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プレーオフトーナメント開催発表記者会見レポート

1月11日(火)、東京都内にて、「ジャパンラグビー トップリーグ2010-2011 プレーオフトーナメント開催発表記者会見」を行い、出場4チームの監督を招いて意気込みを語っていただきました。各監督のコメントをご紹介します。

プレーオフトーナメント セミファイナル
1月22日(土)14時〜東京 秩父宮ラグビー場
東芝ブレイブルーパスvsサントリーサンゴリアス

瀬川智広監督(東芝ブレイブルーパス)
「昨年9月3日より開幕した日本最高峰ラグビーのトップリーグを戦い、また今年もトップリーグ プレーオフトーナメントに進出できたことを嬉しく思っております。セミファイナルでは、リーグ戦最終節で戦ったサントリーとの対戦になります。しかし、最終節と同じレベルでは勝てないと思っています。この2週間で、もう一回成長して、サントリーに挑戦したいと思っています。ここからの戦いは技術だけではなく、心の部分がとても大事になってきます。チームを1つにして、戦っていきたいと思います」

エディー・ジョーンズGM兼監督(サントリーサンゴリアス)
「コンニチハ(日本語で)。
リーグ戦では初めと終わりがよくなかったけれど、それでもトップリーグチャンピオンを狙える今の位置にいることは嬉しく思います。今年始めたサントリーのラグビースタイルでプレーできることも嬉しく思っていますし、楽しみにしています。東芝は、日本ラグビーを代表するチームであり、サントリーのラグビースタイルを作り上げる中で、このようなチームとセミファイナルを戦えることはとても素晴らしいことだと思います。すごく楽しみにしていますし、よいラグビーができるといいなと思っています。
アリガト(日本語で)」

東芝ブレイブルーパスは3連覇を目指し、サントリーサンゴリアスは3年ぶりの王座奪還を目指し、1月22日(土)秩父宮ラグビー場にて戦います。

プレーオフトーナメント セミファイナル
1月23日(日)14時〜東京 秩父宮ラグビー場
三洋電機ワイルドナイツvsトヨタ自動車ヴェルブリッツ

飯島均監督(三洋電機ワイルドナイツ)
「トップリーグ プレーオフに出場できることを、非常に光栄に思っています。昨日のトップリーグの試合が終わって群馬に帰り、今朝も早くに出てきましたので、まだあまり次の試合については考えておりません(会場笑)。ただ、昨日敗れた相手との試合ですので、選手たちも非常に勝ちたいという思いを強くしています。勝つために必要なのは『天の時、地の利、人の和』と言いますが、我々もこの『人の和』の部分を大事にして、コミュニケーションをとって、最終節に敗れた強いトヨタ自動車に挑戦していきたいと思います。ぜひよろしくお願い致します」

朽木泰博監督(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
「トップリーグ プレーオフに進出できたことを、素直に嬉しく思います。なんとかリーグ戦3位でクリアしましたが、トヨタ自動車はこれまでこのセミファイナルの壁を一度も破ったことがありません。そういう意味でまだまだ発展途上のチームです。まずは三洋電機との一戦にすべてをかけたいと思います。これからの道が本当に険しい道です。ほかの3チームのどこもすばらしいチームです。先を見ずに、まずは今まで破れなかったプレーオフ セミファイナルの壁に果敢にチャレンジしていきたいと思います」

両チームともに悲願のトップリーグ初優勝を目指して戦います。
ファイナルに勝ち進めるのは一体どちらのチームでしょうか。乞うご期待です。

そして、この東芝ブレイブルーパス 対 サントリーサンゴリアス、三洋電機ワイルドナイツ 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ、それぞれの勝者が、トップリーグ チャンピオン、すなわち日本ラグビーの日本一の称号をかけ、1月30日(日)14時より東京 秩父宮ラグビー場にて激突いたします。2010-2011シーズンのトップリーグチャンピオンは4チームのうち、どのチームになるのか実に楽しみなプレーオフトーナメントです。

続いて、出場4チーム各監督からのコメント終了後は、村上晃一さんをゲストMCにお迎えし、各監督への質問を行っていただきました。

Q、 村上晃一氏
「東芝にとって、このリーグ戦1位通過の意味というのは?」
A、瀬川智広監督(東芝)
「トップリーグを戦っている誰もが思うことですが、1つ1つが大変な試合である中で、その13試合を戦った結果で1位になれたというのは非常に大きな意味がありますし、チーム力の表れでもあると思います。ただ、この順位というのは最終節で終わったことで、セミファイナルに向けてチームを作っていきたいと思います」

Q、 村上晃一氏
「最終節の会見では、『サントリーが攻めてくれた、その心意気がうれしかった』ということをおっしゃっていましたが、サントリーは次も同じように来てくれると思いますか?」
A、瀬川智広監督(東芝)
「来ますかね?(隣のエディ・ジョーンズ監督に問い掛けるが笑みで返される)
プレーオフはトーナメントでトライ数も大事になるということもありますので、お互いにまた戦術なども違ってくると思います。何よりもサントリーとはこれまでもずっとライバルチームとして戦ってきましたし、プレー1つ1つを楽しみたいと思います。特に両チームともブレイクダウンにこだわりがありますので…」

Q、 村上晃一氏
「同じチームと2回続けて戦うことになりますが?」
A、瀬川智広監督(東芝)
「分析もやりなおしたり、難しいところもあります。でも、ここまで来たら小さな分析をすることよりも自分たちのラグビーを出せるかというところが大事になってきますので、やるしかないという気持ちです」

