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東芝ブレイブルーパス 64-0 横河武蔵野アトラスターズ
(week8/2008年12月6日 at東京・秩父宮ラグビー場)
第7節で2位と順位を1つ落とした東芝ブレイブルーパスだが、同節でトップリーグ初勝利を上げた横河武蔵野アトラスターズを危なげなく退け、開幕から8連勝、累計勝ち点を39とした。
東芝のキックオフで始まった後すぐの2分、ゴール前スクラムからの右ハチキューでSH吉田(朋)がトライして東芝が先制。ジャパンでは最近途中出場に回ることが多い吉田(朋)だが、ランナーとして優れ、またディフェンスにも強いSHとして東芝をリードしている。ブレイクダウンへの寄りと球出しは素早く、東芝の流れるようなアタックには欠かせない。東芝は、前節のヤマハ戦で80分間かけても獲得できなかったボーナスポイントを、この日は36分(4トライ目)で獲得、さらに39分のトライで31-0と前半で試合を決めてしまった。
途中ハンドリングにミスが出て、パーフェクトな出来ではなかったものの、結果的には後半も5トライを奪取、横河をまったく寄せ付けなかった。
1人1人に突破力がありながらも無理せず繋ぎ、ボールがリズミカルに動いて行く東芝のアタックは見事だ。中でも前半18分、吉田(朋)の自陣からのハイパントをWTBロアマヌがハーフウェイでキャッチ、その後ラックを挟み、6人の手を渡って最後はFB吉田(大)が右隅にあげたトライは圧巻だった。 横河はタックルが甘く、また序盤で多く反則を犯し、イエローカードも2枚出されるなど規律が乱れた。インパクトプレーヤーFLサモが前半早々にシンビン(その後負傷交代)となったことも響き、東芝のゴールを脅かす場面はほとんどなかった。(米田)
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ラファイアリ ヘッドコーチ(右)、藤山ゲームキャプテン
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◎横河武蔵野アトラスターズ
○レオ・ラファイアリ ヘッドコーチ
「今日の東芝戦は『ラグビーのやり方』を教えられた戦いでした。すべての局面で勝つことができなかった。我々としては現実を垣間見た、トップチームと初昇格のチームとの差を見せ付けられた。また、(横河は)試合中での2回のイエローカードを出されましたが、トップチームで今日のような戦いの中ではカードを出されることは許されない。来週はまたトップレベルのチーム(三洋)との試合となりますがチームを立て直して全力で戦う予定です」
○藤山慎也ゲームキャプテン
「今日は東芝さんの『接点の強さに完全に圧倒された』というのが第一印象で、これがトップリーグの『日本のトップのチーム』なのだと身に沁みてわかりました。この経験を今後に絶対に生かさなければならない。ただの『負け』で終わるのではなく、この負けで今日学んだ事を次のゲームに生かせるように、来週の三洋戦までの一週間でできることをやっていこうと思います」
──前半、横河がゴール前で相手ペナルティでの得点チャンスにペナルティゴールキックを選択しなかったのは?
○ラファイアリ ヘッドコーチ
「ゲームプランで、まず、4トライを取ろうと選手たちにも伝えていました。シーズンを長い目で見て4トライを取ることが先決と考えておりましたので、ゴールを狙わずにタッチを狙いました。その判断に関して、まったく後悔はありません。選手たちにも、試合ではアタック(攻撃)し続けることを伝えておりましたので」
──次節の三洋戦に向けての建て直しのポイントは?(9節/12月13日/群馬・太田)
○ラファイアリ ヘッドコーチ
「まだ、今の時点でも東芝戦に関してで頭がいっぱいです。東芝戦に関しては分析を行い、こういうところが攻められるのではないか? ということを分析して臨みましたので、三洋戦に関しても同様にビデオを十分に見直し分析し戦い方を決めていくつもりです。大変難しい質問でした」
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瀬川監督(右)、廣瀬キャプテン
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◎東芝ブレイブルーパス
○瀬川智広監督 「今日は両チームがホームグラウンドの秩父宮で、たくさんのファンの皆様の前で試合ができたことを大変うれしく思います。その中で"10トライ"、失点が"0"に関しても大変良かったと思います」
○廣瀬俊朗キャプテン 「今日は東芝のファンの皆様に、東芝らしい試合を見せたいと思っておりましたので、"10トライ"取れたことと失点を"0"に抑えたこと、特に、フォワードが前半に攻められましたがしっかりと守ったことが本当にうれしかった」
──今日の試合は、いつも以上に繋ぐラグビーに徹して試合に臨んだように思いましたが?
○瀬川監督
「ヤマハの試合で、本来自分たちがもっとも得意とした『立ってボールを動かすプレイ』を忘れがちになっておりましたので、今週はもう一度、立って(ボールを)動かそうとするゲームと、立つために、良いコンタクトができるようにコースを変えながら、オプションを使って相手のディフェンスラインに対して入って行く練習を積んでまいりました。それができた人間と、つなぎの中で小さなミスが出ていたことが次に繋がる課題と考えています」
──現在の三洋との得失点差については?
○瀬川監督
「得失点差については三洋さんが群を抜いた状況でありますので、まずは得失点差がどうこうではなく、自分たちが三洋電機さんと最終節(第13節/2008年1月8日/秩父宮)で試合をすることに、しっかりとチャレンジできるように、もう一度いったんブレイクダウンして『接点の質』を高めていけば、必ず試合に勝てると思いますので準備をして臨みたいと思います」
──立川剛士選手のCTBについて。
○瀬川監督
「期待は半分半分ですかね。ボールを持って積極的にゲインラインを取りに行った部分もありますし、これから東芝の一つのオプションとなると思います。ただ今日は前半の早いタイミングで足の不調を訴えまして、替えるか替えないか考えましたが、本人もセンターチャレンジを非常に楽しみにしておりましたので、不安を抱えてやっていた部分がありました。本調子の彼が戻って来た時にすばらしいプレイが見られるのではと思います」
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