ジャパンラグビー トップリーグ2009-2010前半節も残すところ、あと2節。週明けには、11月のウィンドウマンスに行なわれるカナダ代表戦へ向けた日本代表スコッドの発表を控える。
それぞれのチームの勝利も気になるところだが、日本代表を狙う選手たちのパフォーマンスにも、ぜひとも注目してほしい。
第6節を迎える今週は、東京・埼玉・福岡で7試合が行なわれる。
■サントリーサンゴリアス 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 東京・秩父宮(10月17日)
好調を維持するサントリーは、新戦力の成長が著しい。ルーキー真壁も豊富な運動量でメンバーに定着。南アの激しさを持ったFLファンニエルデンもTLデビューし、チーム内での競争が激化した。タフな相手に対し、接点で優位に立ちたい。
対するトヨタ自動車も、ルーキーの活躍が目立つ。CTB山内やWTB城戸らがいい刺激をチームにもたらしている。どちらも4勝1分けで迎えるこの一戦。一点を争う好ゲームを期待したい。
■東芝ブレイブルーパス 対 近鉄ライナーズ 東京・秩父宮(10月17日)
前節、悪い流れを払拭した東芝だが、ケガ人が多いのが気がかり。それでも、堅実な守備と、ボールを継続しながらリズムを作り出すアタックは健在。廣瀬主将らを中心に、チームワークで勝利を手に入れたい。
対する近鉄は、勝ちきれなかった前節を引きずることなく気持ちを切り替えてこの試合に臨みたい。LOトンプソン主将率いるFWが優位に立てれば、近鉄のペースで戦うことができるだろう。
■リコーブラックラムズ 対 ヤマハ発動機ジュビロ 埼玉・熊谷(10月18日)
勝ちには恵まれていないながらも上位チームに臆することなくアタックを仕掛けるリコー。LOロウ、FLフェレラと重くて強いFW陣を有効に使うために、SO河野の効果的なキックを使い敵陣で試合を進めたいところ。
対するヤマハ発動機は、厳しい戦いが続いているが、ケガ人も戻りチーム力は安定している。SO大田尾を中心にゲームのテンポを上げていきたい。
■ホンダヒート 対 クボタスピアーズ 埼玉・熊谷(10月18日)
TLでの勝利が欲しいホンダだが、厳しい戦いが続く。それでもCTBトゥプアイレイ、フェアバンクスと一瞬で局面を打開できる選手にボールを集めて活路を見出したいところ。
対するクボタは、4節・5節で2連敗と元気がない。FL今野、No.8ブロードハーストの若い力で勢いを取り戻したい。この時期、熊谷には時折、強風が吹く。この風がチームにどのような影響を及ぼすのかも気になるところ。
■コカ・コーラウエストレッドスパークス 対 NECグリーンロケッツ 福岡・レベスタ(10月18日)
SO福田を基点にグラウンドを大きく使ったラグビーで快勝したコカ・コーラウエストは、地元でNECを迎え撃つ。得点能力の高いWTB築城、小柳、FBウェブのBK3でトライを重ねていきたい。
対するNECは、未だ1勝4敗と勝ち星に恵まれず厳しい試合が続いている。No.8箕内らベテランを中心にチームを盛り上げていきたい。前節からSOに入ったヤコのゲームコントロールにも注目したい。
■九州電力キューデンヴォルテクス 対 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 福岡・レベスタ(10月18日)
九州の雄・九州電力も元気がない。得点の少なさが気になるところだが、ボールを持ったらトライラインまで走りきれるWTB吉永、今村を擁するだけに良いリズムで攻撃を進めたい。地元福岡のファンの前で勝利を見せたいところ。
対する神戸製鋼は、前節CTB今村の劇的トライで3勝目をゲット。勝負どころで取りきる強い神戸が戻ってきた。SH苑田、CTB元木らベテラン勢のいぶし銀のプレーも必見だ。
■福岡サニックスブルース 対 三洋電機ワイルドナイツ 福岡・グローバル(10月18日)
好不調の波が激しい福岡サニックスだが、地元・グローバルでは得意のランニングラグビーを見せたいところ。PR杉浦を中心としたFW陣が三洋の勢いを止めることができれば試合の流れは福岡サニックスに大きく動くだろう。
対する首位を走る三洋電機は、WTB北川(智)が止まらない。トライの嗅覚に優れたリーグ屈指のWTBを自由に走らせることができれば、さらに勢いは増していく。両チームともボールが大きく動くラグビーで宗像のファンを楽しませてほしい。