Q、村上晃一氏
「エディ・ジョーンズさんは、いかがですか?」
A、エディ・ジョーンズGM兼監督(サントリー)
「おもしろいですね。私も瀬川監督と同じく、今の時期は分析ではないですね。また、大きな試合というのは特別なプレーや秘密のプレーというのではなく、いかにシンプルなことをうまくやっていくかです。そして、お互いのために力を合わせることができるチームが勝つと思います。その面で東芝を尊敬しています」

Q、村上晃一氏
「昨日の試合をやってみて、自分たちは東芝に近づけたと思いましたか?」
A、エディ・ジョーンズGM兼監督(サントリー)
「8月のプレシーズンマッチでは38-0で負けてしまったので、そこから考えれば近づいています」

Q、村上晃一氏
「あと何をすれば勝てますか?」
A、エディ・ジョーンズGM兼監督(サントリー)
「実は昨日、チームで飲み会があったのですが、その席に(エディー監督の)奥さんが来てしまいました。それで、私はお酒が飲めず、もう1回クラブハウスに戻って試合の分析をすることになりました(笑)。試合を見て、改めて東芝が勝った試合だと思いました。東芝は与えられたチャンスを生かしていましたし、サントリーはチャンスを作ったけれどもそれを最後まで繋げられなかった。東芝はディフェンスでも激しく来ていた。でも昨日の試合結果はポジティブに考えています」

Q、村上晃一氏
「ありがとうございました。続いて三洋電機ですが、飯島監督が注目選手に選んだ山田選手について」
A、飯島均監督(三洋電機)
「非常にチームのことを考え、また近隣の小中学校にチームでラグビーを教えに行くときには彼は率先して行ってくれます。そういうチームのために動ける選手です。トライ王にはなれませんでしたが2位になっています。シーズン最初の頃はスターティングメンバーで使っていなかったので、プレー時間からいえば非常に多くのトライを挙げています。何よりも非常によいムードメーカーで、そういう意味でも存在が大きいですね」

Q、村上晃一氏
「最終節はラインアウトのミスが目立ちましたが?」
A、飯島均監督(三洋電機)
「そういう日だったと思います(笑)。そのことで、まじめな堀江(ラインアウトのスロワー)が考えすぎたかもしれません」

Q、村上晃一氏
「トヨタ自動車はラインアウト対策をしていたのですか?」
A、朽木泰博監督(トヨタ自動車)
「風が強かったので、その影響があったのではないかと思います。特に何もしていません」

Q、村上晃一氏
「先ほどもお聞きしましたが、同じカードが2回続くということについては?」
A、朽木泰博監督(トヨタ自動車)
「我々はトップリーグでの順位から言っても最終節の試合前は4位で、どことやりたいなどという思いはまったくありませんでした。とにかく三洋電機に思い切り頭からぶつかっていくことでこそ得るものがある、と臨みました。その意味では、非常に価値のあるゲームでした。自信になったといよりも、『今、何が通用し、何が跳ね返されたか』が明確になったと思います。次のセミファイナルでは、その通用した部分だけで戦えるように頭を使わせてもらおうと思います」

Q、村上晃一氏
「三洋電機はどのような修正を?」
A、飯島均監督(三洋電機)
「昨日遅くに群馬に帰ったので、まだ分析していません(笑)。また今日帰ってからです」

Q、村上晃一氏
「対戦相手のキープレーヤーと、その選出理由を教えてください」
A、瀬川智広監督(東芝)
「全員ですね。サントリーはリズムというのがキーになってくると思います。いいリズムを作っている時にはブレイクダウンのこだわりがすごく感じられるし、球出しのタイミングがキーになってくる。その意味では、リズムを作り出しているハーフ団がキープレーヤーかもしれません」

A、エディ・ジョーンズGM兼監督(サントリー)
「東芝にはたくさんのよい選手がいます。ただいちばんトライを取っている上位3人が外国籍選手ですね。またいちばんインパクトが大きい選手は大野選手だと思います。彼のベストな時間帯は後半で、彼がハーフタイムに何を飲んでいるのかがわかりません(笑)。後半の10分にはまるで新しい男になっていますし、彼がいることで東芝はシンプルにプレーできていると思います」

A、朽木泰博監督(トヨタ自動車)
「三洋電機は状況判断のよい選手が揃っています。よい外国籍選手も日本代表もたくさん在籍していますが、中でもHOの堀江選手。彼は必ずファーストタックラーを破る体の使い方をしてきますし、フィジカルやコンタクトの強さを兼ね備えています。こちらが構えているとステップを踏んできますし、BKよりもうまいパスにびっくりさせられることもあります。非常に止めづらい選手で、なんだかSOが2人いるようですね」

A、飯島均監督(三洋電機)
「上位のチームになればなるほど、キーになる選手というのがわからない。そういう選手がたくさんいるということだと思います。トヨタ自動車にはよいランナーがいて、ハーフ団がうまい、そして全員に突破力があるという印象があります」

各監督からのコメントから、プレーオフトーナメントに向けてどのチームも気合い十分といった様子です。
トップリーグの頂点、すなわち日本ラグビーの頂点をかけ、出場4チームが繰り広げる熱く激しい闘いにぜひご期待ください。



2011年1月12日

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