今年はチャリティーマッチをきっかけに、和歌山県の皆様にラグビーというスポーツに親しんでいただき、「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」に象徴されるラグビーの精神を伝えることを目的に計画されました。
また、昨年のチャリティーマッチ in 仙台では、復興に向けて歩む被災地の方々の姿を、オールスター戦を通じて伝えていきました。和歌山県も、昨年、大規模な水害の被害のため、現在も苦労をされている方々が多くいらっしゃる被災地であり、和歌山県でオールスターを開催することで、復興に向けて歩んでいる県民の皆さんへの継続的な復興支援を多くの方に伝えたいというFOR ALLの精神からの取り組みとなっています。

チャリティーマッチ当日、メインスタジアムの隣の補助球技場では、地元ラグビースクールや小学生を対象にしたラグビーパークがオープン。トップリーグ14チームから16名のトップリーガーがラグビーパークに参加しました。朝からキックオフまでの時間はラグビーボールを楽しみ、午後はオールスターゲームの試合観戦という1日中の楽しいラグビーデーとなりました。
参加スクールは、有田ラグビースクール、岩出ラグビースクール、梅干しジュニアクラブ、和歌山ラグビースクール合計１５０名。また、地元小学生によるタグラグビー大会は、田辺市立三栖小学校、和歌山市立貴志南小学校、和歌山市立楠見東小学校より１５０名の小学生が参加してくれました。

キャプテン会議代表であるサントリーサンゴリアス　竹本隼太郎選手からは「トップリーグの選手と一緒にラグビーを楽しみ、ラグビーをもっと好きになってください！」という挨拶。
まず最初に本大会の協力社チャリティーメンバーズである　(株)フィリップスによる児童を対象にした、AED講習会が行われました。トップリーガーと一緒にダミー人形や、ハート形の模型を押すと音が鳴るマットを使用し、子どもたちは楽しそうに実技をしていました。

ラグビースクールの交流試合では、各チームにトップリーガーが特別コーチとして参加。試合前の小学生ラガーに楽しく指導を行い、試合中にはグラウンドの中でアドバイスをしながら頑張る小学生ラガーを応援していました。試合終了後は頑張った小学生ラガーに激励のメッセージを伝えていました。
「ラグビーパーク」としたラグビー体験コーナーでは、トップリーグ選手との「遊び」の交流スペースとして、ラダー→ステップ→コンタクトや、ターゲットウォール、ラインアウトリフティングを行い、子ども達の笑顔と選手たちの元気な掛け声がとても印象的でした。
ラグビースクールの生徒だけではなく、チャリティーマッチ観戦に訪れた家族連れや、小学生未満の小さな子どもも楽しくカラダを動かし、ラグビーボールや大きな選手とのふれ合いを楽しんでもらえたのではないでしょうか。

「タグラグビー小学生大会」では、大会終了後に小学生vsトップリーグ選手のエキシビションマッチを行いました。キャプテン会議メンバーからは、清瀬岳大選手（ＮＴＴドコモ）、佐藤貴志選手（神戸製鋼）、平浩二選手（サントリー）、高木貴裕選手（東芝）、豊田大樹選手（近鉄）、和田拓選手（キヤノン）がオールスタータグチームを結成。超ロングパスを使う攻撃や、華麗なステップを披露し小学生チームは驚いていましたが、小学生チームもトップリーガーから何度もトライを上げ大善戦。
参加選手の元気な「タグ！」という声やグラウンドの外からの応援がエキシビションマッチを盛り上げていました。試合終了後は選手全員と握手で「ありがとう」とノーサイドも体験。写真撮影やサイン会も行い楽しい時間となりました。

チャリティーマッチという試合観戦の機会にあわせ、楽しくカラダを動かし、ラグビーボールに触れ、そしてトップリーグで活躍する選手とのふれ合いを通じて、ラグビーの魅力や楽しみ方を伝えることが出来たのではないでしょうか。
このようなラグビーを1日楽しめる機会が全国のあちこちで行えるようになると良いと思います。
最後となりますが、この機会を準備いただきました、関西ラグビーフットボール協会、和歌山県ラグビーフットボール協会の普及育成委員のみなさま。ラグビースクールの指導者のみなさま。さらには、大会開催にご尽力いただきました和歌山県の関係のみなさまに感謝を申し上げるとともに、ラグビー普及発展にますます応援頂けますようお願い申し上げます。

キャプテン会議　参加メンバー