■三洋電機ワイルドナイツ 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
大阪・花園(1月24日)
今季負け無しでリーグ戦を1位通過した三洋電機ワイルドナイツと10勝1分2敗でリーグ戦4位のトヨタ自動車ヴェルブリッツの対戦となった。
悲願のTL初制覇を目指す三洋電機は、昨季の戦力をベースに精度を上積みして今シーズンを迎えた。HO山本(貢)/堀江、No.8龍コリニアシ、SH田中、SOブラウン、FB田邉と縦のラインが安定している。FWとBKのバランスはリーグNo.1といっても過言ではないだろう。SOブラウンが不行跡により一試合出場停止のためセミファイナルは欠場となるが、リトルブラウンの異名を持つCTB入江ら試合を作れる選手が多いため、それほど大きな影響はないだろう。CTB霜村主将に代表されるディフェンスからWTB北川(智)らを走らせたい。
対するトヨタ自動車は、FL草下、WTB/FB城戸、CTB山内らフレッシュな選手がチームに勢いを与えている。日本代表で不動の地位を確立するNo.8菊谷、LO北川、ベテランCTB難波らが攻守にわたりFW、BKをリードしている。SH麻田主将、SOアイイのHB団を軸に攻撃を組み立てたいところ。リーグ戦での対戦では先制トライを奪うものの、三洋電機の圧倒的な攻撃に屈しただけに、崩れない試合運びをしていきたい。
■サントリーサンゴリアス 対 東芝ブレイブルーパス
東京・秩父宮(1月24日)
三洋電機とともに今季負け無しでリーグ戦を2位で駆け抜けたサントリーサンゴリアスと10勝3敗でリーグ戦3位の東芝ブレイブルーパスとの対戦となった。
サントリーサンゴリアスの特徴は、圧倒的な攻撃力にある。その証拠としてリーグ通算80トライはリーグ一。トライランキングにもトライ王・小野澤を筆頭に、FB有賀、WTB長友が上位に名を連ねた。さらにSHグレーガンもチームにフィットし、SOピシとともに攻撃的な試合運びを演出、チャンスを得点に変えている。リーグ戦の東芝戦でマン・オブ・ザ・マッチを獲得したCTBニコラスもセミファイナルには間に合う見込みで、2年ぶりのファイナル進出を目指す。
対する東芝は、プレーオフトーナメントに出場する3チーム全てに敗れているためリベンジを果たしたいところ。キーとなるのは、SOヒルとCTBブリューのコンビ。多彩なオプションを持つヒルと、巧みなステップワークを持つブリューを軸に攻撃を組み立てたいところ。LO大野、No.8豊田らを中心にブレイクダウンで優位に立ちたい。府中ダービーの雪辱を果たし連覇に王手をかけたい。