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平島久照
Kaname Ogiwara
神戸製鋼コベルコスティーラーズ、キャプテン ポジション:プロップ
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いつもラグビートップリーグにご声援いただき誠にありがとうございます。
今回、コラムを担当させていただく、神戸製鋼コベルコスティーラーズ平島久照と申します。よろしくお願いいたします。
私は、ラグビーファンの皆様、そして将来のトップリーガーを目指すジュニア世代の皆様に一言コメントさせていただきます。
私は、友人に誘われたのをきっかけに、小学生からラグビーを始めました。熊本ラグビースクールを経て、熊本西高校→福岡大学と進学し、決して強豪校ではありませんでしたが、「大きな舞台で試合をしたい」「もっと強くなりたい」という夢や目標を持ち続けて、一生懸命練習していました。
2005年に神戸製鋼に入社。私の他にも早稲田大学出身の後藤翔太をはじめ、沢山の同期が入社した年でした。
私は、高校・大学時代から有名(強豪)校でプレーし、大勢の観客で埋め尽くされた会場で試合をした経験がある彼等を、非常に羨ましく思っていました。
神戸製鋼でプレーするようになり、夢の舞台に立てたという達成感とは裏腹に、これまでとは全く違う会場の雰囲気に圧倒されるばかりでした。トップリーグ初先発(花園)となった試合の際、試合前には足が震えていました。
こんな沢山のファンの方が見守る中で、私は良いパフォーマンスを発揮できるのだろうか? 神戸製鋼のプレーヤーとして恥じないプレーができるのだろうか? ウォーミングアップの最中は、プレッシャーに打ち勝とうと、自分との戦いに必死でした。しかし、いざ試合が始まってみると、大勢の歓声が心地よくなり、そしてそれが自分を奮い立たせる勇気や力に変わった事は、鮮明に覚えています。
この時初めて、ファンの皆様の声援が力になる事を知らされました。モチベーションが高く保てる事はもちろん、苦しい時、痛いとき、ファンの皆様の声援が、自分を奮い立たせる力になりました。以後、試合の勝敗に関わらず、最後まで応援してくださるファンの皆様には本当に感謝すると同時に、胸が熱くなるプレー、喜んでいただける試合をして恩返しをしなければならないという使命感に駆られました。ラグビー界に限った話ではないかも知れませんが、ファンの皆様に支えられてラグビー界は成立しています。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
そして、未来のトップリーガーを目指す、ジュニア世代の皆さん。自分の今おかれている環境が、どうであろうと関係ありません。夢や目標を持ち、それに対しどのように努力するのかが重要です。今の環境の中で最大限の努力をしてください。そうすれば夢は叶います。その為にはまず、ラグビーを楽しむ事! 私もチームが勝つこと、己に勝つことを目標に努力します。そして日本代表としてワールドカップに出場する事を夢見て頑張ります。
2019年にワールドカップが日本で開催される事は、ご存知の事と思います。
これに向け、我々も将来のトップリーガーに夢を与える存在となり、競技人口の増加、競技レベルの向上を図る必要があります。
これに加え、ワールドカップ日本開催を成功させるには、ラグビー協会、企業、現役トップリーガー、そしてファンの皆様が一体となって、業界を盛り上げていく必要があります。
まさにトップリーグのスローガンである「FOR ALL」です!
我々も微力ながら頑張りますので、皆様もぜひご協力ください。よろしくお願いいたします。
以上長くなりましたが、私の日頃の想いを述べさせていただきました。
ありがとうございました。