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1節 マッチサマリー(近鉄 30-14 リコー)
C:2010, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
近鉄ライナーズ 30-14 リコーブラックラムズ
【week1/2010年9月4日(土) at 大阪・長居スタジアム】
8シーズン目を迎えるトップリーグの関西での開幕戦。川勝関西協会会長は「2019年のワールドカップ、2020年のオリンピック7人制へ向けて、JAPANが活躍するためにはトップリーグのレベルアップが不可欠。そのためにもファンの皆様が会場に足を運び、盛大なる支援をお願いする」と開会宣言。
第1試合は、昨年度11位と不本意な成績におわった近鉄ライナーズと、同じく12位のリコーブラックラムズの試合。
試合開始から双方ショットの応酬となるが決まらず、10分、リコー10番SO河野が22m中央からPGを決め0-3と先取し試合が動く。近鉄は、その後リコー陣ゴール前で再三ラックサイドを突くが、アクシデンタルオフサイドでトライの芽をつぶす。しかし、ウォーターブレイク後の20分、30m右LOから、ボールをよくつないで2番HO吉田が右隅に飛び込んでトライし、5-3と逆転。前半は、リコーが8割がたエリアを支配し優位に試合を進めるも、近鉄の固いディフェンスを破ることができず、近鉄1PG、リコー2PGを加え8-9でリコーがリードして前半を折り返す。
後半、近鉄はボールを左右に展開し始め、3分、ラックから10番SO重光がラインブレイクし13番CTBギア、12番イエロメに繋いで右中間にトライし、13-9と再逆転。9分にもゴール前10m左ラインアウトからの展開で4番LOトンプソンが左中間にトライ(ゴール)、20-9とリードを拡げる。この後も、近鉄は昨シーズンとは異なり最後まで足が止まることなく、リコーを32分、キニキニラウの1トライに押さえ、30-14で初戦を飾り、幸先良いスタートを切った。MOMには、近鉄4番トンプソン選手が選ばれた。
ローデン ヘッドコーチ(左)、河野ゲームキャプテン
◎リコーブラックラムズ
○トッド・ローデン ヘッドコーチ
「ボールがスリッピーな状況下、近鉄に巧く強みを活かされた。前半はエリアマネジメントも良かったが、ボールがクイックに出せず、ディフェンスのリロードに時間がかかってしまった。結果リコーは疲れが溜まったようなゲームに終始してしまった」
○河野好光ゲームキャプテン
「敵陣に入ってのアタックにミスが多く、受けにまわってしまった。ディフェンスのリロードに時間がかかり、近鉄に巧く外を突かれトライに結びつけられた。
(前半・近鉄のトライシーンについてリコ・ギアをマークしきれなかった結果か、との問いに)
特に意識していたわけではない。近鉄の2次、3次アタックに対してリロードが後手にまわった」
スローン ヘッドコーチ(右)、トンプソン キャプテン
◎近鉄ライナーズ
○ピーター・スローン ヘッドコーチ
「今日の勝利は、素直に嬉しい。緒戦を勝ち、且つ4トライを獲りボーナスポイントを積み上げたことは次につながる」
○トンプソン ルーク キャプテン
「同じく今日の勝利は嬉しい。今日は勢いに乗って快勝したが、今後のゲームは厳しくなるだろう。驕ることなく、次のゲームに臨みたい」
──目指すラグビーとは。
○スローン ヘッドコーチ
「15人がボールをワイドに動かすラグビー。前半はキックの精度が低く、エリアマネジメントもうまくいかなかったが、後半は修正できた。個々の判断が的確だった」
──リコ・ギアについて。
○スローン ヘッドコーチ
「大きな存在だ。これまでは、ピンチに個々の弱さで崩れるパターンが多かったが、ギアのプレーや的確な指示でチームが安定している。今週は足が化膿し、金曜しかトレーニングできなかったにもかかわらず、それなりのパフォーマンスをみせてくれた」
──ハーフタイムの指示と良かった点について。
○スローン ヘッドコーチ
「詳しくは言えないよ。悪い言葉だしね。(苦笑)ゲインラインを意識して、且つワイドにボールを動かした結果、勝利につながった」
──今日の手応えは。
○トンプソン キャプテン
「勝利だけではなく、ボーナスポイントを獲ったことは大きいが、ゲーム内容はまだまだ改善の余地がある」
2010年9月7日
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