C:2009, JRFU(Photo by A. HASEGAWA) |
近鉄ライナーズ 14-28 クボタスピアーズ
(week13/2009年1月18日 at兵庫・ホームズスタジアム神戸)
ゲームは、先蹴のクボタがブラインドサイドへのキックオフという奇襲から滑り出す。
ホームズスタジアム神戸の器に慣れていないせいか、両チームともキックの応酬で様子を窺うが、セットプレーからのボールキープに苦心し、反則を重ねてしまう。
3分、14分とクボタが近鉄の反則からPGを確実に決め、0-6とする。一方の近鉄は17分、WTB14四宮のカウンターアタックからチャンスを掴み、左右へ展開、最後はSO重光が左タッチライン沿いを走りきりトライ。(ゴール成功7-6)
ハンドリングミスが目立つ両チームだが、徐々ではあるが、着実にゲインを重ねる近鉄に対し、我慢のクボタ。効果的なゲインを繰り返す近鉄だが、ゴールラインを割れない。近鉄のフラストレーションが溜り出す間隙を縫い、クボタが2PGを重ね、前半を7-12で折り返す。
前半終了間際、SH金をシンビンで欠いた近鉄はリズムを崩し、42分にPG、45分にゴールラインラインアウトから右展開、ブラインドウイングとフルバックがライン参加するというシンプルなアタックではあったが、最後はクボタ柴原にトライを決められる。(ゴール成功7-22)
前へのプレッシャーが甘くなってきた近鉄に対し、セットプレーの安定度が増してきたクボタは52分、62分とPG成功、7-28と試合を決定付ける。
FWが機動力を失い出した近鉄、接点でもターンオーバーできる強さを見せ出したクボタの差は最後まで埋ることなく、最終スコア14-28というダブルスコアでタイムアップ。クボタが日本選手権進出を決めたゲームであった。(廣島 治) |
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◎近鉄ライナーズ
○ジョージ・コニア コーチ 「非常に残念な結果だった。今季最終戦なだけに、勝ち、有終の美を飾りたかった。復帰後のシーズンについては、ある程度満足している。トップリーグのスピードに戸惑い、プレーヤーが慣れる前にシーズン終了を迎えてしまった感がある。勝てたゲームも数多く、次シーズンに向けてスキルアップを図り4〜6位は狙えるところに位置したい」
○ルーク・トンプソン キャプテン 「残念な結果に終わったが、今シーズンを戦いきったことは、プレーヤー全員の誇りである。ベンチ入りできないプレーヤーも含め、皆に感謝したい。次に繋がるシーズンだった」
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◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督 「先週勝ちを拾っただけに、今日は勝ちきることにこだわった。前半、相手カウンターアタックにリズムを崩されたが、後半は修正し、攻撃のリズムを取り戻した。ここまでも勝てるゲームはいくつかあったが、総合力で勝てなかった。これは次年度への課題である」
○荻原要バイスキャプテン 「最終戦に勝て、満足している。PGをその都度選択したのは、チームに勝ちへの執念を表現したかったからだ」
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