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トップリーグ第13節(最終節)プレビュー

今週の見どころ感どころ
Week 13(13節)

2008年9月5日に開幕したジャパンラグビー トップリーグ2008-2009のリーグ戦も、いよいよ最終節を迎える。リーグ戦を締め括る第13節は18日(日)、東京・愛知・兵庫・福岡で行われる。

順位争いに大いに関わる今節はすべてが注目カード。どの試合も目が離せない対戦ばかりだ。

東京・秩父宮ラグビー場では、NECグリーンロケッツ対福岡サニックスブルース、東芝ブレイブルーパス対三洋電機ワイルドナイツの2試合が行われる。第1試合のNEC対福岡サニックス戦、前節コカ・コーラウエストに敗れプレーオフトーナメントへの道が閉ざされたNECだが、まだ日本選手権への可能性は残している。この試合で勝ち点5を取り他会場の結果を待ちたい。懸念は熊谷主将、箕内副将を始めとしたケガ人の状況だろう。自慢のディフェンスから活路を見出したい。対する福岡サニックスは、前節終了間際にトライを上げたが、ゴールを決められず1点差の惜敗。しかし、後半に入って4トライを上げた爆発力は脅威だ。この試合に勝って入替戦を回避したいところ。快速WTB藤原の走りにも期待したい。

第2試合は、首位決戦となった。ここまで12戦全勝で首位を走る三洋電機。ケガ人も出ているなかで勝ち続ける精神力、選手層の厚さを含めたチーム力は相当なもの。榎本主将、三宅選手らを中心にゲームのなかでの修正能力も高い。前人未到の2季連続全勝通過に向けてひた走る。SOに誰を入れてくるのかにも注目したい。対する東芝は、前節宿敵サントリーを鬼気迫る激しい戦いで圧倒し、波に乗る。ベテラン渡邉のここ一番の集中力、勢いに乗ると手がつけれないロアマヌのパフォーマンスは他を圧倒する。この試合、東芝が勝ち点5で三洋電機が勝ち点0の場合は、東芝が1位となる。

神戸・ホームズスタジアムでは、近鉄ライナーズ対クボタスピアーズ、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対ヤマハ発動機ジュビロの二試合が行われる。第1試合に登場する近鉄は、既に入替戦を回避。すっきり勝ってシーズンを締め括りたいところ。SOヒルゲンドルフ、CTBマイレーを軸に効果的なアタックを見せてほしい。対するクボタは、現在6位。日本選手権出場に向けてこの試合は重要な一戦だ。前節前半で交代したSOドゥラームの状況は気になるところだが、ベテラン伊藤(宏)がしっかりコントロールしてゲームを作った。この試合、FWの攻防がキーになるだろう。

第2試合の神戸製鋼対ヤマハ発動機は、プレーオフトーナメント マイクロソフトカップ出場を賭けた一戦になる。神戸製鋼は、PR山下、CTB今村、山本らの若手が伸び伸びとプレー。そこにゲームの流れを読めるベテランが絡みチームのバランスが良くなってきた。勝てばTop4入りが決まるため何としてでも勝ちたい。対するヤマハ発動機は、ボーナスポイントを取ることが最低条件。WTB冨岡、永本、FB五郎丸の攻撃的BK3で得点を重ねたい。

福岡・レベルファイブスタジアムでは、九州電力キューデンヴォルテクス対横河武蔵野アトラスターズ、コカ・コーラウエストレッドスパークス対日本IBMビッグブルーの2試合が開催される。第1試合に登場する地元・九州電力は苦しいシーズンを戦ってきた。入替戦出場が濃厚だが、自分たちのスタイルを貫き最終戦で勝利を収めたい。前節2トライを挙げたFB今村の動きに注目したい。対する横河武蔵野も昇格1年目でトップリーグの厳しい洗礼を受けた。それでも随所に見せる好プレーの数々は、リーグを盛り上げた。最終戦に勝って上位との得点差を詰めたいところ。
第2試合には、こちらも地元コカ・コーラウエストが凱旋。前節粘り強いディフェンスでNECに勝利し勢いがある。No.8山口主将を中心にまとまりで勝負したい。対する日本IBMは、大量得点で勝利し自動降格を回避したい。最前線で体を張り続けるHO安江の力強い突進でチームを勢いづかせたい。

愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場では、トヨタ自動車ヴェルブリッツ対サントリーサンゴリアスの一戦が行われる。
日本選手権出場のためには、ボーナスポイント付の勝利が絶対であるだけに、前半からFW・BK一体となって畳み掛けたい。FB正面の調子がいいだけに、良い形でボールを集めたい。対するサントリーは、既に3位が確定。前節東芝に大敗を喫し、どう立て直してくるかに注目したい。毎年僅差の戦いを演じている両チーム、昨シーズンは引き分けで終えているだけに雌雄を決したい。

果たしてプレーオフトーナメント マイクロソフトカップの後一枠は、日本選手権出場権を得るのは、入替戦は、そして、自動降格になってしまうのは、どのチームになるのか?興味が尽きることのないジャパンラグビー トップリーグ2008-2009最終節。お互いのプライドがぶつかり合う熱戦に期待したい。



2009年1月15日

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