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12節 マッチ&会見リポート(クボタ 33-32 福岡サニックス)

クボタスピアーズ 33-32 福岡サニックスブルース   クボタスピアーズ 33-32 福岡サニックスブルース   クボタスピアーズ 33-32 福岡サニックスブルース
C:2009, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
マッチリポート
クボタスピアーズ 33-32 福岡サニックスブルース
(week12/2009年1月12日 at大阪・近鉄花園ラグビー場)

前節を勝利し、さらに上位を窺う8位のクボタスピアーズとヤマハに善戦し、浮上を図りたい11位の福岡サニックスブルースとの試合。
前半試合が動いたのは6分、クボタがゴール前のラックを左へ展開、最後は右WTB小堀が左隅に飛び込みトライを挙げ、5-0とクボタは前節の勢いを維持した滑り出しを見せる。これに対し、サニックスも13分、HL中央付近で相手のキック処理ミスからのこぼれ球を左WTBヴァレンスが拾い、右CTBフィフィタに繋いでトライを返し、5-5と追いつく試合展開。前半はこの後、クボタが優位に試合を進め、2トライ2ゴールを加点し、19-5とクボタのリードで折り返す。

後半4分、サニックスはSO小野がPGを決め、着実に点差を縮めて追いすがりを見せるが、クボタもドゥーラムに替わってSOに入ったベテラン伊藤が11分にトライを決め、26-8と試合の主導権をつかんだ。
サニックスは、クボタの22mL内まで攻め込むが大事なところでミスを犯すなど波に乗り切れず、クボタも攻めに統一感がないまま、お互い1トライずつを挙げて33-13で終盤を迎えた。ここで最後まで勝負をあきらめないサニックスは、30分、36分、38分と立て続けにトライを奪い、33-32と最後のゴールが決まれば大逆転勝利となるところまでクボタを追い込んだ。しかし、惜しくもSO小野のGKはクロスバーを越えることなく、クボタの薄氷の勝利となった。
クボタはボーナスポイントも得て勝点を33と伸ばし、日本選手権出場を視野に入れて最終節に臨むことになった。

会見リポート
福岡サニックスブルース
藤井監督(右)、菅藤キャプテン
藤井監督(右)、菅藤キャプテン

◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督
「今日、最後ゴールが入らなくて負けた。今までも1点差のゲームが多く泣かされたてきた。選手は皆良くやってくれた。次は勝てるようにがんばりたい」

──藤原選手のトライが寄り過ぎていたことについて?
「藤原選手は何回言ってもあそこにトライをしてしまう(笑)。それがいいところだけどね」

──入れ替え戦について?
「良いところも出ている。結果は別として最後に爆発して、NECに5ポイント取っていきたい。周りのチームのことは考えていない」

○菅藤友キャプテン
「最後だけ見たらよいゲームのように見える。途中得点を取られ過ぎた。しっかり抑えて後半取って行こうというプランが、うまくいかず最後にひびいてしまった。あと1試合、来週のNEC戦に向けてベストの状態で頑張りたい」

──自陣から積極的に攻めたところがあったが?
「15人全員、否定するものはいなかったと思う。皆が行こうと思っているときにわざわざ止めることはないと思うし、これがサニックスのラグビーだと思っている。今日も得点に結びついたところもあった。半々であれば気持ちもバラバラになるが、今日は全員、攻めて行こうという目をしていた」


クボタスピアーズ 33-32 福岡サニックスブルース   クボタスピアーズ 33-32 福岡サニックスブルース   クボタスピアーズ 33-32 福岡サニックスブルース

クボタスピアーズ
山神監督(左)、鈴木キャプテン
山神監督(左)、鈴木キャプテン

◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督
「『勝った』ということにホットしている。サニックスの特徴を見て、FWで攻めるというプランで戦った。(その点)プランどおりになった半面、(クボタが)トライもラインアウトも取れた展開で、相手はパスを多用し始め、クボタも合わせてパスを使ってしまい、ボールキープの確実性を欠いてしまった。ゲーム運びでの点で経験や自信が少ないという若さがあるなと感じた。しかし守りながらターンオーバーして取った場面は、チームとしてやって来たところの成果であると思っている。ディフェンスは昨年ほど機能をしていないので、最終戦に向けて一対一のタックルをできるように修正していきたい。
7勝と勝ち越したこと、7勝という壁を破れたことは、クボタにとって初めての経験で、3年目の私としても素直にうれしく思っている。もう一度、前半節に悔しい思いをしたチームと対戦をしたい。というのがゲームを終わった率直な気持ちです」

──山を越えたと言ったがこれまでとどこが違うのか?
「いずれくると思っていたが、若い選手が育っているところに、若い選手が何をしようということが分かってきたようだ。佐野コーチの力も大きい。『リーダーにこのようにしろ』ではなく提案をしていき選手はそれを受けとめている」

○鈴木力キャプテン
「監督が言ったとおり勝てたことをうれしく思います。自力でトップ6に入るチャンスを頂いているので、自分たちの力でトーナメント(日本選手権)進出を決めたい。今日もクボタは相手に合わせてしまうという悪い流れになってしまった。相手に合わせることは相手の強いところに食い込まれてしますことなので、次の近鉄は体も大きく、負けないように頑張っていきたい」

──最後サニックスが攻めてくることは判っていたと思うが、動けなかったのか?
「サニックスにワイドにボールを動かれたときに、ディフェンスが広がってしまい一人ひとりの負荷が大きくなったことで足が止まってきた。外に走りきることのできる選手がいたので、なんとしても止めてたかったが、ギャップが出てしまった」



2009年1月15日

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