チャリティマッチ

トップリーグ オールスター2011「FOR ALLチャリティーマッチ」
マッチ&会見レポート

3月6日、オールスター戦   3月6日、オールスター戦   3月6日、オールスター戦

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3月6日、オールスター戦

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3月6日、オールスター戦

マッチレポート

春の暖かい風が吹く好天の瑞穂ラグビー場。朝から数々のチャリティーイベントが盛況に開催され、いよいよメインの「トップリーグオールスターFOR ALLチャリティーマッチ」戦。大きな歓声の中、オレンジチーム、グリーンチームに選別されたトップリーガー50名が入場した。まずはキャプテン会議の代表 東芝ブレイブルーパスの廣瀬俊朗選手が「一年の感謝を込め、すばらしい夢のあるプレーを見せたい」と試合への抱負を語った。
キックオフは、今季限りで引退を表明している神戸製鋼コベルコスティーラーズの大畑大介選手にエスコートされた、地元名古屋の千種高校ラグビー部OBで俳優の舘ひろしさんが西部警察のテーマの中、登場。会場は大いに盛り上がり、谷口レフリーの笛とともに舘さんよりボールが蹴り出され試合は開始された。

4分オレンジチームは、相手ラックをターンオーバーし、9-10-4-11と左へ展開し、地元トヨタ自動車ヴェルブリッツのWTB水野が左隅に先制トライ。難しい位置のゴールも今季の得点王SOアイイが決め、7-0とオレンジチームが最初のスコアをあげる。7分オレンジチームは、自陣より相手のノッコンしたボールを素早く大きく左に展開し、WTB水野が抜けだし、11-7-15と繋ぎ最年長東芝ブレイブルーパスFB松田が中央にトライ。SOアイイのゴールも決まり14-0とする。9分にもオレンジチームのWTB水野が抜け出し、インゴールに飛び込むも惜しくもノッコン。しかし17分オレンジチームは、10m付近ラックより左に展開しSOアイイがすばらしいステップで抜け出し、フォローした東芝ブレイブルーパスPR久保が中央にトライ。SOアイイのゴールも決まり21-0とリードを広げる。

オレンジチームが優位にゲームを進めるが、25分グリーンチームは、ゴール前のPKよりNECグリーンロケッツFL土佐が素早く攻め、中央にトライ。FL土佐のゴールも決まり21-7となる。その後もオレンジチームは、リコーブラックラムズFL金、PR伊藤のアタックでチャンスを作り、2トライを追加。前半終了間際にグリーンチームにスコアされるも33-19でオレンジチームがリードしハーフタイムとなる。

ハーフタイムには、ニュージーランド ケネディ大使よりNZ地震の悲劇に対し、募金をはじめ日本ラグビーフットボール協会の友情に感謝し、力をもらったとお礼の言葉があった。また、小学生のタグラグビー、ゴールキック対決をはさみ、ラグビージャーナリストの村上晃一さん、大畑選手、舘ひろしさんがゲームの見所、ラグビーの楽しさを語り、詰め掛けた4000人のファンを楽しませてくれた。

後半も前に出る力の衰えないオレンジチームは、10分過ぎまでFW、BK一体となり3トライを追加、50-19とほぼ試合を決定づけた。その後、お互い選手を入れ替えながらも、トップリーガーらしいプレーを随所に見せ、観客を大いに楽しませた。結果オレンジチーム4トライ、グリーンチーム5トライを追加し70-52でノーサイドとなりオレンジチームが勝利した。MVPには、トヨタ自動車ヴェルブリッツの水野選手が選ばれた。

試合後には、各スポンサーからの表彰等があり、最後に出場選手の中よりこの試合が最後となるコカ・コーラウエストレッドスパークス山口選手、日本代表の顔とも言うべき神戸製鋼コベルコスティーラーズ・大畑選手の引退セレモニーが行われた。数多くのファン、ラグビー仲間が見守る中、家族の方から花束の贈呈があり、長年の労をねぎらうとともに多くのファンを魅了した姿を思い、多くの拍手が感動を誘った。(大久保 誠)

3月6日、オールスター戦   3月6日、オールスター戦

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3月6日、オールスター戦

3月6日、オールスター戦

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3月6日、オールスター戦

3月6日、オールスター戦


会見レポート

FOR ALL ORANGE ALLSTARS
朽木監督(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)

「名古屋ではじめてのチャリティーマッチで、多くの方に応援してもらい、すばらしい選手のパフォーマンスに立ち会うことができて、幸せです。キックオフ直後から積極的なパフォーマンスでいいラグビーをして勝つことができてよかったです。今日はさまざまなアトラクションを通していい時間を過ごすことができてよかったです。今後もラグビーを広めていくために頑張っていきたいと思います」

大野主将(東芝ブレイブルーパス)
「このチャリティーマッチを支えてくれた全ての人に感謝いたします。シーズン中とは違ったすばらしいメンバーと一緒にプレーできて、最高の1日でした。勝因は少し激しさで勝っていたところだと思います。来年もこの場に立っていられるよう、頑張りたいです」

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FOR ALL GREEN ALLSTARS
田村監督(豊田自動織機シャトルズ)

「今日のチャリティーマッチを支えてくれた、全ての人にの方々に感謝いたします。ゲームの中身より、多くのお客さんが来ていただいたことがよかったです。昔のセレクションマッチの風景とはかなり変わった風景でした。日本選手権のファイナリストの選手が参加したり、さまざまな面でいい試合だった。今後も盛り上げていきたい」

