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リコーブラックラムズ 22-44 三洋電機ワイルドナイツ
【week2/2009年9月13日(日) at山形・NDソフトスタジアム山形】
前節を勝利で収めた両チームによる試合は、山形県総合運動公園内にあるNDソフトスタジアムで開催された。時折、冷たい雨の振るなか、選手・観客が一体となって試合を盛り上げた。
先制したのは、今年トップリーグに昇格したリコー。前半6分、三洋電機三宅のキックをチャージし、リコー長江が左中間に先制のトライ。16分三洋電機がペナルティキックを決め、3点を返す。しかし、リコーの攻撃は続き24分・30分とリコー小吹が連続トライ。風上のリコーは、ラーカムの正確なキックも功を奏し着実に三洋電機陣内で試合を進めた。
このまま前半が終わるかと思われた39分。ラインアウトから展開し、三洋電機三宅がトライ。ゴールキックも決まり、前半を22-13でリコーのリードで折り返した。
後半に入ると、開始早々、リコー陣内10メートル付近のラインアウトから三洋電機は右に展開。三洋電機北川にボールが渡ると、鋭いステップで相手をかわしトライ。ゴールも決まり2点差に迫ると、9分には三洋電機ホラニ・龍コリニアシが逆転のトライ。その後、冷静な試合運びで主導権を握った三洋電機が、リコーを後半ノートライに押さえ44-22で勝利を収めた。
リコーは池田の速い球さばきとラーカムの突破から活路を見出したが、後半は不発に終わった。
マン・オブ・ザ・マッチは、冷静な判断とリーダーシップでチームを勝利に導いた三洋電機霜村誠一に与えられた。 最後にラグビー人口の少ない山形県において、山形県出身のリコー大竹・横山健一の両氏が地元でプレーする姿を見せてくれたことは、今後の山形県のラグビーの普及につながるに違いない。
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ローデン ヘッドコーチ(左)、池田キャプテン
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◎リコーブラックラムズ
○トッド・ローデン ヘッドコーチ 「三洋という強いチームと戦うときは、強いところもあるが後半は天候にも恵まれずアンラッキーでした」
──今日のゲームプランは。
「アタックに関して、前半は戦略通り、三洋をワイドに動かしスペースを作り出すアタックができていました。後半もワイドアタックをしたかったが天候が悪くなったことが残念でした。三洋相手に外を抜くことができたことは良かったと思います」
──メンバーの選考は。
「長いシーズンなので、先週のゲームで怪我人が出たこともあって、メンバーを変えていく必要がありました」
──ハーフタイムの指示は。
「テンポアップをしてミッドフィールドでのディフェンスをしっかりするように指示しました」
○池田渉キャプテン 「前半はいい形で得点もとれて、いい戦いができていました。後半はひとつのミスから得点につなげられ、連続得点を与えてしまったことが敗因だったと思います。天候にも恵まれなかったことはアンラッキーでした」
──日本選手権のときと比べて。
「コーチの戦略は良かったが、選手の実行力がまだ足りないように感じました。また三洋と戦いたいです」 |
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飯島監督(左)、霜村キャプテン
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◎三洋電機ワイルドナイツ
○飯島均監督
「前半はリコーのキックがすばらしく、一時攻撃でもトライをとられてしまったことは反省しなければならないと思いました。後半は今までやってきた自信があったので、やるべきことをやって勝ったことはすばらしかったと思います」
──ハーフタイムの指示は。
「キックのルーズボールに対する処理がリコーのほうが良かったので、周りのプレーヤーがサポートすることで対応するように指示しました」
○霜村誠一キャプテン
「バックスが一次攻撃でブレイクされてしまったことで少しパニックになってしまったがみんなで声を掛け合って、後半に修正できたことは収穫でした」
──後半立て直せたのは?
「大きいことをたくさんやろうとせずに、コミュニケーションをとりながら、小さいことの修正を積み重ねたことが良かったと思います」
──日本選手権のときと比べて。
「準備されたいいアタックで、キックボールに対しても果敢にチャレンジしていたことが良かったと思います」 |
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