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豊田自動織機シャトルズ 17-16 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
【week1/2010年9月4日(土) at 愛知・豊田スタジアム】
38度を超す残暑厳しい日の夕刻、豊田スタジアムの西に日が暮れる頃、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのキックオフで試合が開始された。
NTTコムは、キックオフボールをいきなりオープンサイドに蹴りこみ奇襲をかける。一方、豊田自動織機シャトルズは、落ち着いて陣地を取り返す。3分シャトルズは、10m付近左中間での相手FWの反則より、SH後藤がPKを成功。3-0と先制。その後も豊田自動織機がSOウィリアムスを中心にしかけるが、スクラムのセットで勝るNTTコムが徐々にリズムをつかみ攻め込む。16、19分とNTTコムはFBジェラードがPKを狙うも外れてスコアに至らない。32分NTTコムは、相手オフサイドの反則よりゴール正面のPKをSO君島が決め、3-3とする。その後NTTコムはFBジェラードの大きなキックで敵陣に入りチャンスを作るもスコアできず。38分、NTTコムは22m付近右中間ラックより13番-14番と右に展開し、最後はフォローしたLOハリソンが押さえこの試合初トライ。FBジェラードのゴールも決まり3-10となり、NTTコムがリードし前半を終了する。
後半、ナイターらしく涼しい風が流れ始める。セットプレーの安定しているNTTコムがリズム良く攻めるもミスでチャンスを潰す。9分NTTコムはゴール正面のPKをSO君島が決め3-13とリードを広げる。しかし、16分NTT CTBウィングがハイタックルでシンビンとなる。17分豊田自動織機はゴール前ラインアウトよりPR曾和が抜け出し左中間にトライ。SO後藤のゴールも決まり10-13。その後、FWの接点で勝るNTTコムが前に出て相手の反則を誘い優位にゲームを進める。22分NTTコムはゴール正面のPKをSO君島が決め10-16とする。豊田自動織機はラインアウト、スクラムともセットが乱れ、ボールも支配できず攻め切れない。数少ないチャンスより29分10m付近中央ラックより右に展開しWTB赤石がゴール前に迫るもスコアできず。
しかし32分豊田自動織機はゴール前ラックより途中交代のSH吉田が抜け出しゴール中央にトライ。SOウィリアムスのゴールも決まり17-16と逆転。37分NTTコムは自陣よりボールを繋ぎ、FBジェラードが抜け出しチャンスを作ると、ゴール前ラックよりCTB山下が抜け出しインゴールに入るもノックオン。その後もラックを制し攻め続けるNTTコムだがスコアできず、ノーサイドとなり豊田自動織機が昇格初戦を勝った。マン・オブ・ザ・マッチにはSH吉田が選ばれた。(大久保 誠)
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田村監督(左)、有田主将
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◎豊田自動織機シャトルズ
○田村誠監督
「前半アタック回数は両チームともほぼ同じくらいだったが、相手のロングキックによりエリアを獲得できず流れが作れなかった。後半に入り敵陣で長い時間ゲームができたことが勝利につながったと思う」
○有田伸吾主将
「前半は浮き足立ってしまい受けにまわる場面が多かった。最後は落ち着きを取り戻し、気持ちで勝ることができた」
──後半への指示は?
○田村監督
「前半ボールはよく動いていたがエリアが取れていなかった。後半はキックを上手く使い敵陣でゲームをしようと伝えた」
──昨年、負けている相手だったが今シーズンでの力の差はあったか?
○田村監督
「昨年とはメンバーが全く違うし、サイズでも織機が不利に思われる。だからこそ、勝てたことが大きい」
──ゲーム後の率直な感想は?
○田村監督
「素直に嬉しい。まだ始まったばかりなのでポイントを取れるように一試合ずつ頑張る」
○有田主将
「課題も多くあったが勝てて良かった。トップリーグの舞台に立つという夢が叶わず引退したOBの方々の思いの分も頑張りたい」
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大沼監督(左)、中山主将
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◎NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
○大沼照幸監督 「敗因はペナルティの多さである。流れが掴めなかった。セットプレーで課題が修正できなかったのが残念である」
○中山浩司主将 「初のトップリーグの舞台で積み上げてきたものを出そうと思いグラウンドに立った。ディフェンスから流れを作りたかったが、ペナルティが多すぎた」
──昨年度との違いを感じたか?
○大沼監督
「力の差は感じていない。むしろ、NTTコムのほうが成長したと思う」
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