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C:2011, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
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NECグリーンロケッツ 38-33 リコーブラックラムズ
【ワイルドカードトーナメント 2回戦/2011年1月23日(日) at 大阪・近鉄花園ラグビー場】
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昨年度「ミラクル10」を合言葉に日本選手権で快進撃を続け、トーナメント勝負にはめっぽう強みを発揮する6位のNEC。対するリコーは、レギュラーシーズンでNECには5点差で敗れるが7位につけ、ワイルドカード一回戦で10位のコカ・コーラに2点差で辛勝し、二回戦に臨む。
先手を取ったのはNEC、2分に10mL左ラインアウトから右展開しCTB12櫻谷が右中間にトライ、ゴールも決まり試合が動き始める。しかし、このあとは、リコーのペースでゲームが動き、8分、18分と右WTB14星野が右隅にトライを立て続けに奪い、23分にも自陣20m相手反則からの速攻でSO10河野がトライを挙げ7-19とリードする。
前半は、この後互いに攻めあぐねるが36分にNECがラインアウトからのモールを押し込んでNO8キャプテン浅野がトライ、12-19と追いすがると、リコーは前半終了間際にPGを決めて点差を広げ、12-22とリコーのリードで前半を折り返す。
後半は、キックオフ直後にSH9藤戸のハイパントでNECがリコーディフェンスの背後を突き、SO10ロビンスから左WTB11ロコツイがタックルを振りきりトライを返し17-22と再び詰め寄る。NECは、前半とは異なりリコーの背後へのキックでエリアを確保、7分にも11ロコツイがトライ(ゴール)、24-22と逆転して優位に立つ。
しかし、リコーもすかさず8分、キックオフのこぼれ球を右PR3伊藤が拾いそのままトライ、24-27と再逆転。互いに知り尽くしている対戦相手でもあり16分にはNECが右WTB14吉廣が再々逆転のトライ、ゴールも決まり31-27と乱戦模様になるが、レギュラーシーズンと同様に最後はNECが5点差をつけ38-33でリコーを下し、日本選手権出場切符を手に入れ東芝と対戦することとなった。
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◎リコーブラックラムズ
○ランス・ヘイワード ヘッドコーチ代行 「出来うる限り勝ち続ける、トップリーグでのリコーとしての記録を塗り変える目標に向かって戦ってきたが、ここでシーズンを終えるのは残念だ。
とはいえ、素晴らしいシーズンであり、これもスタッフ、選手のおかげだと感謝している」
○高橋英明ゲームキャプテン 「レギュラーシーズン6勝の目標を達成できたことは素直に喜ぶが、6勝で終わるチームではないことの証明及びリーグ戦で敗れたNECへの雪辱を期して臨んだゲームだった。残念な結果になったが、更なるレヴェルアップを目指したい」
──前半いい形でゲームが進んだにもかかわらず、後半逆転を許したことについて。
○高橋ゲームキャプテン
「後半は肝心なところでミスが多かった。ディフェンスでタックルポイントがずれてしまい、突破を許してしまった。ファーストタックルで止めることが肝要だった」
──積み重ねてきたものとは。
○ヘイワード ヘッドコーチ代行
「仲間のためいいプレーを続けてきたこと。決して(身体が)大きいチームではないが、ハートは大きい。会社の代表としてフィールドに立ち、リコーラグビーの存在を示したシーズンだった。このようなチームをコーチングできたことは幸せである」
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◎NECグリーンロケッツ
○岡村要ヘッドコーチ 「会見に先立ち、リーグ最終戦(第13節福岡サニックスvNEC)でキャプテンのニリ・ラトゥが、福岡サニックス小野選手にラフプレーを行ったことについて、お詫びを申し上げます。
今日のゲームについては、緊張からミスで苦しんだが、チームスローガンであるビッグハートを前面に押し出し勝ち抜くことができた。細かい修正を加え、次のゲームもチャレンジャーとして臨みたい」
○浅野良太ゲームキャプテン 「花園に駆けつけてくれたファンの声援は励みになった。簡単に勝てないことはわかっていたが、本当に苦しいゲームだった。前半はうまく機能していなかったが、後半"ビッグハート"で戦い続けることができた」
──前半終了時、10点のビハインドを踏まえ、ハーフタイムの支持は。
○岡村ヘッドコーチ
「前半から敵陣に入って行けたが、詰めが甘かった。あと一歩、どう崩せるかを確認したことで、後半の逆転につながった」
○浅野ゲームキャプテン
「後半の入りは出来が良かったので、落ち着いてゲームを進めることができた」
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