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8節 マッチ&会見リポート(トヨタ自動車 26-0 クボタ)
C:2009, JRFU(Photo by S. MARUYAMA)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 26-0 クボタスピアーズ
【week8/2009年11月29(日) at大阪・近鉄花園ラグビー場】
1ヶ月の休止期間を経て、ジャパンラグビー トップリーグ2009-2010が再開された。
前半戦を終え、日本代表キャプテンの菊谷を擁するトヨタ自動車ヴェルブリッツ(勝点20、リーグ戦7位)対SOドゥラームのキックが攻撃の軸になるクボタスピアーズ(勝点20、得失点差でリーグ戦6位)との対戦。
前半、トヨタは、上位進出を目指し、試合開始早々から一気にペースを上げ2分、ゴール前5m左ラインアウトからラックの後、NO8菊谷があっさりと左中間にトライ、ゴールもSOアイイが決め7-0とする。この後しばらく両チームとも互いにミスが多くゴールを割ることができなかったが、加点したのはトヨタ。21分、ゴール前13m中央ラックからCTB12番 難波が抜け出し中央にトライ、ゴールも決まり14-0とリードを広げる。一方、クボタは、密集への集散がトヨタに一歩遅れ、前半だけで8個のPKを犯し、攻撃のリズムを崩すなど、スタンドを埋めた青い帽子の応援団の声援に応えられない。トヨタは、前半終了間際の38分にも、ハーフウェー中央付近のラックから日本代表のLO4番 北川が持ち出した球を受けたルーキーのFB15番 城戸のキックをFL7番 中山が左中間インゴールで押さえ、21-0で前半を折り返した。
後半、クボタの巻き返しが期待されたが、先に点を取ったのはまたもトヨタ。5分、ハーフウェー中央付近のラックから右展開しWTB14番 イェーツが右隅にトライし26-0と突き放しにかかる。クボタも意地を見せ、これ以降、チーム全員で取り組むディフェンスで、トヨタに得点を許さず、必死の追撃を試みる。しかし、それもゴール前25m付近まで。結局、試合はトヨタの完勝に終わった。
MOMには、トヨタの菊谷選手が選ばれた。(大阪府協会 山林 右二)
山神監督(右)、荻原キャプテン
◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督
「クボタは大阪に本社があり、今日は沢山のファンの声援をいただきながらの敗戦で大変残念な思いをしている。前半立ち上がりのところでクボタにペナルティーが続き、あっさり先制されてしまった。その後もブレイクダウンでトヨタに押されて、ほとんど自陣での闘いを強いられ、ペナルティーゴールも狙えないような状態が続いた。結局、自分達のゲームプランで全く闘えなかったのだが、よいところもあったので、特にブレイクダウンなどこれからの試合に向けて修正をしていきたい」
○荻原要キャプテン
「監督の言うとおりで、すべてが噛み合っていなかった試合だった。無得点に終わったという結果を真摯に受け止めて、次の試合に向けて修正していきたい」
──ドゥラームはチームにとって軸となる選手だが、力が活かせていなかったように思うが?
○山神監督
「ドゥラームの前半でのシンビンは痛かった。また、トヨタもPGを意識してクボタ陣ではペナルティーをおかさないように注意をしていたようだ」
──やりたかったゲームを封じられたということか?
○山神監督
「ブレイクダウンで押しこまれてしまったのが大きい。また、ハイパントでもコンテストすべきところをキャッチャーとサポーターの呼吸があわず、トヨタにボールを奪われてしまうなど、チグハグが目立ち、攻撃するスペースをつくれなかった」
石井監督(左)、麻田キャプテン
◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○石井龍司監督
「シーズン後半最初の試合で、これからトップ4を目指していく上で大事な試合だったが、選手もその点を意識してよく頑張ってくれた」
○麻田一平キャプテン
「ウインドウマンスで1ヵ月時間があったので、チームの中でよく話し合って改善に向けて努力してきた。この試合クボタを0点に抑えたことは評価できると思う。しかし、まだまだ修正するべき点もあるので、次の試合に向けて修正していきたい」
──この一か月でどこを修正したのか?
○麻田キャプテン
まず、アタックの精度を上げたことだ。それから、DF面では、キックやブレイクダウンでの反応を良くするように努力をした。
──今日の試合、ウインドウマンス前とは選手の構成を変えたように思うのだが?
○石井監督
体調を崩した選手もおり、現時点でのベストの選択をしたつもりだ。特に、ドゥラームを意識した選手起用はしていない。選手個人ではなくて、チームで組織DFをするのがトヨタのラグビーだ」
2009年12月1日
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