年内のジャパンラグビー トップリーグ2009-2010も残すところ今週と来週の2週のみ。前節、既に三洋電機ワイルドナイツとサントリーサンゴリアスがプレーオフトーナメント進出を決定するなど、順位争いもヒートアップしてきた。プレーオフトーナメント進出の残りの椅子は、あと2席。今週も熾烈な争いが繰り広げられる。
■NECグリーンロケッツ 対 福岡サニックスブルース 東京・秩父宮(12月19日)今シーズン誰も予想しなかったNECグリーンロケッツの不振。ここまで1勝9敗と自分たちのゲームができないまま苦しいシーズンを送っている。負傷者が多いのも要因の一つではあるが、残りの試合をしっかり勝って来シーズンへ繋げていきたいところ。
対する福岡サニックスブルースは、前節勝利を手にして勢いがある。WTB永留、FB古賀ら得点力あるプレーヤーにボールを持たせると恐い。
NECのディフェンスか、福岡サニックスのフィットネスか。熾烈な争いが予想される。
■クボタスピアーズ 対 リコーブラックラムズ 東京・秩父宮(12月19日)
後半節に入り元気のないクボタスピアーズだが、No.8ケフら核となりうる選手たちが戦列に復帰しチームの安定感は増している。FL龍シオアペラトゥー、CTBオツコロらを軸に自分たちのリズムでゲームを進めたい。
対するリコーブラックラムズも、ここ2戦僅差で敗れはしているものの戦い方にぶれはない。HO滝澤らを中心にFWのセットプレーから試合を組み立てたい。
クボタSOドゥラームとリコーFBラーカムがどういったプレーを見せるのかにも注目したい。
■ヤマハ発動機ジュビロ 対 サントリーサンゴリアス 静岡・ヤマハ(12月19日)
前節敗れたヤマハ発動機ジュビロだが、巻き返しの試合をホームで戦えることは大きなアドバンテージと言えるだろう。PR山村、No.8木曽ら経験豊富な選手たちでチームを牽引していきたい。
対するサントリーサンゴリアスは、着実に勝ち星を重ね既にプレーオフトーナメントを決めている。覇権奪回のために更にチーム力を高めて行きたいところだろう。トライ王を狙うWTB小野澤の走りにも注目したい。
■トヨタ自動車ヴェルブリッツ 対 コカ・コーラウエストレッドスパークス 滋賀・皇子山(12月19日)
プレーオフトーナメントを狙うトヨタ自動車ヴェルブリッツは、ここから先の試合をすべて勝利したいところ。切れ味抜群のSOアイイを中心にBKの展開力で勝負か。CTB難波のいぶし銀のプレーにも期待したい。
対するコカ・コーラウエストレッドスパークスも、上位進出を虎視眈々と狙っている。FBウェブの攻守に渡る安定感はさすが。これにLO三根主将ら接点で激しいプレーができる選手たちが絡んでくると面白い。
■近鉄ライナーズ 対 三洋電機ワイルドナイツ 大阪・近鉄花園(12月19日)
サポーターの大声援を受けホームで戦う近鉄ライナーズは、LOトンプソン主将、No.8統悦らを中心に激しく前に出るディフェンスで対抗したい。献身的なプレーを続けるSO/CTB大西、WTB四宮らの活躍にも注目だ。
対する磐石のシーズンを送る三洋電機ワイルドナイツは、若手の選手を積極起用するなど選手層の厚さを見せる。LO劉、No.8龍コリニアシらの運動量ある激しいプレーは必見。
■九州電力キューデンヴォルテクス 対 東芝ブレイブルーパス 福岡・レベスタ(12月19日)いまだ勝ち星のない九州電力キューデンヴォルテクス。苦しい戦いが続いている。それでも試合を重ねるごとに意図した戦い方が出ている感がある。SH村上、SO久木元のHB団でチームを勝利に導きたい。
対する連覇を狙う東芝ブレイブルーパスは、プレーオフを見据え着実に勝ち星を重ねていきたい。豊富な運動量を誇るLO大野、FLベイツ、中居らのFW陣は強力。接点を支配し試合を優位に進めていきたい。
■ホンダヒート 対 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 香川・高松(12月20日)
前節、僅差で試合を落としたホンダヒートだが、アグレッシブに前に出続けるディフェンスと、積極的にボールを展開するアタックは、強豪相手にも十分通用している。CTBトゥプアイレイ、WTB山田、木村にボールを多く持たせてチャンスを作りたい。
対する神戸製鋼コベルコスティラーズは、WTB大畑主将が復帰しチーム力が充実してきた。LO林、FL伊藤らのベテラン選手を軸にゲームを組み立てていきたい。