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C:2010, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
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近鉄ライナーズ 25-18 豊田自動織機シャトルズ
【week8/2010年11月27日(土) at 大阪・近鉄花園ラグビー場】
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前節トヨタに競り勝ち、現段階で5位と好位置につけている近鉄ライナーズと、トップリーグ昇格後まだ1勝の豊田自動織機シャトルズ、それぞれどのようにウィンドウマンスで調整してきたのか? 興味のある一戦。
先制は近鉄、4分にゴール前15m左中間のPGを決める。豊田自動織機も15分にゴール前23mのPGを決め追いつく。しかし実戦は1ヶ月ぶりとあって、双方すこし動きが硬い。
ゲームが動き出したのは中盤にさしかかろうとする18分、近鉄がテンポよくボールを大きく動かしだす、9番からバックス5人にパスが渡り、15番の高が左中間にトライ、ゴールもきまり10-3とする。一方の豊田自動織機は30分にPGで3点返し詰め寄る。
近鉄はその後、32分にPG、37分にトライ、豊田自動織機は40分にゴール前左中間ラックから右へ展開、15番の大門が右隅へトライで20-11として後半へ。
後半はほぼ豊田自動織機陣でゲームが展開される。近鉄は7分に5番の松岡がトライをあげて近鉄ペースかと思われたが再々ゴール前まで攻め込みチャンスを作るものの、ミスや反則で取りきれない。
豊田自動織機は39分に13番ジョセフ・ヴァカが40m独走のトライで意地を見せた。近鉄としては勝点にプラスボーナス点を上積みしたかったが逆に豊田自動織機にボーナス点を与えてしまった残念なゲームであった。
マン・オブ・ザ・マッチは近鉄の松岡選手が選ばれた。
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田村監督(右)、ウィリアムス ゲームキャプテン
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◎豊田自動織機シャトルズ
○田村誠監督 「ゲームの結果は別として、シナリオどおりに運べた。最初に与えたトライはアンラッキーで、あれがなければ結果的には同点。
ウィンドウマンスの課題とした結果は出せたので、負けは残念ですが、自信を持っていいゲームだった。ボーナスポイント1点は次につながる」
○マリー・ウィリアムス ゲームキャプテン 「気持ちの入ったいいプレーができたと思う、最後の30分間ゴール前で攻められても我慢ができた。
前半の課題は、がんばっているのだが意味のないミスが目立った。しかしチームメイト全員が出し切ったと思う。これからしっかりボールキープできれば何試合かは勝てると思う」
──豊田自動織機のラグビースタイルは前半から飛ばしていってガツガツいく印象が強いが今日はおとなしかったように思うが?
○田村監督
「そのように見えたのは近鉄が充分にトップ4を狙えるいいチームで、力の差があったのでそう見えたのだと思う。しかし自分たちのやることはできたと思う」
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◎近鉄ライナーズ
○ジョージ・コニア コーチ
「5週間ぶりのゲームで、目標は勝ちでスタートさせることだった、そういう意味では達成できたと思う。でも勝ちだけでなくボーナスポイントを獲得できなかったのは、自分たちにおごりがあり、ボールキープできずミスを重ねた結果だ。
ただ良かった点はチャンスを作り出すことができるようになったことで、5つくらいは組み立てられたが、最後に取りきるところで残念だが取れなかった。あとはしっかり最後まで取りきることが課題、しかしサントリー戦に弾みができた」
○トンプソン ルーク キャプテン 「ジョージの言ったとおり勝ちは得られたが満足のいくものではなかった。次にむかって準備していく」
──満足していない点は?
○トンプソン キャプテン
「取りきれなかった部分、2年前の近鉄ならあそこまでできたら『よくやった』となったが、いまはもっと高いスタンダードを求めている。
能力はついてきていると思うが、それを80分間安定して毎試合コンスタントに出せないとだめ」
──取りきれなかった理由は?
○トンプソン キャプテン
「相手のDFが良かったこと。ボールにしつこくからみプレッシャーをかけてきた。しかしそういった状況でもしっかり取りきる能力のあるチームが強いチームだと思う」
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