霜村主将(三洋電機ワイルドナイツ)
「キャプテン会議を始め、さまざまな支援者に感謝いたします。今日は相手にやられすぎましたが、感謝の1日として、皆で楽しめてよかったです。ラグビー人気をこういうところから盛り上げていきたいと思っています」

──相手チームにタイトルフォルダーがいたことは意識したか?
大野主将
「『今シーズン最後は勝って終わろう』ということで盛り上がったことは確かです」
霜村主将
「試合前に知っていたら、もっと盛り上がったが・・・『XBOX』という声はしきりにとんでいました」

──今日のイベントでよかったと思ったものは?
大野主将
「パフォーマンスはふだんとは違ったものを見せることができてよかったです。引退セレモニーをみんなでできたのはすばらしいことです」
霜村主将
「ラグビーに携わる人みんながそれぞれの役割を果たすことができてよかったです」

MVP 水野選手(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
「練習不足もあったが、自分らしいプレーも出せたし、パスを供給してくれた仲間に感謝したいです。大畑選手と一緒にプレーしたかったが残念です。しかし、この場所に立ち会うことができてよかったです」

──アグレッシブなプレースタイルに見えたが?
「ファンの人がたくさん来てくれていたので、がっかりさせるプレーだけはしたくなかったです」

──選手間のコミュニケーションがよく取れていたように見えたが?
「練習中からよく声が出ていて、コミュニケーションが取れていたので、試合でもとてもよかったです」

──この試合に向けて、体が絞れていた感じがしたが?
「フィットネスやウエイトトレーニングはやっていたが、チームでやっていなかったので少し不安でした」

──自分がMVPで呼ばれたときはどう感じたか?
「びっくりしました。アイイも良かったので・・・(自分だとは思わなかった)」

──副賞の3つのうちどれが一番嬉しいか?
「全て平等に嬉しいです。舘さんにもらったサングラスも大切にしたいと思います」

──大畑選手に対しては?
「目標とする選手の一人でした。トライを取りきる力、ディフェンスに対するひたむきさなど、代表合宿で一緒にプレーする時は、ひとつでも多く学ぶように心掛けていました」


  3月6日、オールスター戦

山口選手 引退コメント
「すばらしいメンバーとすばらしい環境で引退試合を行うことができて本当に楽しかったです」

──引退を決意した理由は?
「トップリーグでプレーすることに疲れていたので、少し休みたいという気持ちがありす。今後は自分なりの方法でラグビーに携わっていきたいです。とりあえずは社業に専念します」

大畑選手 引退コメント
「長い間お世話になり感謝いたします。今日3月6日は忘れられない日になりました。最後までファンに愛され、ラグビー人生においてもまっすぐ自分を偽らずやってきたことで、今日という日を迎えることができました。激しい現役時代、多くの人に支えられたことが思い出深いです。ラグビーというスポーツが、多くの人に支えられるスポーツだということを実感いたしました」

──今日の試合を観戦していたときの気持ちは?
「キャプテン会議代表として第1回目を立ち上げさせてもらった者として、今日は選手とお客さんとの空間を楽しませてもらいました」

──今回はアイイなど外国人選手も参加してくれたが?
「3回目にして初めて外国人選手やご当地選手が出場してくれて、世界でも例を見ないイベントに成長したオールスターゲームになったと思います。今後もシーズン最後のイベントとして定着してくれることを願っています」

  3月6日、オールスター戦

──ラグビーは人生にとってどういうものか?
「ほぼ全てといっていいと思います。自分にとって『自己表現の最大の武器』であることは間違いありません。プレーヤーとしては今日で終わりですが、ラガーマンとしては今後も精進していきたいです。今後も過去にとらわれず、今の段階がいちばんでいられるように生きていきたいです」

──今後の予定は?
「お世話になった方へのあいさつ回りをする以外は、楽しみながら模索しているところです。『今を一生懸命生きれない者に未来はない』と思います。今後はラグビーへの恩返しをしていきたいという気持ちは強いです」

──現役生活で一番印象に残っている試合やトライは?
「1998年のワールドカップ壮行試合のアルゼンチン戦。平尾監督から最後通告を受けた直後の試合でしたが、トライを取れて、そこからイメージよくプレーすることができるようになりました。また、イタリア戦のノックオンは自分の心の状態がよくあらわれたプレーであり、周囲の気持ちを裏切ったことで、もう一度しっかり見直さないといけないという戒めができ、そこからプレーが変わりました」

──舘さんからもイタリア戦のノックオンについては指摘されていたが?
「『いろいろな試合を見てきたが、あのプレーはいけなかった。日本ラグビーの発展を阻害した(笑)』といわれました。かなりグサッときましたね」

──3回目のチャリティーマッチに対しての印象は?
「ゼロからのスタートだったが、今回は各チームのサポートがすごかったので、スムーズに運営することができました。すばらしいイベントに成長したので、今後もそうなっていってほしいです」

──ワールドカップ前の怪我については?
「とても残念でした。心が痛かった怪我でした。仕方がない怪我でしたが、ワールドカップに出ていたら、たぶん引退は早まっていただろうから、ここまでこれたことに感謝しています。何かが起こったら、それを糧にしていこうと思っているので。そういった意味ではよかったです」

──今後のトップリーガーに対して一言。
「自分が一番になるという強い気持ちをもって、やってほしい。輝きそうな星は多くいるので、メディアの方にも育てていってほしいです」

──大畑大介にとって、桜のジャージとは?
「憧れそのものであり、最高の栄誉あるものです」

(構成:大林直之)

3月6日、オールスター戦



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