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4節 マッチ&会見リポート(ヤマハ発動機 25-20 ホンダ)

マッチリポート
ヤマハ発動機ジュビロ 25-20 ホンダヒート
【week4/2009年9月26日(土) at静岡・ヤマハスタジアム】

ジュビロ待望の今季初勝利、ホンダ待望のトップリーグ勝ち点をゲット

トップリーグ第4節は、「バイクダービー」。互いに東海地区をホームとし、3節を終え未だ勝ちのないヤマハ発動機ジュビロとトップリーグ初昇格、ホンダヒートの対戦。ヤマハスタジアムにおける今シーズン初開催は、乾いた爽やかな空気から秋の気配を感じるナイトゲーム。地元ヤマハファン、鈴鹿からバス2台で駆けつけたホンダの応援団をはじめ、両チームを応援する4218人が熱い視線と声援を送った。

ホンダのキックオフで始まった前半。最後尾からヤマハFB五郎丸、ホンダFB嶋のキックで慎重にエリアを取る中、まず、7分にホンダがPGを決め先制。しかしヤマハは9分、マイボールラインアウトから、SO大田尾の積極的な仕掛けをCTB中垣が繋ぎ、WTB中園の左中間へ2戦連続トライで5-3と逆転。安定したセットプレーを起点にFWが体を張り、スピードある攻撃でゲインラインを突破するヤマハに対し、ホンダはセットプレーに安定を欠き、自慢のBK陣までなかなかボールが回らず。ヤマハが2本、ホンダは1本のPGを決め11-6とした前半37分、押し気味に試合を進めたヤマハはゴール前ラインアウトからモールを押し込みHO加藤が追加トライ。FB五郎丸がGKを決め18-6でハーフタイム。

「スコアしよう」とハーフタイムで指示を受けたホンダは後半開始からボールを継続。FL金、CTBトゥプアイレイらを前に出しながらゲインラインで激しい攻防を繰り広げるも4分、PGのチャンスを外すと、先にスコアしたのはヤマハ。13分、ゴール前ラインアウトからFWがアタック。最後はLOダンカンが押さえ、GKも決まり25-6とリードを広げる。
メンバーを入れ替えながらヤマハラグビーが勢いを加速するかと思いきや、後半20分を過ぎると流れは一転、シンプル、かつスマートに繋ぐホンダペースへ。徐々にヤマハの足が止まり始めると、残り5分を切ったところからホンダの両翼、WTB山田、交代出場のWTB木村と中央に連続トライ。SO小西のGKが決まり25-20とホンダが追い上げるもノーサイドの笛。
ヤマハはホームで嬉しい今季初勝利。ホンダは、トップリーグで初めての勝ち点1を手にした。マン・オブ・ザ・マッチは、ラインアウトやモールの軸となりフォワードを牽引、世界のパワーを魅せ1トライを上げたヤマハのLOローリー・ダンカン。

ヤマハ発動機 25-20 ホンダ ヤマハ発動機 25-20 ホンダ ヤマハ発動機 25-20 ホンダ ヤマハ発動機 25-20 ホンダ
ヤマハ、大田尾選手の突破 激しいタックル、素早い北川(忠)選手のサポート ダンカン選手、ソーン選手のアタック SHヤン選手

会見リポート
ヤマハ発動機ジュビロ
シューラー監督(右)、山村キャプテン
シューラー監督(右)、山村キャプテン


◎ヤマハ発動機ジュビロ
○ケビン・シューラー監督
「初勝利にベリーハッピー。勝ってよかったです。この試合に掲げたテーマは、『80分間ヤマハのラグビーを出す』ということでしたが、後半残り10分あたりは、メンバーの入れ替えや疲労がありました。今後は、メンタルにフォーカスし、80分間ヤマハのラグビーをやることを目指したい。4トライ取れる試合だとは思いましたが、いろいろな課題がある中、選手らは頑張っていました。まずはこの試合に勝ったことを喜びたい」

○山村亮キャプテン
「監督が言う通り、初勝利にホッとし、嬉しい気持ちです。この試合のテーマは、80分間ヤマハのラグビーを出し切ることで、後半20分まではできましたが、それ以降に集中力を欠いて、残り10分でボーナスポイントの4トライまであと、1トライが取りきれず、逆に2トライを取られてしまったことは反省材料です。ただ勝って反省できるのはいいこと。しっかりと修正し次の近鉄戦に臨みたいと思います」

──チームとして爆発すると臨んだ試合、爆発しきれなかった印象を受けますが。
○シューラー監督
「接点のパワーに関しては、全体的なチームの課題の一つ。もう少しリズムが欲しいとは思います。両チームがワイドに展開した中、両サイドでのターンオーバーは多かったものの、近場をパワーで攻めスコアができたことは良かったと思います」
ヤマハ発動機 25-20 ホンダ ヤマハ発動機 25-20 ホンダ ヤマハ発動機 25-20 ホンダ
五郎丸選手 金選手へ激しいタックル 中園選手へタックル
ホンダヒート
シェラット ヘッドコーチ(右)、北川ゲームキャプテン
シェラット ヘッドコーチ(右)、北川ゲームキャプテン


◎ホンダヒート
○ジョン・シェラット ヘッドコーチ
「ボールをキープしないとトップリーグのチームはスコアしてきます。ボールをキープし互いにサポートし合っていけば、トップリーグで通用するいいチームだというのを今日、残り10分間で証明してくれました。トップリーグで勝ち点1を取れたことを非常に嬉しく思います」

○北川忠資ゲームキャプテン
「まずはトップリーグで勝ち点1を取れたことが大きい、非常に嬉しく思っています。反省点は、セットプレー、スクラム、ラインアウトが安定せず、そこからトライを取られてしまったこと。試合後、今日の最後の10分間を、最初から出そうとみんなで話し合いました」

──ハーフタイムの指示は。
○シェラット ヘッドコーチ
「まず、スコアをすること。ただ、後半開始に得たペナルティゴールのチャンスを外してしまったことは残念です。あとは、セット等、もう一度集中し直し、ゲームプランに基づき試合をする、ということを話しました。自信を持ってボールキープする、これを最後の10分間にできたことで、選手達はいいイメージを持ち、次のゲームに臨めると思います」



2009年9月28日

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