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トップリーグ第13節(1月9日)プレビュー

今週の見どころ

昨年9月4日に開幕したジャパンラグビー トップリーグ2009-2010も、いよいよ最終節を迎える。今シーズンも日本最高峰のリーグに相応しい激しく、そして厳しい試合が数多く繰り広げられた。既にプレーオフトーナメント進出チーム、降格チームは決まっているが、ワイルドカード争いは、最終節までもつれている。最終順位が決定する今節も見逃せない試合ばかりだ。

■NECグリーンロケッツ 対 ヤマハ発動機ジュビロ 東京・秩父宮(1月9日)
苦しいシーズンを送ったNECグリーンロケッツだがここにきてチーム力が一気に高まってきた。主力メンバーの負傷が続いたが、順調に復帰してきていることや、FL権丈らリーダーシップが取れる若手が成長してくるなどチームにとってプラスの要素は多い。ワイルドカード進出への可能性も残しているだけにキックオフから攻め立てたいところ。
対するヤマハ発動機ジュビロは、ワイルドカード進出を既に決めているだけにチームとして仕上げておきたいところだろう。特筆すべきはFB五郎丸の安定感。キックの精度はもちろん、アタック・ディフェンスにおいても風格を感じさせている。3連敗と敗戦が続いているだけに、最終戦にしっかり勝って、来たるトーナメントに備えたい。

■サントリーサンゴリアス 対 三洋電機ワイルドナイツ 東京・秩父宮(1月9日)
サントリーサンゴリアスは、前節の東芝戦の勢いのまま最終戦に臨む。チームの完成度も高く、SHグレーガン、SOピシ、CTBニコラスら、核となる選手たちのパフォーマンスも素晴らしい。彼らがボールを動かしだすと試合がサントリーペースになるだろう。
対する三洋電機ワイルドナイツは、所々負傷者を出しながらも選手層の厚さでカバーして、ここまで負け無しの12連勝と磐石の態勢で大一番を迎える。No.8龍コリニアシ、SH田中、SOブラウンの縦のラインが攻撃の中心になるだろう。リーグを牽引する両チームの激しい試合が予想される。

さらに、個人ランキングも目が離せない。初のトライ王を目指すサントリー・小野澤を、4年連続のトライ王を目指す三洋電機・北川(智)が1差で追う。得点王争いは、三洋電機・FB田邉をサントリー・CTBニコラスが2点差で追う。こちらに注目して試合を観戦しても面白いだろう。

■トヨタ自動車ヴェルブリッツ 対 リコーブラックラムズ 大阪・近鉄花園(1月9日)
前節の勝利でプレーオフトーナメント進出を決めたトヨタ自動車ヴェルブリッツは、No.8菊谷ら機動力あるFW陣と、SOアイイを中心にタレント揃うBK陣が、グラウンドを大きく使ったラグビーで魅せている。最終戦をいい形で終えてTL王者を目指したい。
対するリコーブラックラムズは、この試合に勝ってワイルドカードに望みを繋げたいところ。強力FWを擁するチームとの対戦だけに勝負はブレイクダウンの攻防か。LO田沼、HO滝沢らベテラン選手を中心に活路を見出したい。

■近鉄ライナーズ 対 福岡サニックスブルース 大阪・近鉄花園(1月9日)
最終戦をホーム近鉄花園で迎える近鉄ライナーズは、現在10位。この試合に勝利しワイルドカードへ進みたいところ。LOトンプソン主将も戻り、チームの状態は良い。前節クボタ戦で見せたひたむきなディフェンスを軸に試合を進めて行きたい。多くの近鉄ファンが見守る中、笑顔で最終戦を終えたい。
対する福岡サニックスブルースは、最終戦も鍛え上げられたフィットネスで圧倒したいところ。FB古賀、WTB藤原ら外でトライを獲りきる選手を擁しているだけに、チャンスをしっかり得点につなげていきたい。

■コカ・コーラウエストレッドスパークス 対 ホンダヒート 福岡・レベスタ(1月9日)
前節大敗を喫してしまったコカ・コーラウエストレッドスパークスだが、最終戦でしっかり修正して次のステージに進みたいところ。LO三根主将を中心としたFW陣の奮起に期待したい。
対するホンダヒートは、FL金らを中心にひたむきなディフェンスで好機を見出したいところ。CTBアリシやWTB山田、木村など試合を作れる選手にボールを持たせたい。

■九州電力キューデンヴォルテクス 対 クボタスピアーズ 福岡・レベスタ(1月9日)
地元・福岡で最終戦を迎える九州電力キューデンヴォルテクスは、キューデンファンの前で今季1勝を挙げたいところ。PR中村主将、LO吉上ら厳しい局面で仕事ができる選手を中心にFWで圧倒したい。
対するクボタスピアーズは、ワイルドカードを見据え前半戦で見せた勢いを取り戻したい。LO龍シオアペラトゥー、No.8ケフを中心に破壊力あるFWでチームを前進させていきたい。

■神戸製鋼コベルコスティーラーズ 対 東芝ブレイブルーパス 兵庫・ホムスタ(1月9日)
前節大勝の神戸製鋼コベルコスティーラーズは勢いがある。FL伊藤(剛)、CTB元木、SH苑田ら勝利を知るベテランも健在で、若手にいい刺激を与えている。SO森田の長く伸びるキックや、長短織り交ぜたパスでチャンスを作りたい。
対する東芝ブレイブルーパスは、前節府中ダービーで大敗を喫した後の建て直しのゲームとなる。SOヒル、CTBブリューら、核となる選手の負傷も気になるところだが、まずは、チーム一丸となってひたむきな東芝ラグビーを取り戻したい。




2010年1月7日

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