一週間の休止期間を経てジャパンラグビー トップリーグ2009-2010が再スタートする。4節を終えて全勝は、三洋電機ワイルドナイツ1チームだけ。終盤まで混沌とした展開を予想させるトップリーグは今節、東京・秩父宮を中心に4都県で開催される。頂点を目指し凌ぎを削る14チームの戦いをぜひ、会場で御覧いただきたい。
■サントリーサンゴリアス 対 ホンダヒート 東京・秩父宮(10月9日)
開幕戦以降、圧倒的な力で相手をねじ伏せてきたサントリー、佐々木キャプテンを中心とした和製FWの安定感は抜群だ。BKには、小野澤、有賀とトライを取る能力に長けた選手がいるのも心強い。
対するホンダは、敵陣深く攻め込む場面は多いが、なかなか得点に結びつけることができない。WTB木村、山田らを絡めた積極的な攻撃を仕掛けたい。
港区ダービーと銘打ったこの試合では、勝利チームに武井港区長より勝利チームトロフィーが贈呈される。
■クボタスピアーズ 対 コカ・コーラウエストレッドスパークス 東京・秩父宮(10月10日)
前節、今シーズン初黒星を喫したクボタだが、チームの勢いは衰えていない。SOドゥラームが攻撃の起点になるのは変わらないが、FW/BKを繋ぐSH李の緩急をつけたゲームコントロールに注目したい。
キッキングゲームが予想されるこの試合に臨むコカ・コーラウエストは、WTB築城、小柳、FBウェブのバックスリーでゲームを組み立てたい。LO三根主将の激しいプレーにも注目だ。
■三洋電機ワイルドナイツ 対 九州電力キューデンヴォルテクス 東京・秩父宮(10月10日)
磐石の強さを見せる三洋電機は、HO山本、PR相馬らケガで戦列を離れていた選手たちも復帰し、チームの安定感は増す一方だ。WTB北川(智)の快速ぶりは相変わらずで対戦チームにとって脅威の存在になるだろう。
対する九州電力は、4連敗と厳しいシーズンを送っているが、選手たちのパフォーマンスは安定しているだけに接戦に持ち込みたいところ。SH村上・SO九木元のHB団でリズムを掴みたい。
■ヤマハ発動機ジュビロ 対 近鉄ライナーズ 石川・西部緑地(10月10日)
昨年に引き続き石川での試合に臨むヤマハ発動機は、前節ホームで手にしたシーズン初勝利の勢いをそのまま持ち込みたいところ。マン・オブ・ザ・マッチを獲得したLOダンカン選手のいぶし銀のプレーに注目したい。
対する近鉄は、LOトンプソン主将、No.8統悦ら突破力ある選手たちを中心にゲームを組み立てたい。ヤマハ・大田尾、近鉄・大西のSO対決にも注目が集まる。
■東芝ブレイブルーパス 対 リコーブラックラムズ 岩手・盛岡南(10月11日)
前節トヨタ自動車に敗れ早くも2敗目を喫した前年度王者・東芝は、この試合でもう一度自分たちのラグビーを再確認したいところ。密集で抜群の働きを見せる中居、ヒルの両FLを中心にFW戦で優位に立ちたい。
対するリコーは、FBラーカムが戦列復帰。チームに一本芯が通ったのは間違いない。試合を優位に進めるためにもFWの頑張りがキーになる。両チームの激しさが東北を熱くする。
■トヨタ自動車ヴェルブリッツ 対 福岡サニックスブルース 兵庫・ユニバ(10月11日)
前節王者・東芝を下し波に乗るトヨタ自動車は、No.8菊谷、SH麻田、FBアイイと縦のラインが安定しているのが強み。その他にもWTB遠藤やCTB難波らタレントを抱えるBK陣は層が厚い。激しさで相手を圧倒したい。
対する福岡サニックスは、無尽蔵のスタミナでグラウンドを縦横無尽に駆け抜けるランニングラグビーが開花。前節では、退場者を出し14人の戦いになりながらも相手に走り勝った。トップリーグ屈指のフィットネスで勝利を狙う。
■神戸製鋼コベルコスティーラーズ 対 NECグリーンロケッツ 兵庫・ユニバ(10月11日)
ホーム神戸でNECを迎え撃つ神戸製鋼は、接戦をものにできる力強さが戻ってきた。WTB大畑主将もボールを持つ機会は少ないが、献身的なサポートでチームを支える。チームが掲げる超・攻撃ラグビーで、神戸ファンで埋まったスタジアムを盛り上げたい。
対するNECは、前節苦しみながらも今シーズン初勝利を手にした。勝利の礎となったのは、NECの代名詞である地道なディフェンス。この試合も激しいディフェンスから試合を優位に進めたい。