トヨタ自動車ヴェルブリッツ 57-28 豊田自動織機シャトルズ
【week10/2010年12月11日(土) at 愛知・豊田スタジアム】
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曇り空の下、豊田自動織機シャトルズのキックオフで試合開始。序盤はお互い手堅くキックを中心にゲームを組み立てるも、ミスが目立ち決定的なチャンスは訪れず。均衡が破れたのは12分。豊田自動織機が外国人選手の突破を基点に得た、敵陣ゴール前5mのスクラムからCTBヴァカが抜け出し、先制トライ。
トヨタ自動車ヴェルブリッツも速い球出しからの連続攻撃を仕掛けるが、豊田自動織機の力強いディフェンスに阻まれ、なかなかゴールラインを割ることができない。18分にトヨタ自動車らしい連続攻撃からトライをあげ、流れが変わるかと思われたが、逆に豊田自動織機がCTBヴァカの強い突破から2つのトライを加え、なかなかトヨタ自動車にリズムを作らせない。
そのような悪い流れを断ち切ったのが、31分のSOアイイのキックカウンターからの突破。その突破を基点にトライをあげて、トヨタ自動車が点差を縮める。その後は豊田自動織機がCTB付近への攻撃から大きなゲインをたびたび奪い、そこで得たPKからPGを選択・成功させ、12-22で前半終了。豊田自動織機の動きのよさが目立った前半だった。
後半に入ると、開始直後からトヨタ自動車が攻撃のスピードを上げる。1分にトライをあげると、その後も圧倒的なボール支配率からゲインを繰り返す。豊田自動織機もよくディフェンスするが、トヨタ自動車の攻撃が勝り、計7トライを献上。豊田自動織機の反撃もPG2つに抑えられ、57-28でトヨタ自動車の勝利。後半のトヨタ自動車の強さが目立ったゲームだった。マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車 FLホップグッド選手。(大林 直之)
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朽木監督(左)、中山キャプテン
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◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木泰博監督 「トップリーグのトヨタグループの試合に来ていただき感謝したい。落とせない重要な試合。ここを乗り切り、次の試合まで帆をゆるめない。前半、織機の強いランにやられたが想定内。2トライ取れたので後半はオフェンスの時間を長くしようとした。後半突き放せたのは選手の成長したところ。修正面も分かり次にいかしたい」
○中山義孝キャプテン 「織機の爆発力に前半やられた。後半相手陣地で自分達のペースでワイドに展開できトライが取れ逆転できた。一人ひとりの個の強さを鍛え直したい」
──田村監督が先輩という気持ちは?
○朽木監督
「トヨタでプレーし指導を受け、とても世話になった。前半の開始早々の集中力、オプションはさすがと感じた」
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田村監督(右)、吉田主将
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◎豊田自動織機シャトルズ
○田村誠監督 「9トライも献上してはミスマッチに近い。しかし、意図したことが良くできた。ポイントが取れないのは力不足」
○吉田正明主将 「前半は自分達のペース。後半は気持ちが切れた。相手をペースにのせすぎた」
──後半一気にとられた要因は?
○田村監督
「前後半の力配分が悪い。後半は2つのキープレー、ターンオーバーで獲得したボールがノータッチになりカウンターをされた。アンラッキーなバウンドがトライに繋がった。15分過ぎからは調子に乗せすぎ」
○吉田主将
「簡単にとられた。もっと前に出ていれば」
──古巣と戦う感想?
○田村監督
「特別な意識はない。ここでトップ4と当りたくなかった。ある程度試合にはなるが、相手は試合になじむのがうまい」
──選手のメンタル面は?
○田村監督
「良い結果を選手は出せたので気持ちは下がってない」
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