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5節 マッチ&会見リポート(三洋電機 61-7 福岡サニックス)

三洋電機 61-7 福岡サニックス   三洋電機 61-7 福岡サニックス   三洋電機 61-7 福岡サニックス
マッチリポート
三洋電機ワイルドナイツ 61-7 福岡サニックスブルース
(week5/2008年10月18日 at岩手・盛岡南公園球技場)

グラウンドの周りに植えられたナナカマドの実が赤く色づき、望む山々も紅葉しはじめた、岩手県の盛岡南公園球技場は、絶好のラグビー日和に恵まれ、会場を埋めた2,500人を超すファンの皆様に思う存分ラグビーを楽しんでいただいた一日でした。
10月18日は、トップリーグの試合に先立ち、トップイーストリーグ11の釜石シーウェイブスとセコムラガッツの試合がおこなわれ、22-17(前半10-7、後半12-10)で釜石シーウェイブスがホームゲーム2勝目をあげています。どちらのチームにとってもリーグ前半の山場でしたが、相手ミスからのチャンスを確実にスコアしディフェンスにほころびを見せなかった釜石シーウェイブスが勝利を手にしました。

さて、トップリーグ第5節、三洋電機ワイルドナイツ対福岡サニックスブルースのゲームは、第一試合の熱狂がまだグラウンドに渦巻くなか、福岡サニックスのキックオフで開始されました。3分、風上に陣を取った三洋電機は、SOに起用された入江のPGで先制しました。しかし、前節、神戸製鋼を破って波に乗る福岡サニックスは、7分、PR杉浦のトライ、SO小野のゴールで逆転し、一進一退の好ゲームが期待されました。
予想どおり、両チームの積極的な試合作りと激しいディフェンスで、前半のトライ数は三洋電機の2トライ、福岡サニックスの1トライとレベルの高い接戦になっていますが、福岡サニックスは自陣での反則により3PGを許してしまい、23対7と点数の上では三洋電機が大きくリードして前半を折り返しています。

後半は、今期初出場のCTB榎本主将、また、トニー・ブラウンに代わり起用されたSO入江を中心とした三洋電機バックスがボールを積極的に動かし続け、6トライ4ゴールの猛攻を見せ、大差で開幕5連勝を飾りました。
敗れはしましたが、福岡サニックスも中盤の地域から積極的なパスプレーで前進。三洋電機の固いディフェンスに阻まれスコアすることこそできませんでしたが、再三、ゴール前まで連続攻撃で攻め入っています。強いブレイクダウンも目の当たりにし、力のあるチームであるという印象を岩手のラグビーファンに与えました。
両チームの今後の活躍を大いに期待しています。
なお、今日の試合のマン・オブ・ザ・マッチには、三洋電機のバックスをリードし、さらに1T5G3PGと得点を重ねた、三洋電機のスタンドオフ・入江順和選手が選ばれています。


会見リポート
福岡サニックスブルース
藤井監督(右)、菅藤キャプテン
藤井監督(右)、菅藤キャプテン

◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督
「点数がすべてを物語っている。早く切り替えて、次節の試合に臨む準備をしていきたい」

○菅藤友キャプテン
「今日の試合は、完敗です。来週また、大切なゲームがあるので100%をめざして、さらに、がんばります」

──今日の試合はどのようなプランで臨もうとしていたのか。
○藤井監督
「まず、点を取ることを考えて臨んだのだが、相手のディフェンスが強くて思うようにゲームをすすめることができなかった」

──今日の試合で、次節に向けての課題となることは見出せたか。
○菅藤キャプテン
「チームとして力がないわけではなく、持っている力を出していない部分がたくさんあるように思える。試合毎にも波があるような気がしている。つねに自分たちのパフォーマンスを十分発揮できるようになることが、課題である」

三洋電機 61-7 福岡サニックス   三洋電機 61-7 福岡サニックス   三洋電機 61-7 福岡サニックス
三洋電機ワイルドナイツ
飯島監督(右)、榎本キャプテン
飯島監督(右)、榎本キャプテン


◎三洋電機ワイルドナイツ
○飯島均監督
「61得点を取ることができたが、サニックスのブレイクダウンが非常に激しくて、思うようなタイミングでのボール獲得などができず、意図したかたちでスコアできる状態ではなかった。しかし、選手たちがよく我慢して得点を重ねたことは評価できる。
また、榎本キャプテンをはじめ、新しいメンバーで戦ったが、どの選手が出てもスタンダードの高いラグビーができるということを認識できた」

○榎本淳平キャプテン
「試合を通して、サニックスのプレッシャーが強く、ボールをしっかりコントロールすることができなかった。前半でなんとか修正しようと思ったのだが、ボールを獲得しきれずに後手後手に回った試合になったことが反省点」

──今日の試合で強調したかったポイントは。
○飯島監督
「自分たちの持っている『ストラクチャー』を発揮していこう、また、その強度を高めることで勝とうと考えてゲームに臨んだ。
しかし、『強度』の面ではサニックスの非常に激しいプレーにより大きなプレッシャーを受け、この点がもう少し上回っていれば、私たちの持っているストラクチャーをもう少し発揮できたと考える」

──開幕5連勝の強さの秘密は。
○飯島監督
「出場していない選手を含めて、チーム全員がしっかりと準備していることだと思っている。選手たちが出勤前や休日にも積極的に練習に励んでいる姿は、私自身が感心しているし、誇りに思っている。
このことが、全員の自信につながっていて、たとえば今日のようにトニー・ブラウンを欠いたとしても、大崩れすることがない。部員全員の日々の努力が5連勝につながっていると考える」

釜石シーウェイブス 22-17 セコムラガッツ   釜石シーウェイブス 22-17 セコムラガッツ   釜石シーウェイブス 22-17 セコムラガッツ

(写真は、釜石シーウェイブス vs セコムラガッツ)



2008年10月20日

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