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9節 マッチサマリー(リコー 24-31 神戸製鋼)

リコー 24-31 神戸製鋼   リコー 24-31 神戸製鋼

リコーブラックラムズ 24-31 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
【week9/2010年12月5日(日) at 高知・春野総合運動公園陸上競技場】

今回のトップリーグ第九節、リコーブラックラムズ対神戸製鋼コベルコスティーラーズの好カードは、数日前からの寒さも和らぎ、快晴の空の下、最高のグラウンドコンディションの中での試合となった。高知県でのトップリーグ開催は2度目、2007年以来3年目の開催となった。

高知県ラグビーフットボール協会は、高知県内のラグビーファンを少しでも多く増やしていきたいとの思いで、今回のトップリーグを開催した。スタッフ一同入場者数に気を揉んだ(高知弁)中での開催であったが、我々の熱意に天も味方したのか暖かく晴天に恵まれたこともあり、入場者はスタンドを埋め尽くす・・とまではいかなかったが、前回をはるかにしのぐ、2717人のラグビーファンを迎えてのゲームと成った。来場の皆様に心から感謝とお礼を申し上げます。
また、オープニングでは高知学芸中高校マーチングバンドの堂々の演奏で試合開始前の気持ちを高揚させ、スタジオイングのかわいらしいチアリーディングに、ハーフタイムショーも含めて、清々しく大会を大いに盛り上げて頂いた。

ゲームは、現時点でトップリーグ5位の神戸製鋼と8位のリコーとの、プレーオフトーナメント出場への執念を肌で感じる内容となった。
前半開始直後からリコーが積極的に攻撃。リコーペースで進行した。13分、敵陣左ゴール前ラックからリコー滝澤キャプテンが右に切れ込みトライ。20分、FBエリソンが自陣からのキックを敵陣22メータ付近でキャッチしそのまま左中間にトライ。ゴールも成功して14対0となる。
31分敵陣前で攻めあぐんでいた神戸製鋼がゴール前ラックからSOグラントが個人技で中央へトライ。終了間際敵陣22メータ付近ラインアウトからロック清水が左中間にトライ。ゴールも決めて14対14の同点で前半を終える。

後半に入ってもリコーのペースは変わらず敵陣22メータ付近ラックから9番-10番と繋ぎSO河野が右中間にトライ。ゴールも決めて再び主導権を得る。19分、敵陣ゴール前ラックから神戸製鋼NO8伊藤がサイドを突き中央へトライ。ゴールも決めて再び同点となる。27分神戸製鋼SOグラントがPGを決めて逆転する。39分、リコーSO河野がPGを決めて再び同点とする。終了ホーンが鳴り試合はこのままで終わるかと思われたが、敵陣ゴール前ラックからSH猿渡がサイドをつき右中間にトライ。ゴールも決まって劇的な勝利を得た。また、この活躍で猿渡がマン・オブ・ザ・マッチの栄冠を手にした。

このゲームは、絶えず果敢に攻めること、執拗なディフェンス、最後まであきらめない気迫あるプレーの連続など、ラグビーの魅力にあふれる最高の試合で、最後まで目を離せない内容となった。終了ホーンが鳴ってから最後の最後に見せた神戸製鋼の劇的な逆転トライでのノーサイド。最後まで手に汗握る試合は見応え十分で、観客に選手の熱さが伝わり競技場が一体となった内容の濃いラグビーだった。ふだん、生でトップレベルの試合を見ることのできない高知の観客にとってこの屈強な男達の戦いは、大きな感動を胸に刻みつけたことであろう。きっと高知のラグビーファンも増えたに違いない‥‥。(高知県協会 西村景男)

リコー 24-31 神戸製鋼
会見ダイジェスト
リコーブラックラムズ
ローデン ヘッドコーチ(左)、滝澤ゲームキャプテン
ローデン ヘッドコーチ(左)、滝澤ゲームキャプテン


◎リコーブラックラムズ
○トッド・ローデン ヘッドコーチ
「今日、とても良いラグビーをできたのはリコーだと思う。プレーも今までの中でもより深いレベルでやれた。リコーは良かったが、結果だけがついてこなかった」

○滝澤佳之ゲームキャプテン
「ゲームとしては残念であと少しだった。チームとして最後まで攻める姿勢を崩さなかったのは、良かったと思う。帰ってビデオで、もう一度しっかりと見直したい。(あれだけのラグビーができたのに勝てなかったことが納得できていない‥‥)

──最後のトライをご覧になって。
○ローデン ヘッドコーチ
「誰かを責めることはしないが、一人足りない状態があったが、それでも戦い続ける姿勢は変わらなかった」

──ラストワンプレーは引き分けで終われる試合だったのでは?
○ローデン ヘッドコーチ
「引き分けで終われる試合だった。それが正しいか間違っているかは、それぞれのチームの判断だと思う」

──フォワード戦は優位に戦われたが、アグレッシブなリコーの戦いはできたのか。
○ローデン ヘッドコーチ
「大きなフォワードもトライを挙げるためにしっかりと作り上げてきたが、それぞれに自分のスタイルというものがある。状況、コンディション、相手チームを考えて柔軟に対応していかなければならない。今日は素晴らしい日だった」
○滝澤ゲームキャプテン
「ブレイクダウンは優勢、チームディフェンスも良かったが、何か足りないものがあり、大事なポイントでボールを取れなかった」

──坂本選手が初出場した理由は。
○ローデン ヘッドコーチ
「チームの中でラインアウトが一番上手い、進んで良く頑張りトレーニングもしっかりできているので良いプレーができると思った」

リコー 24-31 神戸製鋼
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田ヘッドコーチ(左)、平島キャプテン
苑田ヘッドコーチ(左)、平島キャプテン


◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○苑田右二ヘッドコーチ
「高知県の素晴らしい環境の中でラグビーができたことを非常に嬉しく思います。今日の試合に関しては、自分たちのやりたいこと、やるべきことができなかったので、皆フラストレーションが溜まる試合となったが、勝ち点5を取れたことは、みんなが努力していることで運がこちらに向いたのではないかと思っている」

○平島久照キャプテン
「今日はありがとうございました」

──スタンドオフを正面からピーター・グラントに入れ替えたのは。
○苑田ヘッドコーチ
「神戸のボール回しにも慣れてきたし、練習試合でも良いパフォーマンスをするようになり、日本のキックボール裁きにも慣れてきたこともあって起用した」

──密集でボールを奪われたりすることがあったが、気持ちの部分以外の面で何か要因があったのか。
○平島キャプテン
「前半でも気持ちが合わずブレイクダウンで体を張れなかったりした‥‥」

──ゲームプランはどうだったのか。
○苑田ヘッドコーチ
「ブレイクダウンの姿勢、ポジショニングなど緩慢になって、自分たちができなかったことが多く、トライができるチャンスもあったが、判断ミスやパスミスなど個人のミスが多くて苦しい戦いだった。それらを修正して自分たちのラグビーをやっていきたい。
この一ヶ月、ハードワークをしてきたので、試合が始まっても自分のやるべきことを考えて個人練習をしたり、全員がそういう気持ちで行動を起こしたことが運を呼び込んだと思う。
まだまだ、修正することも多いですが、勝ち点5を取れたことは大きいと思います。自分たちのラグビーで上位3チームに挑戦したい。今週一週間しっかり準備をして、3試合というよりも、目先の一試合として次の東芝戦に臨みたい」

リコー 24-31 神戸製鋼


2010年12月8日

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