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6節 マッチサマリー(ヤマハ発動機 42-57 神戸製鋼)
C:2010, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
ヤマハ発動機ジュビロ 42-57 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
【week6/2010年10月16日(土) at 大阪・近鉄花園ラグビー場】
ヤマハ発動機ジュビロは、開幕2連勝したが上位陣を倒せず勝点8で12位、一方の神戸製鋼コベルコスティーラーズも、前節コカ・コーラウエストに3点差で辛勝したものの勝点10で10位と低迷する。両チームとも上位浮上を目指しどうしても勝利を収めたい一戦。
前半先取したのはヤマハ発動機、2分、ラインアウト起点にラックを支配しライン展開、最後はWTB14番 徐が右隅にトライ。現在得点ランキング首位のFB15番 五郎丸が着実にゴールを決め7-0と試合が動く。神戸製鋼も直後の5分、ラックを連続支配しゴール直前ラックからPR3番 山下がもぐりこみトライ(7-5)、8分にもゴール前10mのラインアウトからモールを押し込みまたもや3番 山下がトライ、当りの戻ったFB15番 グラントがゴールを決め7-12とする。
攻守の入れ替わりが激しい展開となった前半は、神戸製鋼FWの動きがよく、16分にFL7番 ブラッキーがトライ、7-19とリードを拡げにかかると、ヤマハ発動機も26分、ゴール前22m中央からSO10番 太田尾がライン裏に蹴りこんだ球にFB15番 五郎丸が素早く反応し、インゴールで抑えトライ14-19とする。この後、1対1の局面で優位に立つ神戸製鋼が、トライ・ゴール・PGの10点を加え、14-29で前半を折り返す。
後半、このままでは引き下がれないヤマハ発動機は2分、ゴール前22m左端ラックから執拗なまでのサイド攻撃を続け、神戸ディフェンスの穴をSH9番 矢富が鋭いステップで抜けトライを返し21-29とする。このスーパープレーに花園に詰め掛けたラグビーファンからどよめきが起こった。
その後、6分、神戸製鋼LO5番 谷口のトライ(ゴール)で21-36とまたも差が開きかけたが、ヤマハ発動機は、11分、CTBに入ったサウが、また17分にもNO8トゥイアリイがトライを奪い35-36と1点差まで詰め寄る。しかし、神戸製鋼FWの動きがヤマハ発動機FWを上回り、後半20分以降3トライ3ゴールを奪い、神戸製鋼が試合の行方を決定づけた。ヤマハ発動機は40分、SH9番 矢富がPKから個人技でトライを奪うも時すでに遅し。結局42-57で神戸製鋼が勝利、7位に浮上して上位チームとの対戦を迎えることとなった。
マン・オブ・ザ・マッチには、ボールを着実に前進させた神戸製鋼FL7番 ブラッキーが選ばれた。(大阪府協会 山林右二)
堀川監督(右)、五郎丸ゲームキャプテン
◎ヤマハ発動機ジュビロ
○堀川隆延監督
「今日は沢山のファンの方に応援していただき感謝しています。
ご覧のとおり失点の多いゲームになってしまい、今後どうして失点を防いでいくのか、修正するのかが重要だと思う。しっかりと分析し次のサントリー戦に備えたい」
○五郎丸歩ゲームキャプテン
「多くのお客様の声援のなかでプレーできてうれしかったです。
ディフェンスを掲げてきたチームでありながら失点を重ねてしまい、まずここを修正しなければならない。
後半の最初のトライで流れに乗れなかったのは、リーダーである自分の責任です。前半節最後のサントリー戦に向け立て直していきたい」
苑田ヘッドコーチ(左)、平島キャプテン
◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○苑田右二ヘッドコーチ
「久しぶりの晴天の中でラグビーができて、また沢山のお客様がグラウンドへ来てくださって感謝しています。
8トライとれたことは良かったが、ディフェンスに関しては修正点がたくさんあった試合だった」
○平島久照キャプテン
「まず勝てたことでチームとしては前進できたと思う。タックルについてはよかったところもあるがディフェンス全体としては修正点も多い。毎試合レベルアップしていきたい。
常に100%を出すということでチームとして意思統一ができていなかった。それをまとめていく必要がある」
──ディフェンスの修正点は。またアタックに関しての評価は?
○苑田ヘッドコーチ
「ディフェンスに関しては、チームとしての約束事ができてなかった。アタックに関しては、日ごろからいい練習はできていたが、先週は風雨が強くボールを動かせなかったが、今日は天気を予想してそれを出そうとSO正面でボールを動かし、そのボールをキープし続ければ必ずギャップが生まれてくると思っていた。今日の8トライは練習の成果です」
2010年10月17日
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