クボタスピアーズ 18-11 ヤマハ発動機ジュビロ
【week2/2009年9月12日(土) at東京・秩父宮ラグビー場】
昨年は、1点差でクボタが勝利した対戦。前節NECに快勝したクボタは連勝して一気に波に乗りたいところ。ヤマハはトヨタに、両チームノートライの引き分けに終わり、どうしても勝ちたいところだ。近年減少傾向にある日本人SO、大田尾のゲームメークにも期待がもたれる。
今にも雨が降り出しそうな天候の下、ヤマハのキックオフで試合は開始された。そのままヤマハは、クボタ陣内で攻撃を続け4分、インゴールへのパントをWTB除が左隅に押さえT(クボタ0-5ヤマハ)。
7分、ヤマハFB五郎丸、H.L中央からロングPG(クボタ0-8ヤマハ)。このあたりから決められると、相手チームは、自陣内では、絶対に反則できない。
クボタは、ここまでほとんど攻撃できずペースがつかめない。11分、クボタは、初めて入った相手陣でPKをねらうが、はずれる。
15分頃から雨が降り出す。
20分、ヤマハFB五郎丸PG(クボタ0-11ヤマハ)。その直後、クボタSOドゥラームPG(クボタ3-11ヤマハ)。31分、クボタ、ドゥラームのショートパントをCTBオツコロがキャッチ、そのまま走りポスト中央にT、SOドゥラームG(クボタ10-11ヤマハ)。
この頃からクボタのペースとなる。37分、クボタは、LOホラニがラックのショートサイドをもぐり左隅へT、SOドゥラームG(クボタ15-11ヤマハ)。そのままのスコアで前半終了。
後半はクボタのキックオフで再開。ヤマハは、ケガから復帰の山村がHOに入る。5分頃から雨が強くなる。両チームキックの蹴り合いの試合展開が続く。
10分、ヤマハは、左へオープン展開するがクボタの固いディフェンスに阻まれる。クボタWTB柴原の体を張ったタックルはすばらしい。
15分、クボタSOドゥラームPG(クボタ18-11ヤマハ)、25分頃から激しい雨となる。
トライの欲しいヤマハは、FW・BK一体となった攻撃を仕掛け、クボタが必死にディフェンスする試合展開となる。そのまま試合終了。クボタ18-11ヤマハ(後半クボタ3-0ヤマハ)
後半は、激しい雨もありロースコアとなった。クボタのディフェンスの集中力は、素晴らしかった。攻守共にチームの意思統一がなされている印象を強くもった。また、新人のPR端本、FL今野がチームの一員として良く機能していた。端本は、スクラムの要3番として頑張りつつ良く走り、その風貌と共に非凡なものを感じさせた。ヤマハは、攻守共に精彩を欠き、まだ本調子が出ていない感じがした。次節での挽回を期待したい。(新井章久)
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◎ヤマハ発動機ジュビロ
○ケヴィン・シューラー監督 「入りは良かったが、前半途中から流れが変わって、セットピースが安定しませんでした。後半、プレッシャーをかけたかったがなかなかできず、得点できなかったのが課題です。キーポイントはセットの安定とプラットフォームづくり」
──どんな戦い方を考えていたのか?
「後半はオプションをもっと使いたかったが、スクラムが安定せず、クボタさんとベースは一緒でしたが、細かいところで地味なプレッシャーを受けました。クボタさんはうまく戦ったと思います。ドゥラーム選手も良かったです」
──トヨタ・クボタ戦の分析は役立ったか?
「分析した結果、ワイドスペースがあると思って蹴っていきました。雨でなければ違ったことをやっていたと思います」
──フラストレーションは?
「セットピースですね。ファーストフェイズまで行かないのでね」
○大田尾竜彦ゲームキャプテン
「まず、雨の中、磐田から多くのお客様に応援に来ていただいたことに感謝します。雨でスコアがなかなかできず、クボタさんのラインをブレイクすることができませんでした。厳しい試合でした」 |
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◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督
「先週の勝利があったので、何としてもヤマハさんに勝ちたいと臨んだ試合でした。ヤマハさんは開幕戦でああいう試合だったので、激しいキック主体で来るだろうと思っていました。前半25分位まで、ミスが多く、苦しかったが、一つのチェイス、タックルできっかけを作って逆転できました。後半は雨が激しかったので、しっかりキャッチ、サポートしようと、シンプルに戦おうと選手に言いました。雨の中、お互い攻め手がなく、大変なゲームでした。危うい場面もあったので、これから直していきたいと思います」
──ドゥラーム選手の出来は?
「ペナルティキックは調子悪かったですね。外に蹴ってちょっと意地になっていました。先週の疲れが残っているけれど、プロなのでね。しっかり休ませたいと思います。修正させて次につなげたいです」
──後半、モールは押していたが?
「ヤマハさんのFWは重いというイメージがあったが、向こうの外国人FWが一人(ピッチ外へ)出たので、押せたのかなと思います。意外とハイボールで選手は体を張ってくれていましたね」
──開幕2連勝だが?
「クボタの歴史の中で開幕2連勝はないので、一つずつ歴史を開いていく選手の力を称えたいですね。去年は3戦目で崩れたので、もう一度、しっかり準備をしていきたいと思います」
○荻原要キャプテン
「前半、ヤマハさんの勢いに押され、ミスもあり、悪い形でしたが、それでもリードして折り返すことができたのは良かったです。後半は、点差もなかったので、敵陣で戦う事だけを考えてプレーしました。今日は勝てて本当に良かったです」
──ハーフタイムにどんな指示を?
「雨なので、近場の戦いになるので、ハードワークしようと言いました。消耗戦になるのはお互い分かっていました」
──ヤマハのFWに勝った手ごたえは?
「先週のNECさん、今週ヤマハさんと大きいFWに対抗できていると思います。手ごたえというか、自信にはなっています」
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