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トヨタ自動車ヴェルブリッツ 20-3 近鉄ライナーズ
【week3/2009年9月19(土) 愛知・豊田スタジアム】
トヨタ自動車のお膝元、自動車の町 豊田市 豊田スタジアムでの一戦。MCにFM愛知の片山氏が登場。ご自身も高校時代ラガーメン。歯切れの良いアナウンスで場内も盛り上がる中、オープニングには地元保育園の園児による鼓笛隊が楽しい演奏を披露してくれた。スタジアムから見える空も夕焼け色に染まるころキックオフの笛が鳴った。
序盤、近鉄が徐々に敵陣に攻め入り、スピードあるアタックをするがノッコンで先制のチャンスを逃す。トヨタもターンオーバーから素早いアタックを仕掛けるが反則で自滅する。
9分トヨタは、ラックを連取し敵陣ゴール前に攻め入ると、近鉄の反則を誘い、ゴール前20m中央のPKをSO黒宮が成功させ3-0と先制する。16分近鉄はハーフ付近より敵のこぼれ球を敵陣ゴール前に攻め込み得たPKよりSO劉がゴールを狙うも外す。その後もお互い攻め気の強いスリリングなオフェンスを見せるが、ディフェンスも良くスコアに至らない。30分過ぎよりトヨタが敵陣にテンポ良く攻めるがミスでスコアにいたらず3-0で前半を終了する。
ハーフタイムには、地元‘舘ひろし'と‘ゆず'の応援メッセージがオーロラビジョンに映し出され観客を大いに沸かせた。
後半4分トヨタは自陣10m付近よりFBイエーツが判断良いカウンターアタックをし、左に展開し15-11-8-12-10-13と渡り、CTB有田が左隅にトライ。8-0とする。7分近鉄は、キックオフのボールをターンオーバーし、テンポ良く攻め込み反則を得ると22m付近左中間よりPKを狙うも外れる。しかし、近鉄はCTBイエロメの突進よりチャンスを広げ、横に大きく展開し敵陣に再三攻め込む。しかし、トヨタの谷口、草下、菊谷らにターンオーバーされチャンスがつぶれる。
31分近鉄は、トヨタFWの反則を誘い22m付近左中間のPKを決め8-3とする。しかし34分トヨタは、ウイング遠藤の突進よりチャンスを得ると、敵陣10m付近より左へ展開しFBアイイのゴロパントを途中からウイングに入ったイエーツが左中間に押さえトライ。SO黒宮のゴールも成功し15-3となる。終了際、トヨタは敵陣10m付近で得たPKよりCTB山内が素早くアタックし、フォローしたCTB難波にわたり左中間にトライ。ゴールは不成功となるが20-3でノーサイドとなりトヨタが近鉄に完勝した。MOMにトヨタCTB難波選手が選ばれた。(大久保 誠)
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石井監督(左)、麻田主将
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◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○石井龍司監督
「前半、辛抱が続く苦しい時間帯で、崩しきることができず、選手は疲労感を感じたと思うが、それを乗り越えて後半戦えたことが大きな成長だと思う。次節は東芝戦だが、チャレンジ精神で臨み、勝ちにこだわりたい」
○麻田一平主将
「予想通りのタイトなゲームだった。近鉄のFW・ディフェンスが強く、思い通りのアタックができなかった。が、ディフェンスはしっかりできたので良かった。後半はもう一回攻めようとハーフタイムで確認して、それができた。次節は4トライ以上とって勝ちたい」
──今シーズンの課題としているスクラムの強化は成果をあげているのか?
○石井監督
「スクラムは一筋縄にはいかない奥の深いものだが、2年目の3番のプレーヤーが実戦を経て強くなってきているので、シーズンが終わるまでにどれだけ伸びるのかがとても楽しみだ」
──今日の試合の攻め方の指示は?
○石井監督
「試合前に指示はしたが、前半は選手の中で外が空いているイメージがあり、外へ外へ振ったという話があった。その攻めのポイントが違っていたので、ハーフタイムに、縦へ縦へとシンプルに攻めるよう修正をした。その結果が後半出た」
──次節の東芝戦に向けて秘策は?
○石井監督
「初戦のヤマハ戦は、極度の緊張感から、春からやってきたアタックができなかった。それが前節のホンダ戦からできるようになり、今日もできたので、それを極めたい。正攻法でしっかり戦う」
○麻田主将
「シンプルにボールキャリアが前進し、すばやくサポートプレーヤーが寄る。今日の前半は寄りが遅かったので、その点をしっかりやりたい。特に秘策はない」
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スローン ヘッドコーチ(左)、トンプソンキャプテン
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◎近鉄ライナーズ
○ピーター・スローン ヘッドコーチ 「魂が入ったいい試合だった。大切な時にミスがあって、結果は出せなかった。しかし、今日の試合は誇り高き試合だった。レフリーも良かった」
○ルーク・トンプソン キャプテン 「結果が出せなかったことは残念。両チームいい試合だったと思う。ミスが多かった。このミスはすぐに修正できるミスだと思うので、すぐに修正して残りの今シーズンを戦っていきたい」
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