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霜村誠一
Seiichi Shimomura
三洋電機ワイルドナイツ、キャプテン
ポジション:センター
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いつもたくさんのご声援ありがとうございます。
今回コラムを担当させていただきます、三洋電機ワイルドナイツ主将の霜村誠一です。
今年はキャプテン会議の副代表としてジャパンラグビートップリーグを盛り上げるため、ラグビーの良さをたくさんの方に伝えるために、各チームのキャプテン会議メンバーと共にいろいろな方面からラグビーを広げていけたら良いなと考えています。
今回のコラムは、私がラグビーを始めてから今まで経験したこと、感じた事、そして今後のことを書きたいと思います。
4歳の時、父親に無理やりラグビースクールに連れていかれて始めたラグビーも、今年で25年になりました。25年間ラグビーを続けられたのは良いコーチ、良い仲間に恵まれてラグビーを楽しめたからだと思います。
小学校低学年の時代は、正直あまりラグビーは好きではありませんでした。それでも毎週日曜日の朝、父親に連れて行かれ嫌々やっていたラグビーが、いつからか楽しくなってきました。チームもそれほど強かったわけでもなかったのですが、コーチやチームメイトと一緒に練習することが楽しくなっていきラグビーが好きになってきました。
小学校の時代に楽しいと感じられ、ラグビーを好きになれたことが25年間ラグビーを続けてこられた理由だと思います。そのきっかけを作ってくれたコーチやチームメイトには感謝をしています。
中学生になり、それまでやっていたラグビースクールに中学部がなかったので別のラグビースクールに通い始めました。自宅からは車で約1時間かかる場所でしたが、ラグビーをするために1時間の移動は苦ではありませんでした。そのラグビースクールではラグビーを楽しむということを教えてくれました。ここでもまた良いチームメイトに出会い、高校でもこのメンバーと一緒にラグビーやりたかったし、花園を目指したかったので東京農業大学第二高等学校への進学を決めました。ちなみにその時のチームメイトの一人は、現在クボタスピアーズで主将をしている荻原要です。
高校へ進学し、それまでの“楽しむラグビー”から“勝つラグビー”に変わっていきました。毎日ハードな練習で日々疲労困憊でした。それでも一度もやめたいと思ったことはありませんでした。むしろ厳しい練習を一緒に乗り越えてきた仲間との信頼や絆が深まっていきました。高校生活最後の全国大会は、出場できたもののベスト16で敗退しました。今でも高校時代の仲間とは仲が良く、年に数回はみんなで集まり当時の思い出話をしています。
大学は、先輩から“enjoyラグビー”と聞いていた、関東学院大学に進みました。関東学院大学のラグビー部は噂通り、監督を中心に楽しい雰囲気で、上下関係もなく、先輩後輩が共に同じ目標に向かってトレーニングをする、とても良い環境でした。大学4年の時はメンバーとして大学日本一にもなりました。大学時代も良い監督、先輩後輩、仲間に恵まれ楽しいラグビーができました。
小、中、高、大学と、思い出してみると、たくさんの仲間に出会いその時その時で、とても良い経験とラグビーをすることができました。それは自分がラグビーを楽しむことや努力をした結果と、良い仲間に恵まれたからかなと思います。
現在、三洋電機ラグビー部でプレーをしていますが、今もコーチや仲間に恵まれています。今はまだ現役選手なので、引退した時に“楽しかった”と思えるように日々努力をしています。
毎日の生活も同じで、その日が終わったときに「今日も良い一日だった」と思えるように、その日その日を充実したものにできるように心がけています。
関東学院大学時代の恩師、春口監督がよく「ラグビーは仲間作り」と、言っていました。自分のラグビー人生を振り返ってみるとその言葉がぴったりだなと感じます。
これからまだまだ現役ラグビー選手としてラグビーの楽しさや素晴らしさをたくさんの人たちに伝えていきたいと思っています。
いずれ引退した後も、それまで自分が経験した事、ラグビーを通して学んだことを今度は教える立場として一人でも多くの子どもにラグビーの楽しさを伝えていき、いつまでもラグビーに携わっていきたいと考えています。
これからも日本のラグビーを色々の方面から盛り上げていきたいと考えています。
応援よろしくお願いします。