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10節 マッチ&会見リポート(ヤマハ発動機 22-29 福岡サニックス)
C:2009, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
ヤマハ発動機ジュビロ 22-29 福岡サニックスブルース
【week10/2009年12月12日(土) at大阪・近鉄花園ラグビー場】
前節、最下位の九州電力に苦戦したヤマハ発動機ジュビロとサントリーに大敗したが、チームの建て直しを図りたい福岡サニックスブルースの一戦。
前半3分、サニックスが、10mL中央付近のラックから左展開し、左WTB11永留が左隅にトライを奪い0-7と先手を奪う。全般的にヤマハディフェンス陣の動きが鈍く、また先制したもののサニックスも決め手を欠く中、前半終了間近、双方がトライを挙げ、10-17のサニックスのリードで前半を折り返す。
後半、先に得点を挙げたのは、サニックス。HL中央付近のルーズボールをSH9原田からFB15古賀に繋ぎ、最後はCTB13イオアサがトライを決め10-22とヤマハを引き離しにかかる。13分にもサニックスが、この試合3本目のトライを左WTB11永留が決め10-29とリードを拡げる。この後、ヤマハも反撃し2トライ・2ゴールを挙げるが試合は22-29と、下位チームのサニックスがヤマハを押さえ勝利を収めた。これで、ヤマハは順位を一つ下げ5位に後退、一方のサニックスは順位を一つ上げ9位に浮上。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、もちろん3トライを挙げたサニックスの永留が選ばれた。(山林 右二)
シューラー監督(右)、山村キャプテン
◎ヤマハ発動機ジュビロ
○ケビン・シューラー監督
「前半でつなぐプレイがうまくいかず、また、コンタクトプレイでも負けていた。ハーフタイムをはさんでの2トライというのは、やはり痛かった」
○山村亮キャプテン
「前半1対1の競り合いで押されて、自分たちのラグビーができなかった。前半はアタックをしたという記憶がない。しかし、下ばかりを見ていてもしかたがないので、残り3試合は上を向いて頑張りたい」
──コンディションはどうでしたか?
○シューラー監督
「ハーフタイムで前半の反省を踏まえて、ラックの競り合いなど調整した。80分間闘い抜くことができたし、フィジカルな面での問題は全くなかった」
──チームの運営方針が来季はプロ契約を行わないということに変わるが、その影響はなかったのか?
○山村キャプテン
「選手の一人一人でその受け止め方は違うと思うのだが、試合に関しては100%集中するようにしており、影響はなかったと思う」
藤井監督(右)、菅藤キャプテン
◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督
「これまでの敗戦と違ってリードして折り返せたのは大きい。後半最後の10分間は厳しい闘いを強いられたが、結果として5ポイントとれたことはうれしい。残り3試合にこの勢いをつなげていきたい」
○菅藤友キャプテン
「5ポイントとれてホッとしている。前の2試合の厳しい敗戦の結果を踏まえて、後半の最初は全力を出そうと話し合った。自分たちのやろうとしているラグビーがやっとできたという思いだ。今までのブルースは、リードすると自分達のやることが分からなくなってしまっていた。これからは80分間一杯、強いラグビーをしていきたい」
──SHが原田選手に急遽変更になったが?
○藤井監督
「先発を予定していた天本は喘息が持病で、今朝も急に調子が悪くなった。原田にはパスとタックルに徹するように指示した。彼自身『やったろう』というきもちだったのだろう、まずまずの出来だった」
──今日のヤマハは、いわば「悪役」に徹して、モール、ラックなどのパワープレイ中心に攻めてきたが、どう感じたか?
○菅藤キャプテン
「ヤマハがあのような攻め方をしてくることも一応計算に入れていたので、問題はなかった」
──マン・オブ・ザ・マッチの永留選手の評価は?
○藤井監督
「彼はずば抜けたスピードもなく、天才的なWTBというわけではないが、努力は素晴らしい、努力についてはジャパンのレベルだ。とにかく前に向かって走る選手で、高く評価している」
2009年12月13日
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