マイクロソフトカップ出場2枠はどのチームに?
プレーオフトーナメント マイクロソフトカップの残り2枠を掛けた戦いは、最終節・13節までもつれ込み、現在7位のヤマハ発動機ジュビロまで最終節の結果如何では出場権を獲得することが可能である。
2月2日・3日の最終節。すでに1位を決めている三洋電機ワイルドナイツ(勝点58)は、マイクロソフトカップ出場権(4強)を賭けたNECグリーンロケッツ(勝点42)と戦い、また、マイクロソフトカップ進出を決めているサントリーサンゴリアス(勝点50)と残り2枠になんとしてでも入りたいトヨタ自動車ヴェルブリッツ(勝点47)は2、3位を直接対決で争う。2007-2008シーズンリーグ戦最終節の13節は見所がいっぱいである。
昨年、トップリーグ、日本選手権の2つのタイトルを手にした王者東芝ブレイブルーパスは、現在NECと勝点(42)で並び、5位との得失点差(16点)で4位に甘んじている。最終戦、東芝は昨年唯一黒星をつけられたヤマハ発動機ジュビロと対戦することになる。東芝は、昨年の借りを返しプレーオフ、日本選手権を確定するためには勝点5、且つ得点を増やさなければならない状況であり、東芝戦に勝点5を獲るとマイクロソフトカップ出場2枠に食い込むことが可能であるヤマハ発動機との意地と意地がぶつかる好ゲームが期待される。
NECは、4強入りのためにはまずは12連勝中の三洋電機に必ず勝つことが第1条件。また、東芝の勝敗によっては、勝点5が必須。圧倒的な強さを見せる三洋電機にどこまで対応できるかが楽しみである。
また、現在6位である神戸製鋼コベルコスティーラーズは、前日2月2日に行われる東芝対ヤマハ発動機の試合結果により、東芝が勝点5を獲って47点になるとマイクロソフトカップ出場の望みはなくなるが、日本IBMビッグブルー戦では、5点は必ず獲りたい。
昨年から始まったプレーオフ制度だが、昨年以上に出場権を掛けた戦いは熱くなり、どのチームも負けられない熾烈な争いとなった。
下位争いも熾烈! 入替戦を逃れるチームはどこだ?
現在8位(勝点21)から12位(勝点19)までの5チームは、上位8強のランク付けや、残留か入替戦かの不安を背負って負けられないゲームが待っている。現在11位日本IBMビッグブルーは6位神戸製鋼と対戦し入替戦を回避する必死の戦いが予想され注目のカードである。8位クボタスピアーズは、得失点差が-4点と優位に立っているが、12位福岡サニックスブルースは-194点と歩が悪い。最終節は、自動降格が決まってしまった13位リコーブラックラムズに対して勝点5は絶対に譲れない戦いとなる。同じく10位九州電力キューデンヴォルテクスはトップリーグ初参戦となった今期の九州勢の力が試されるゲームとなり、8位クボタを8強から引きずり降ろしたい。
トップキュウシュウ出身3チームうち、8強に残留できるのは1チームである。九州勢のトップリーグ定着を目指してもらいたい。また今年の高校大会で優勝した東福岡などレベルの高い九州の高校生たちに模範となるトップリーグラグビーを見せて欲しいものである。
最終節、2月2、3日各チームは、それぞれの課題と使命を背負い博多の森球技場、静岡県磐田市・ヤマハスタジアム、秩父宮、花園で対戦する。是非ラグビーをLIVEで観戦して頂きたい。