九州電力キューデンヴォルテクス 19-34 ホンダヒート
【トップチャレンジ1 第1節/2011年1月15日(土) at 東京・秩父宮ラグビー場】
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ホンダヒート、バックス攻撃で圧倒し、トップリーグ復帰へ大きな1勝
今年からトップチャレンジの制度が一部変更になり、トップチャレンジ2のチームにも自動昇格の可能性が与えられるようになったが、第1節でホンダヒートが九州電力に完勝し、あと1勝すれば自動昇格も夢ではなくなった。
ホンダヒートはトップチャレンジ2を1位で通過したが、トップチャレンジ2での試合内容からはまだまだ課題が多かった。一方、九州電力はトップキュシュウでは圧倒的な差で1位となったが、実力の接近したチームとの公式試合は、今日が初めてになると言っていい。
どんよりとした曇り空の冷え込む日にもかかわらず、双方のチームのサポーターが多く駆けつけ、熱い試合になることが期待される。
ホンダは豪州代表のCTBヨハンソンを攻撃の軸として、バックスでの得点を狙ってくる。
前半に、ホンダがブレイクダウンでも優位に立ち、そこからのバックス攻撃で、トライを重ねた。9分に、CTBヨハンソンが中央を抜け、いいスピードでボールを受けたFB上田がトライ(ゴール成功)、21分にもCTBヨハンソンがいいステップでかわし、WTB木村がトライ(ゴール成功)、25分にも右オープンでやはりWTB木村がトライ(ゴール成功)と、チャンスを確実にトライに結び付け、大きくリードした。
しかし、九州電力もまだまだ試合をあきらめない。15分にPGで3点返し、34分にはラインアウトのモールからのボールを受けたSO齊藤がいいスピードで抜け、トライを返し(ゴール成功)、九州電力10-21ホンダのスコアでハーフタイムとなった。
後半にもホンダは11分にバックスの左ライン攻撃からWTB谷口がトライ(ゴール成功)を取り、4トライ目。これでボーナスポイントも獲得した。九州電力もPGのチャンスを確実に得点して、後半20分の時点では九州電力19-28ホンダまで点差を詰めたが、最後の20分で勝利を確実にしたいホンダがヨハンソンの3PGで9点、追加して、九州電力19-34ホンダで試合終了となった。
ホンダは反則数も少なく、後半、地域的に攻め込まれるケースでもディフェンスでの集中力が切れず、ホンダにとってはいいゲーム運びができた試合だった。(正野雄一郎)
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郷田監督(右)、齊藤ゲームキャプテン
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◎九州電力キューデンヴォルテクス
○郷田正監督
「今日の試合はトップチャレンジ1の最初のゲームということで、選手は皆気持ちを入れて臨みました。鍵と思っていたタックルとブレイクダウンのところをホンダさんに支配されたゲームでした。2戦、3戦とゲームが続くので、次のキヤノン戦に向けて準備していきます」
──レイサム選手の出来は?
「フルバックから指示を出してくれましたし、キックでエリアも取ってくれたと思います」
○齊藤玄樹ゲームキャプテン
「監督がおっしゃったとおり、1対1のタックルとブレイクダウンのところです。前半30分と後半の20分は完全にペースを握られてしまい、接点で前へゲインできず、攻めるところがなかったのですが、まだ2試合あるので、しっかり立て直してやりたいと思います」
──トップキュウシュウでは実感できない激しさがあったのでは?
「練習試合は力の均衡した相手と何戦かしてきました。実戦はありませんでしたが、結果から見れば気持ちの面で劣っていたところがあったかもしれません」
──後半のペナルティについて?
「最初はハーフラインくらいの遠い位置でしたのでタッチを、後半最初は流れがうちに来ていたので、しっかり点差を詰め、狙うところは狙おうと、次はゴールを狙いました」
──前半、混乱した原因は?
「1対1のところだけです。相手の外国人選手が走ってくるところをしっかり止めようとチームミーティングでも話していたのですが、相手のブロックするプレーヤーがしっかりブロックして、上手いなと思いました」
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上野監督(右)、田中キャプテン
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◎ホンダヒート
○上野三四郎監督
「本当にありがとうございました。緒戦ということもあり、絶対に落としたくない試合でした。勝ち点5を取れて嬉しく思っています」
──ゲームプランは?
「対戦相手がどこということでなく、自分たちの一年間やってきたラグビーを出そうと、特にコンタクトのところは、九電さんもそうですが、われわれもトップリーグにいたので、絶対に負けられないと思ってやりました」
──山田選手、アリシ選手らが抜けたが?
「まさに、去年は能力が高い、突破力のある選手に頼っていたと思います。それではトップリーグで勝てないので、当たり前のことですが、15人、チーム全体の力を上げてきました」
──1月3日の試合と違い、トライを獲りにきた印象だが?
「(苦笑)1月3日もトライを獲らなくて良いわけではなく、前半、早いうちにトライを獲りに行くラグビーをしています。今日は獲れて良かったと思います」
○田中貴士キャプテン
「全体的にレベルアップできたと思います。トップリーグ昇格目指して1戦、1戦、頑張って行きたいと思います」
──全体的なレベルアップとは?
「後半、ペナルティが多かったが、ディフェンスで我慢できたと思います。ラインアウトの精度も上がりました」
──トップウェストではドコモに2回負けたが?
「今日の勝ちは自信になります。良い練習ができていますし、選手は、皆、2回負けているので、3回目は圧勝したいと感じています」
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