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クボタスピアーズ 20-22 ヤマハ発動機ジュビロ
【week9/2010年12月5日(日) at 京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場】
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快晴の小春日和の空の下、試合開始前にはラグビースクールの子どもたちの合同練習会が行われ、サブグラウンドでは、タグラグビーのイベントや、女子ラグビーのKYOTO GIRL'S RUGBY CLINICが行われるなど西京極運動公園をラグビー一色で染める中、ヤマハのキックオフで試合は始まった。
まずは3分、クボタSOダルーダがPGを決める。このあたりから、クボタが攻め、ヤマハが守るという構図が続く。堅く守るヤマハだが、18分その隙を突きクボタWTB伊藤がトライ、ゴールはならず8対0と突き放しにかかったように見えたが、20分過ぎ、この日のMOMに選ばれたヤマハSH矢富が密集そばを突破し、あわやトライかと思わせる突進を見せてからヤマハが攻勢に転じ、先程までとは逆に攻めるヤマハ、守るクボタとなった。
35分ついにクボタのディフェンスにほころびが生じ、モールを押し込む形の中、HO加藤がトライ、FB五郎丸がゴールを決め8対7と反撃ののろしを上げた。クボタは39分ペナルティゴールを狙うが失敗、前半を終了した。
後半開始直後も、何とか逆転したいヤマハの攻勢は続く、10分ペナルティゴールを狙うも失敗、以降もヤマハは攻め続ける。しかし、その一瞬の隙を突きクボタSOダルーダが14分にトライ、ゴールはならず13対7とすると、両チームともにヒートアップし、得点の取り合いとなり、逃げるクボタ、追うヤマハとなった。21分に前半の中ほどからサウに代わって入ったヤマハCTBレヴィがトライ、ゴールはならず13対12とした。25分クボタ後半から入ったFB 鈴木がトライ、ゴールをSOダルーダが決め20対12とするとゲームの流れは決まったかのように思われたが、35分クボタNo8フイマオノのシンビンとなる反則からヤマハFB五郎丸がペナルティゴールを決め20対15とすると、ヤマハの猛攻が始まりついに、38分WTB 辻井がトライ、20対20の同点とした。決まれば逆転のゴールをFB五郎丸が決め20対22とした。タイムアップのホーンの後のラストワンプレイでのクボタのキックオフをヤマハFB五郎丸が深くタッチをねらいキックするが、タッチへ出ずプレイが続き、あわやクボタが逆転かと思わせるシーンがあったが、そのままノーサイドを迎えた。
マン・オブ・ザ・マッチは、ヤマハSH矢富。
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◎クボタスピアーズ
○佐野順監督 「残念な気持ちである。勝ちゲームと思ったが、最後まであきらめないヤマハのメンタルな部分に差があった。厳しい状況ではあるが、幸い残り試合が多くあるので、悪かった部分を修正してがんばりたい」
○荻原要キャプテン 「大事な試合を位置づけていたが残念な結果になった。次節はがんばりたい」
──終了のホーンの後ワンプレイあったが。
○佐野監督
「ヤマハが、タッチをきらないのでチャンスと思ったが、それまでのプロセスが悪かったので、得点できればもうけものぐらいの気持ちだった」
──敗因は。
○荻原キャプテン
「後半のシンビン2つが大きい、自分たちのミスでチャンスを逃してしまった」
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◎ヤマハ発動機ジュビロ
○堀川隆延監督 「素晴らしいグラウンドと、大勢の方の応援に感謝したい。今日の勝ち点4は大きな意味がある。前半はなかなか大変な展開であったがよく耐え、後半に逆転できたことは今後へ向けた自信になる。ショットを狙うのかトライを取りに行くのか、判断に迷う場面があったが幹部と話をしながら調整していきたい」
○串田義和キャプテン 「素晴らしいグラウンドと、たくさんのファンの方の応援に感謝したい」
○SH矢富勇毅選手(本日のマン・オブ・ザ・マッチ)
「地元京都でのMOMはありがたく大変光栄である。スクラムハーフの位置ながら、MOMに選ばれたのは、他の選手の活躍おかげ」
──先日のサニックス戦も1点差であったが接戦を勝ち抜くコツは。
○堀川監督
「結果がすべてである。36人で戦っているが、すべての努力が結果に結びついている」
──終了のホーンの後ワンプレイあったが。
○堀川監督
「FB五郎丸が大きく蹴って敵陣深くタッチへ出すつもりであったが切れなかった。意図してプレイを続けるつもりはなかった」
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