|
|
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 34-28 東芝ブレイブルーパス
【week9／2010年12月4日(土) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】
|
北風が強く旗が大きくなびく中、東芝ブレイブルーパスのキックオフで試合が開始された。序盤風上のトヨタ自動車ヴェルブリッツがキックを使い、敵陣で優位に試合を進める。5分トヨタは東芝FWの反則でSOアイイがPGを成功。3-0と先制。しかし8分東芝はゴール前に攻め込むとラックからのボールをSOヒルがインゴールへ絶妙なパント。CTB仙波が左中間に押さえトライ。SOヒルのゴールも決まり3-7と逆転。その後トヨタはラックを連取し攻め入ると10、18分にホップグッド、遠藤がトライを追加し17-7と再度逆転。21分東芝はゴール前ラックよりSOヒルが切れ込みスコアする。しかしトヨタは、29分にPG、36分には中央付近よりCTBイェーツが40m独走しトライ。27-14とトヨタが前半をリードし終了。
後半、風上の東芝がキックを使い敵陣で優位に試合を進める。詰めが甘く、ノッコンでチャンスを潰すが勢いが増した。12分東芝はトヨタのオフサイドよりSOヒルがインゴールに持ち込み、中央にトライ。14分東芝は、ラインアウトからモールを押し込み右中間にトライ。SOヒルのゴールも決まり、27-28と逆転。対するトヨタは24分、10m付近ラインアウトより左に展開し、CTBイェーツが抜け出し左中間に逆転トライ。ゴールも決まり34-28とする。
終盤トヨタはマイボールを支配しつづけ相手の反則を誘い、SOアイイがPGを狙うと終了のホーンが鳴り響く。しかし東芝は、外れたボールをインゴールより展開しトヨタゴール前に攻め込む。トヨタも粘り強くディフェンスし、最後はFLホップグッドがこぼれ球をタッチに蹴り出しノーサイドとなる。最後まで目の放せないスリリング過ぎるゲームであった。マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車 CTBイェーツ選手。(大久保 誠)
|
|
|
|
|
 |
|
|
|
 |
|
朽木監督(左)、中山キャプテン
|
◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木泰博監督
「良いコンディションの中、ホームで昨年のチャンピオン東芝と戦え光栄。80分以上の戦いに両チームのメンバーに感謝したい。（シーズンの）後半戦は攻撃的にいきたいと11月に頑張り、東芝にどれだけ戦えるかとチャレンジし、勝ち点5が取れて嬉しい。課題のDFが良かったのが勝因だが、アタックの精度が低く課題が残った」
○中山義孝キャプテン
「攻撃の手を緩めない、80分間攻めるという目的を達成し、4トライのボーナスが付いたのは嬉しい。チーム全体の勝利。最後の攻防で勝ち抜けたのは大きい。チャンピオンを目指し精度を高めたい」
──前半より難しいPGを狙ったが?
○朽木監督
「前半風が強かった。でも風上が取れたのでスコアを最初から積み上げようと考えた」
──ノーサイドのホーン後にPGを狙い、逆襲されたが判断は?
○中山キャプテン
「ゲームキャプテンは菊谷で、ボーナス点を取りにいった」
○朽木監督
「選択したことは仕方ない。アイイを信じた。外れても意思統一できていた」
──東芝が後半、攻勢に攻めていた。イェーツの逆転トライは想定内か?
○朽木監督
「ひとつのオプションにCTBイェーツがはまった。良い面が浮かんだ」
○中山キャプテン
「アウトサイドセンターにスペースが良く空いていた」
──対東芝は意識しているか? 楽しんでいるように見える。
○中山キャプテン
「東芝は当りが強く、ラグビーの格闘技の一面が出せ、楽しい」
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
瀬川監督(左)、廣瀬キャプテン
|
◎東芝ブレイブルーパス
○瀬川智広監督
「トヨタには昨年2回負けている。是非リベンジをと送り出した。トヨタのDFがすばらしかった」
○廣瀬俊朗キャプテン
「多くのファンに感謝。見ている人は楽しめたと思う。スキがあったのだと思う。しっかり立て直しリベンジする」
──スキとは?
○廣瀬キャプテン
「セットアップで後手に廻り、歪みが出た」
──前半のトヨタ3トライは想定外だと思うが、その原因とハーフタイムでの指示は?
○瀬川監督
「タックルが悪い。一人目を倒すこと。後半は、風上なのでアタックを継続する」
──イェーツのラインブレイクが痛い。スキがあったか?
○廣瀬キャプテン
「コミュニケーションのミス。仙波も久しぶりのゲーム。東芝はアタックのチーム。アイイのゴールが外れ、チャンスがめぐってきたがスコアできなかったのが後悔」
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
