クボタスピアーズ 11-33 リコーブラックラムズ
【week10/2010年12月11日(土) at 山梨・小瀬スポーツ公園陸上競技場】
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マクメニマン選手(手前、18番) |
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ファン・オブ・ザ・マッチ |
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甲府盆地は穏やかに晴れ渡り、絶好のラグビー観戦日和に。トップリーグの試合に先立ち、山梨県内のラグビースクールの子どもたちによるミニゲームのアトラクション。前座試合として関東ユースの選手を招き女子7人制ラグビーの試合が開催された。彼女たちの高い技術に観客席も盛り上がった。近い将来、山梨県の女子チームがこの場で試合ができるようになることを期待する。
クボタスピアーズ vs リコーブラックラムズ戦。マクメニマンとラーカムの元オーストラリア代表同士の直接対決。また、地元山梨出身のリコーSOの河野選手がスタメン出場することもあり、多勢のファンの方が観戦に訪れた。
クボタのキックオフで始まったゲームは、前半3分リコーのオフサイドの反則からクボタのドゥラームが42mのPGを決めて先制。8分クボタゴール前のスクラムからバックスに展開、エリソンが2人を引き連れてトライで逆転、河野のゴールも成功(3-7)。12分にはクボタのオフサイドの反則からゴール正面19mのPGを河野が決める(3-10)。
その後一進一退の攻防で点が動かずこのまま終了かと思われたロスタイム、ホーンが鳴り響いた後の40分ドゥラームからのキックパスをWTB根岸がキャッチ。CTB阿部につないでトライ、ゴール不成功(8-10)で前半終了。
ハーフタイムでは両チームの協力で「ファン・オブ・ザ・マッチ」のイベントが開催されました。両チームの応援席を大型ビジョンで映し、最後にカメラでクローズアップされた方に、リコーからはラーカム選手、クボタからはマクメニマン選手のサイン入りジャージがプレゼントされました。会場一体となった盛り上がりの中、後半戦へ。
後半クボタのマクメニマンが登場。その大きさに会場にドヨメキが。リコーのラーカムは交代してしまったため、直接対決は見ることはできなかった。
後半開始キックオフのボールをクボタがキャッチミス。スクラムからゴール前に攻め込みラックからエリソン、山藤へとつなぎトライ。河野のゴールも成功(8-17)。クボタの追い上げの出鼻を挫いた。
13分リコーのノットリリースザボールの反則からPGを狙う。ドゥラームがゴール正面45mを決める(11-17)。15分にドゥラームが脚を痛めて退場。徐々にリコーが攻守で圧倒してきた21分、クボタのホールディングの反則。左端の難しい角度のPGを河野が決める(11-20)。31分ホールディングの反則からPGを成功(11-23)させた後もリコーフォワード前に出て、33分オフサイドの反則をさそい、ゴール正面PGを河野が確実に決める(11-26)。
36分ゴール前ラインアウトからバックスに展開、FWの速い球出しから山藤、長谷川へつなぎ左隅にトライ。河野はここでも難しい角度のゴールを決めた(11-33)。終了間際、クボタはリコーゴール前に攻め込んだが、必死のリコーのディフェンにトライを取る事ができずノーサイド。安定したゴールキックですべてのゴールを決めた河野選手が「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた。
地元山梨での凱旋試合となった河野選手は、「あまり活躍という活躍はしてないけど、昨年出られなかったこともあり、今年山梨のファンの皆さんの前でプレーできた事はうれしかった」また、「社会人に入ってからクボタさんには一度も勝ってないと思うので、ここで勝利できて本当に嬉しく思います」と語った。「今日はキックに自信があったので、キャプテンに狙わせてくれ」とお願いをしていたそうだ。
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佐野監督(右)、荻原キャプテン
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◎クボタスピアーズ
○佐野順監督
「ブレイクダウンに課題を持っていて、修正に取り組んではいるが、まだそれが不十分。厳しい状況は変わらないが、我々にとってみればまだ3ゲームチャンスがあるので、ここで落ち込んでいる暇はないので。来週に向けてやっていきたいと思います」
○荻原要キャプテン
「クボタとして初めて山梨でラグビーをするということで、本当に素晴らしい環境の中でできたことを嬉しく思います。試合はリコーさんのフィジカルのところで、ちょっと受けてしまったかなという部分は強く思っています。クボタとしてはどん底の位置にいるので、しっかり修正をして来週また切り替えてかんばりたいと思います」
──ハーフタイムではどんな事を伝えましたか?
○佐野監督
「しっかりと自分達のやってきたことを守って、サポートを早く。と伝えたが、サポートが遅れてしまった。そこはフィジカルなところで勝てなかった」
○荻原要キャプテン
「自陣でのペナルティが多かった。リコーさんの河野選手はキックがうまいので、そこを注意しました」
──前半と後半でリコーの戦い方の変化は感じられたか?
○佐野監督
「キープレーヤーが代わってFWで来るようになったので。それは事前に想定していたので特別パニックになることはなかった」
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マン・オブ・ザ・マッチ、河野選手 |
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女子7人制ラグビーの前座試合 |
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ローデン ヘッドコーチ(左)、河野バイスキャプテン
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◎リコーブラックラムズ
○トッド・ローデン ヘッドコーチ 「ちょっと、きれいな試合とは言えませんでした。それでも勇気のある戦いぶりだったと思います。今週はいろいろと気が散る要素が多くて、その中でしっかり戦えたと思います。病気、怪我の選手が多くいる中、全員しっかり戦ってくれました。そういう状況の中でも勝って終われる。このチームは成長しているのが見えると思います」
○河野好光バイスキャプテン
「クボタさんと戦うときは毎年シーソーゲームをするが、今日も接戦をするんじゃないかと思っていた。前半思った以上にプレッシャーを受けたところもあったが、後半は自分達のフィットネスの高さというところを出せて、フォワードがしっかりと前に出てくれたので、その分バックスは思ったように個々のパフォーマンスがしっかり出せたと思う」
──前半終了のホーンが鳴った後に2点差にされて、そこから引き上げてきた時のハーフタイムの選手たちの様子と、どのような指示を送ったのか?
○ローデン ヘッドコーチ
「少し、どこか疲れているようにうちのチームが見えていて、伝えた事はすごくシンプルで『ハッスル!』と、『しっかり動き回るように』と伝えました。選手は今日は強い意思をもって挑んでいたので、ハーフタイム中は全員がしっかり声を出していろいろな話をして良い雰囲気だったと思う。今週はいろんなことがあったが、そういったのも影響してか、どこか疲れてはいたが、それでも選手たちは自分達がこのゲームをコントロールできているというふうに分かっていたと思う。なので、期待感はあったと思う」
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