C:2009, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
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ホンダヒート 19-45 東芝ブレイブルーパス
【week9/2009年12月6日(日) at大阪・近鉄花園ラグビー場】
前節、九州電力に対しトップリーグ初勝利を挙げた13位のホンダヒートと、リーグ戦6勝2敗勝点32で、現在、3位の東芝ブレイブルーパスとの対戦。
試合は互いにキックの応酬でスタート。ホンダはゴール直前まで攻め込むも反則で自滅、カウンターアタックもラストパスが繋がらず得点の機会は逸するものの、東芝陣内で押し気味に試合を進めるなど、前半はホンダが1勝しかしていないチームとは思えない見違えるプレーで東芝を苦しめる展開。
先制点を挙げたのは、東芝。18分、ゴール直前のラックから4番 LO望月が強引に持ち込みトライを奪うと、20分にも、自陣10mLでホンダのキックパスミスをWTB11番 蔡が拾い、CTB12番 仙波に繋ぎトライを挙げ、立て続けのトライ(ゴール)で0-14とする。
一方、ホンダもすかさず反撃し、23分、自陣10mL付近からCTB13番 ポンギがゴール直前まで持ち込んで右展開、切り札のWTB14番 山田が右隅にトライし、追いすがる。
この後、東芝、ホンダとも1トライ・1ゴールを加え、14-21と僅差で前半を折り返し、後半に興味をつなぐ。
後半、先取点を挙げたのは、東芝。6分、ゴール前30mから素早い展開でWTB11番 蔡がトライを挙げる。以後も東芝は、ホンダFWのディフェンスへの戻りの遅れに乗じ3トライを追加し、フルタイム寸前まで一方的に試合を進める。ホンダは、ノーサイドホーン直前、キックオフからの競り合いを制してターンオーバー、最後はCTB12番 上田が意地のトライを返したが、結局、19-45で前年度リーグ戦優勝チームの東芝が実力差を見せ付けた一戦であった。MOMは蔡選手。(大阪府協会:山林右二・蜷川善夫)
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◎ホンダヒート
○ジョン・シェラット ヘッドコーチ 「アタッキング・ラグビーでゲームを支配することができた。いいプレイに満足している。ただし、まだ判断ミスなど課題はあり、この点は修正してより攻撃的なラグビーを目指していきたい」
○木村允彦キャプテン 「ホンダらしいランとパスで展開するラグビーができたと思う。特に前半は良い出来だったが、後半は攻め込んでいながら得点に結びつけることができず、結局、東芝にやられてしまった」
──欠場の選手が多いように思うが?
○シェラット ヘッドコーチ
「怪我をしている選手が多いのは事実だが、早く戦線に復帰してベストの状態にもっていきたい」
──前半は競り合って、いい形の試合ができたと思うが、手応えはどうだったか?
○木村キャプテン
「今年の東芝はミスが多いという印象があったので、DFでプレッシャーをかけるようにした、この点確かな手応えを感じた。後半は、判断ミスやタックルミスがあり、それが失点につながってしまった。前半の勢いを後半につなげるのが今後の課題だと思う。しかし、東芝相手にいいプレイができたことは、選手全員の自信になると思う」
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◎東芝ブレイブルーパス
○瀬川智広監督 「多くのファンに来ていただいて、プレイできることを大変うれしく思う。選手を入れ替えているなかで、東芝らしいボールを動かすラグビーを試みた。課題はまだあるが、まずは勝利を喜びたい」
○廣瀬俊朗キャプテン 「私自身大阪出身なので、個人的には楽しくプレイできた。前半は必ずしもいい出来ではなかったが、後半FWが立ち直ってくれた。次の試合では最初から全力が出せるようにもっていきたいと思う」
──後半、「FWが立ち直った」のはどのような点か?
○廣瀬キャプテン
「まずブレイクダウンだ。立ってプレイするようにした。それからメンタルな面で、試合はリードしているのに表情が暗かった。楽しくプレイできるように努めた」
──ホンダがよくボールをキープできていた、これを許した原因は?
○瀬川監督
「東芝のプレイヤーは、確かにDFに行っているのだが、ボールを超えることができていなかった。また、システムの上でもエラーが出てホンダに大きくゲインされた。要するに最初のコンタクトが大事で、ここで攻め込まれていた」
──負傷による故障者が多いように思うが、復帰の目処は?
○瀬川監督
「それほど大きな負傷ではないので、ここ1週間から2週間で復帰して来られると思う。シーズン中には主力選手は皆戦列に戻れるだろう」
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