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トヨタ自動車ヴェルブリッツ 18-22 NECグリーンロケッツ
(week7/2008年11月30日 at岐阜・岐阜メモリアルセンター 長良川競技場)
北風が吹くコンディション。コイントスで、前半の風上はトヨタ自動車ヴェルブリッツが選択した。
前半、開始早々、トヨタがキックを有効に活用し、ゴール前ラインアウトから、FWがモール・ラックを連取し、トヨタ6番がトライ(G)。その後は、NEC10番がPKを決めるも、10分トヨタ15番がキックのカウンターから右中間にトライ。以後は、両チーム共にラインブレイクするも、強烈なタックルにハンドリングエラーや反則でトライにまでは至らず。トヨタ11番が2度、NEC10番が1度のPKを決め、18-6とトヨタリードでハーフタイムとなった。
後半開始直後、風下のトヨタがNECゴール前に迫るも、NECはゴールラインを死守。その後NECは、相手反則から風上を利用し、10番がPKを決めた。トヨタ、NEC共に執拗なタックルで相手攻撃を防ぐ、見応えのある試合展開。24分ラックからNEC10番がラインブレイクしトライ(G)、2点差に迫った。以後、NECはトヨタの反則から30分にPKを決め、逆転。40分にもPKで4点差とNECはリードを広げた。終了のホーン後、トヨタの10回4分間を超える連続攻撃が展開されるも、必死にタックルするNECの前に反則を犯し、ノーサイドのホイッスル。
マン・オブ・ザ・マッチは、NECの全得点をあげた10番ヤコ・ファン・デル・ヴェストハイゼンが受賞した。 ブレイクダウンでの迫力ある攻防やキック後のカウンターアタック等を含め、ノーサイドまで、勝利の女神がどちらに微笑むのかわからないスリリングなゲーム展開でラグビーの醍醐味を満喫できた。また、豊田市及び我孫子市から遠路駆けつけた両チームへの熱狂的な応援もゲームを引き締めた。
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石井監督(右)、麻田キャプテン
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◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○石井龍司監督 「1ヶ月あけての試合だったので、それまでに十分修正して試合に臨むことができ、トヨタらしい試合ができた。しかし、NECのほうが上手で勝利に届くことができなかった。具体的には、自陣からの反則が多かったことと、NECの的確なキックにやられてしまった。5敗目になり、TOP4に入るのは難しくなったが、これからも上位に向けてあきらめない戦いをしていきたい。次節のヤマハ戦に向けて切り替えていきたい」
○麻田一平キャプテン 「前半は風上に立ち狙い通りに試合を進めることができた。後半の立ち上がりで、チャンスは何度もあったが、取り切れなかったところが敗因だった。細かいミスがあったことと、NECのディフェンスがよくトライまで結び付けることができなかった。しかし、最後まで自分たちのゲームを進めようとやりきったことは、次節につながると信じている」
──後半の始めはいい流れだったが、とれなかったのはなぜ?
「後半は風下に立ち、ボールをつないで前進することで、ゴール前のモール勝負にすることができた。予定通りできたが、NECのディフェンスがよく、やられてしまった」
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細谷監督(右)、箕内ゲームキャプテン
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◎NECグリーンロケッツ
○細谷直監督 「遠い岐阜まで来てくれてありがとうございます。今日会見に来ていただいた顔を忘れません。負けたらTOP4に挑戦できないお互い大事な試合でした。『トヨタとの接点での戦いに勝てなかったら勝機はない』と選手たちに話してきた。前半は少ない失点でよく持ちこたえた。後半は風上に立ち、思う存分自分たちのゲームを進めることができた。次節の近鉄戦に向けて全力を出していきたい」
○箕内拓郎ゲームキャプテン 「前半は1対1の勝負で受けてしまった。後半は風上に立って優位に進めることができたのはもちろん、修正ができたことが素晴らしかった。それを引き出させてくれたトヨタに感謝したい」
──後半の立ち上がりで踏ん張れた要因は何ですか?
「ゲインラインを越させないようなディフェンスができた。あれがあったからラストの逆転にもっていくことができた」
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