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トップリーグ第3節プレビュー
Week 3(3節)
第3節を迎えたジャパンラグビー トップリーグ2008−2009、今節を終えると7人制日本代表がワールドカップセブンズ2009アジア地区最終予選に臨むため、2週間の休止週となる。どのチームも今節をしっかり戦い抜き、調整週を迎えたい。
今節の注目は、20日(土)東京・秩父宮ラグビー場第2試合に行われるクボタスピアーズ対サントリーサンゴリアスの試合だろう。毎年、ダークホース的存在として期待されながら下位に甘んじていたクボタだが、今シーズンは絶好調。重量FWを前面に押し出す戦いかたから、機動力を活かしグラウンドを大きく使う戦術にシフトしたことも大きい。2試合連続でマン・オブ・ザ・マッチに輝いた新加入SOドゥラームのキックも冴え、2連勝の原動力になっている。機動力と正確なキックを武器に03−04シーズン以来のサントリー戦勝利を目指す。対する昨季王者は、先週の九州電力戦で開幕戦を払拭するようなアタックを見せ快勝。役者の違いを見せつけた。途中出場が多かった新外国人選手や若手を積極起用したことで、チームの底上げにつながった。WTB小野澤は3トライを上げ、リーグ戦通算50トライにあと一つと迫った。目指すスタイルでの勝利は、成長し続けるチームにとって大いなる自信となった。勢いに乗るクボタを力でねじ伏せ、一気にペースを握りたい。
同日、第1試合では2連勝と波に乗る東芝ブレイブルーパスと、開幕2戦勝ち星のない九州電力キューデンヴォルテクスが対戦。No.8豊田、SOベイツ、WTBロアマヌらを中心に爆発的な攻撃力を誇る東芝を、PR中村主将を中心とした九州電力のディフェンスが耐え凌ぎ、少ないチャンスを得点に結びつけることが出来るかに注目したい。
長野・松本アルウィンでは、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対トヨタ自動車ヴェルブリッツという古豪同士の対戦となった。2連勝と好調なスタートを見せている神戸製鋼だが、ケガ人も多く中々思い描くラグビーが出来ていない印象だ。それでも、きちんと勝ち星を積み上げるところは流石。対するトヨタ自動車は、今季厳しい戦いを強いられている。その中でも試合を重ねるにつれ徐々にトヨタらしいアタックが数多く見られだした。後はこれを得点につなげるだけ。この試合は、両チームにとって今シーズンを占う試金石となりそうだ。
福岡・グローバルでは、福岡サニックスブルースが、ホームで初昇格の横河武蔵野アトラスターズを迎え撃つ。前節の東芝戦では敗れはしたものの、SO小野の好判断からトライを上げるなどチームとしての仕上がりは上々。しっかりと勝ち星を積み上げたいところだ。対する横河武蔵野は、前節のNECで見せたディフェンスを80分間通すことが出来れば、十分に勝機はある。80分の集中力が勝負の鍵か?
翌21日(日)には、栃木・足利陸上競技場で三洋電機ワイルドナイツがコカ・コーラウエストレッドスパークスと対戦する。サントリー、ヤマハ発動機と強豪を次々に撃破した日本選手権王者三洋電機は、今季絶好調。SH田中(史)、SOブラウンの試合運びは、他のチームにとって脅威だろう。このまま走り続けそうな予感を漂わせている。対するコカ・コーラウエストは、インパクトプレーヤーとして存在感を示してきたFLオーモンドを出場停止で欠き、苦しい展開となった。No.8山口主将、SO淵上らを中心にまとまりで勝負したい。
千葉・柏の葉総合球技場では、NECグリーンロケッツと日本IBMビッグブルーの千葉ダービーが行われる。苦しんで今季初勝利を遂げたNECは、ベテラン勢の元気がいい。No.8箕内、SH辻ら局面を打開できる選手たちがいるのは心強い。対する日本IBMは、前節神戸製鋼に肉薄したゲームを見せるなど、潜在能力は高い。SOハーカス、FB高主将のキックで好機を見出したい。いずれにしても密集周辺の攻防が勝敗を分けるポイントになりそうだ。
大阪・近鉄花園ラグビー場では、ホーム近鉄ライナーズが、ヤマハ発動機ジュビロを迎える。地元の声援に支えられる近鉄は、四宮・角浜の両WTBに注目。トップレベルで経験したエキスをチームに浸透させている。対するヤマハ発動機は、前節三洋電機に思わぬ大敗を喫した。敗戦からどう立て直してくるかに注目したい。PR山村主将を筆頭に、チーム一丸となって勝利を目指す。激しい肉弾戦が期待される。
今節は、台風の心配もあるが、各チームはそれを吹き飛ばすぐらいの激しい試合をしてくれるに違いない。是非とも選手たちの激しいプレーをスタジアムで楽しんで欲しい。