ヤマハ発動機ジュビロ 29-29 近鉄ライナーズ
【week5/2009年10月10日(土) at石川県・西部緑地公園陸上競技場】
トップリーグ第5節「ヤマハ発動機ジュビロ 対 近鉄ライナーズ」の対戦が、台風18号が去り快晴の秋空のもと石川県・西部緑地公園陸上競技場で開催された。去年に続いてのトップリーグの試合とあって、県内外の熱心なラグビーファンが迫力あるゲームを観ようと集まった。
ヤマハのキックオフで前半が開始された。ヤマハは12分、相手ゴール前5mのラインアウトからモールを押し込んで最後、HO加藤がトライ、FB五郎丸のGKで7-0と幸先の良いスタートを切った。29分にはヤマハ自陣30mで近鉄のキックに対するオブストラクションの反則で近鉄(高)にPKを決められ、7-3となったが終始、相手陣でゲームを進めるヤマハは33分、相手12mのPK(五郎丸)成功で前半を10-3で終了した。
近鉄は再三、相手陣に攻め込むがヤマハの好ディフェンスもあって好機を生かせずトライを決めることはできなかった。
後半もヤマハのペースで試合が始まり、6分、ゴール前5m、近鉄のラインアウトでファンブルしたボールをヤマハが奪いモールからLOローリーがトライ、FB五郎丸のGKも決まり17-3。11分には相手陣10mL付近でのスクラムからNo.8木曽、SH矢富、WTB津高とボールをつなぎポール真下にトライ、FB五郎丸のGKも決まり24-3。
このままヤマハのペースで試合が進むかと思われたが、今度は近鉄が20分、相手陣20mでラインアウトのラックからSH金、CTB大西、WTB坂本とつないでトライ、FB高のGKも決まり24-10。ヤマハのタックルが甘くなってきた23分には、LOルア、WTBタフィア、FB高と華麗なパスワークでトライ、FB高のGKも決まり24-17。ヤマハは選手交替でゲームの流れを変えようとするが、33分にも近鉄はラックからSH金、CTB大西、FB高とつないでポール真下にトライ、FB高のGKも決まり24-24の同点となった。
ヤマハも39分には連続攻撃で攻め最後はSO大田尾、CTB中垣、WTB中園とつなぎ真ん中に走り込んでトライ、SO大田尾のGKが外れ29-24。近鉄は残り僅かな時間も攻撃をゆるめず、ヤマハのゴール前、ラックからRe.佐久間が左中央にトライ29-29、大観衆が固唾を飲んで見守るなか、FB高のGKは惜しくも外れ場内にノーサイドの笛が鳴り響いた。
ゴールライン際でのモールの攻防、ボールを繋ぐ華麗なるパスワーク、ノーサイドまで勝利を諦めないエキサイティングなプレーはラグビーの醍醐味を満喫させるゲームであった。
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森会長 |
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森会長 |
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ジェフリーの突破 |
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ジェフリー |
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必死の攻防 |
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スローン ヘッドコーチ(左)、大西ゲームキャプテン
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◎近鉄ライナーズ
○ピーター・スローン ヘッドコーチ 「後半、エキサイティングなプレーをしてくれた選手を誇りに思う。最後のゴールが入らず逆転できなかったことは残念であるが、エキサイティングな部分は次につなげたい。ラグビーはチームスポーツなので、最後のゴールが入らなかったことはチームとして課題である」
○大西将太郎ゲームキャプテン 「すばらしい環境でゲームができたことに対して、関係者の皆様に感謝申し上げます。最後、同点に追いつけたことは誇りであり、次に繋げたい。ただ、同点どまりでは、まだまだ。少しずつステップアップしていきたい」
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近鉄、必死のディフェンス |
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矢富の突進 |
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ルアのパス |
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中園のトライ |
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必殺のタックル |
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シューラー監督(右)、山村キャプテン
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◎ヤマハ発動機ジュビロ
○ケビン・シューラー監督 「キーポイントとしては、後半の途中からの流れをコントロールできず、24対3から29対29になったことが課題である。両チーム良いプレーがあり疲れてミスもあったが、勝ち点3点は獲れた」
○山村亮キャプテン 「今日のゲームは、後半途中までうちらしい良い流れであったが、後半24対3から近鉄に流れが行き、その流れを変えることができなかった点が反省点であり、逆転後、残り2分の時間の使い方が今後の課題として残った。次は、勝って勝ち点を獲りたい」
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