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2節 マッチ&会見リポート(神戸製鋼 12-9 福岡サニックス)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 12-9 福岡サニックスブルース
【week2/2009年9月12(土) at大阪・長居スタジアム 】
トップリーグ第2節、大阪長居スタジアムでの第2試合は、第1試合と同じく降りしきる雨の中でのゲーム。序盤は両チームとも定石どおりにキックでのエリアの獲得戦、しかし、激しい雨の影響か、キックも正確さを欠き両チームとも攻めの形を作ることができない。
そんな競り合いの続く中、最初の得点は前半17分に神戸製鋼が挙げる。相手陣30メーター中央のモールから出たボールを絶妙のキックパス、15番・デルポートがキャッチし内に走りこんできた14番・大畑に返し、ゴールラインを割って左中間にトライ、GKはならず5-0とする。
しかし、25分に神鋼10番・森田が怪我で入替となる辺りから流れが変わりだす。神鋼がイーブンボールの処理にもたついた隙を突いてサニックスが相手陣深く攻め込み、遂に32分サニックス、神戸のナットロールアウェイの反則を得て10番・田代がPGを決め5-3として、そのまま折り返す。
後半は神鋼のFWが力を発揮する。GL前でコラプシングの反則を繰り返すサニックスに果敢にスクラムを挑み、遂に9分、8番・谷口がプッシュオーバートライ、15番・GKなって12-3と突き放す。しかし、サニックスは10番・田代を20番・小野に替え、ここからまた流れが変わりだす。神鋼の不用意な反則が続き、15分、26分といずれも中央から替わった小野がPGを着実に決め、12-9まで追い詰めるがそこまで。その後の15分は両チームとも無得点のままノーサイドを迎え、結局、神鋼が12-9で逃げ切った。
MOMは、最初のトライを挙げた神鋼キャプテン大畑選手だった。(村島 博)
C:2009, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
藤井監督(左)、菅藤キャプテン
◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督
「勝ちたかった一戦だったが、結果はご覧のとおり。選手たちは良く頑張ってくれた。次に繋げる試合だったと思う」
○菅藤友キャプテン
「ご声援ありがとうございました。去年は勝っている神戸製鋼戦、何としても勝ちたかった。結果として負けはしたが、サニックスの80分間の集中力には去年以上の手ごたえを感じた。DFは良かったので、来週は、自分たちの攻撃の形を出せるようにして臨みたい」
──神戸製鋼に対してどのようなゲームプランで臨んだのか?
○藤井監督
「神戸製鋼のアタックのパターンは分かっていた。しかし、キックパスにうまく対応できなかったこと、スクラムで勝てなかったことが、勝てなかった原因だ。それ以外は相手の攻撃を良く封じ込めたと思う。なにしろこの雨で自分たちの形を出せなかった。これから自分たちの形が出せるようにしていきたい」
平尾GM兼総監督(左)、大畑キャプテン
◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○平尾誠二GM兼総監督
「去年と同じような試合展開になり、また負けるのかなといういやな気分が重石になった。5ポイントほしかったが、負けなくて良かったというのが正直なところ。反省点も多いが、今日の試合をきっちり分析して次に臨みたい。今シーズン雨の経験が少なく、その点不安を引きずっていた。これで雨の試合の経験もできたわけだし、それを今後に生かしたい」
○大畑大介キャプテン
「苦しい試合だった。トップリーグのレベルの高さを改めて思い知ったように思う。去年の借りを返すつもりで臨んだが、同じような展開になってしまった、煮え切らない思いだ。試合中変にナーバスになりエリアの獲得も不十分、この反省を明日につなげたい」
──森田の入替後に攻め手を欠くようになったという印象があるが?
○平尾GM兼総監督
「陣地の獲得力は確かに弱くなったし、ハーフ団のコンビネーションもかみ合っていなかったように思うが、前後でそれほどの差はなかった」
○大畑キャプテン
「想定外の入替で、飛距離の違いが陣取りには響いたかもしれないが、試合の大局を左右するようなものではなかった」
──今シーズン初トライだが?
○大畑キャプテン
「トライがとれて良かったと思っている。後半も攻め込んだところで追加点のチャンスだったが足をつってしまった」
──去年負けた相手との一戦だったが期するところはあったか?
○平尾GM兼総監督
「相手につけ込むような戦い方をしたかったのだが、慎重になりすぎ、加えて硬くなってしまった。まだ2節なので今のうちに修正すべき課題が出せてよかったと思う」
2009年9月14日
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