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2節 マッチサマリー(神戸製鋼 19-27 福岡サニックス)

神戸製鋼 19-27 福岡サニックス   神戸製鋼 19-27 福岡サニックス
両チーム入場 サニックス小野選手へのパス

(写真提供:富山県ラグビーフットボール協会)

神戸製鋼コベルコスティーラーズ 19-27 福岡サニックスブルース
【week2/2010年9月12日(日) at 富山・富山県総合運動公園陸上競技場】

富山県にてトップリーグ初開催となる記念すべき試合は3,508人の観衆が見守る中、福岡サニックスブルースのキックオフで始まった。
最初に主導権を握ったのは神戸製鋼コベルコスティーラーズ。開始3分自陣10mライン付近で強烈なタックルから相手ノックオンを誘って得たボールをNo8マパカイトロがサニックス陣深く蹴り込み、それをFB正面がゴール手前でキャッチしてそのまま押さえ込みトライ、Gは決まらなかったもののその後6分、サニックス陣22mライン内に入ったマイボールラインアウトからモールを15m以上一気に押し込みトライ、今度はコンバージョンも決まり12対0とリードした。その後サニックスがPGで3点返すものの神鋼がスクラム、ラインアウトにおいて優位に試合を進めた。
しかし、神戸製鋼も大事なところでミスを犯し、なかなか得点に結びつけることができなかった。前半33分、再びサニックス陣22m内でのマイボールラインアウトのチャンスを得た神戸製鋼は、モール攻撃でゴール前まで迫りその後7分間攻め続けるもゴールラインを割ることができずサニックスがしのぎ切ったところで前半を終えた。

後半、途中交替で入ったサニックス右WTBヘスケスがラインブレイクを繰り返してチャンスを作り、4分にサニックス小野がPGを決め、点差を6点に縮めると運動量に勝るサニックスが攻撃のリズムに乗り、15分、20分とそのヘスケスの連続トライで神戸製鋼に逆転し、更にリードを広げた。その後神戸製鋼も選手を入替、サニックスと一進一退の攻防を繰り広げるが、衰えないサニックスの運動量に対し神鋼に疲れが見え始めた28分、サニックス小野が自ら上げたショートパントをキャッチしてマキリ、秋田とつないでトライ、コンバージョンも決まって15点差と神戸製鋼を突き放した。神戸製鋼は終了間際に意地のトライを返すにとどまった。
マン・オブ・ザ・マッチは2トライを上げたカーン・ヘスケスが2節連続で受賞した。

神戸製鋼 19-27 福岡サニックス   神戸製鋼 19-27 福岡サニックス
神鋼、先制の正面選手トライ 神鋼、モールからトライ
会見ダイジェスト
福岡サニックスブルース
藤井雄一郎監督(左)、菅藤 友主将
photo by Kenji Demura(RJP) 藤井雄一郎監督(左)、菅藤 友主将
photo by Kenji Demura(RJP)
藤井監督(左)、菅藤主将
photo by Kenji Demura(RJP)


◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督
「この暑い中たくさん集まっていただいたファンの前で試合できたことを感謝します。前週のコカ・コーラウエストさんとの激しい試合に勝ったことでひと回り成長したように感じる。最初に先制されたが自分たちの持ち味を発揮して後半逆転して勝てたということはチームにとっては大きな自信になった。暑さもあったのでヘスケス選手は相手が疲れてくる後半のほうが効果的だと考えて投入した。スクラムは劣勢で苦しかったが耐えれば耐えるほど相手の足が止まっていくのがわかったので後半いけると思った。まだまだ続きますのでこの次も頑張っていきます」

○菅藤 友主将
「ほぼ自分たちのゲームプラン通りに試合を運べた。前半を耐えれば後半必ずチャンスがくると信じて一週間練習してきた。昨年よりも良い成績を残すためには神戸製鋼さんに勝たなくてはいけないとわかっていたので80分間チャレンジし続けられた。モールで取られたトライもショックは無かった。スクラムが劣勢なのも予想していたが前半の最後耐えられたのが大きかった」

神戸製鋼 19-27 福岡サニックス   神戸製鋼 19-27 福岡サニックス
ラインアウト。神鋼の林選手キャッチ ラインアウト。伊藤剛臣選手キャッチ
神戸製鋼 19-27 福岡サニックス   神戸製鋼 19-27 福岡サニックス
サニックス、秋田選手突き放しトライ ノーサイド。神鋼スタンドへ挨拶
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田ヘッドコーチ(左)、大橋ゲームキャプテン
photo by Kenji Demura(RJP) 苑田ヘッドコーチ(左)、大橋ゲームキャプテン
photo by Kenji Demura(RJP)
苑田ヘッドコーチ(左)、大橋ゲームキャプテン
photo by Kenji Demura(RJP)

◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○苑田右二ヘッドコーチ
「今日も勝利を目指して戦ったがサニックスさんに良いラグビーをされてしまった。サニックスさんはリザーブに良い選手を入れているので後半は気をつけなければいけないとわかっていた。FWを前面に出すゲームプランで、ラインアウトモールからのトライはその成果。ペナルティによるポイントよりもトライをとりにいった判断に後悔はしていない。そこで取りきれなかった自分たちの力不足。ハンドリングエラー等のミスが多く自分たちの攻撃を断ち切っていた。ミスが多ければカウンター攻撃を受けることになるがそれを止め切れなかったのも力不足でした」

○大橋由和ゲームキャプテン(副将)
「サニックスさんはボールを動かし始めたら強いとわかっていた。もっと練習をしなければいけない。ミスが多かったのはボールがすべるということもあるがそれはお互い様です。後半はリードされて焦ってしまいました」

神戸製鋼 19-27 福岡サニックス
ノーサイド。サニックスはガッツポーズ


2010年9月13日

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