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5節 マッチ&会見リポート(ヤマハ発動機 31-27 サントリー)
C:2008, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
ヤマハ発動機ジュビロ 31-27 サントリーサンゴリアス
(week5/2008年10月19日 at大阪・近鉄花園ラグビー場)
シーズン当初連敗を喫し、ようやく前節で2勝2敗と星を戻したヤマハと、2番手グループから抜け出したい3勝1敗のサントリーとの間で、第1試合の余韻が残る中、第2試合が開始された。
試合開始早々1分、サントリーは相手反則から、左CTBニコラスが着実にPGを決め点数が動き、ヤマハもSO大田尾のDGや距離のあるPGで、前半の序盤は、両チーム、ショットの応酬であった。トライが最初にできたのは、やはりリードしているサントリーで、ゴール前5mのスクラムからNO8ソンゲタが持ち出しゴールラインを割り0-10と徐々に試合が動き出し、スタンド内の黄色Tシャツのファンが沸き始めた。
ヤマハも前節、良い形で勝利を収めチームがまとまりを見せている中、28分にサントリーのお株を奪うBK展開で左WTB中園がトライを奪うと、サントリーもすかさず32分ゴール前ラックからの素早い球出しでSO曽我部がトライを返し、両チームとも攻守の素早い切り替えにも対応した試合に、スタンドの青Tシャツ・黄Tシャツのファンとも興奮が継続した中、7-15で前半が終了。
後半、どちらが先手を取るかにより試合の流れが決まる模様の中、先手を取ったのはヤマハで7分にゴール直前のラックからSH佐藤、SO大田尾とつなぎトライを奪うと、引き続き13分にもSO大田尾がPGを決め17-15とヤマハが逆転する。サントリーもその直後の14分に自陣10mL中央ラックから自慢のBK陣が5人つなぎ、最後は後半5分から出場したFBの山下がトライを奪い17-22、両チームのファンは、再びの逆転した試合に釘付けとなる。
後半の中盤、サントリーは、自慢のBK陣のCTBによる攻撃で糸口を得ようと、突き放しにかかるが、ヤマハも固いディフェンスで得点を許さず、一進一退の攻防が続く。逆に、ヤマハが26分、自陣10mL中央ラックからFW・BK一体となり最後は右CTB松下が回り込み中央にトライ、30分にラインアウトからのプレーで後半から出場した左CTBマッコイドが中央にトライを奪い31-22とリードを広げる。
残り8分に9点差を追うサントリーは、33分に22m中央ラックからSHグレーガン(後半5分入替)からの球出しで左FL佐合が左隅にトライを奪い31-27と、1トライ逆転にかける。しかし、ヤマハの分厚いディフェンスを破ることができず、サントリーは一敗地にまみれた。
両チームとも交代選手が活躍し、選手層の厚さを窺わせる試合でもあり、今シーズンに入って、トップリーグの質の高い試合に、ラグビーファン並びに関係者を含め、世界に手が届く試合内容に満足した。
サントリー、ヤマハとも第5節を終え3勝2敗、勝点17・16と第2グループ内での競り合いが続く。
清宮監督(右)、山下キャプテン
◎サントリーサンゴリアス
○清宮克幸監督
「出来の悪い試合だった、ヤマハはいい戦いかたをした。どんな試合にも、どんな負けのなかにも前を向けるプレーというものがあるが、今日はまったく収穫がなかった。気持ちを切り替えて次のゲームに向いていきたい、今日のことは忘れる」
○山下大吾キャプテン
(小野沢選手負傷のため)
「残念です、前半からフワっとした試合をしてしまったのが敗因。次へ向けて気持ちを切り替えていきたい」
堀川監督(右)、山村キャプテン
◎ヤマハ発動機ジュビロ
○堀川隆延監督
「地元の磐田をはじめたくさんのファンの声援で素晴らしいゲームができました、感謝しています。今日のゲームのキーワードは『フィジカル』。接点でしっかりボールを持って前へ出る、タックルして前へ出ることができた。それにキャプテンのリーダーシップでスクラムをコントロールできたのが勝因。まだ課題はあるが、一人一人が自信をもってまた練習していく」
○山村亮キャプテン
「ヤマハとしてはトップリーグで上を目指すには今日のゲームが重要な位置づけだった。監督から『スクラムだけがんばってこい!』と言われた。FW8人で結果を出せたのがうれしい。気を引き締めてまた頑張っていく」
2008年10月21日
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