トップリーグも終盤を迎え上位進出を目論む8位の日本IBMビッグブルーと11位のクボタビアーズが寒風のなか熱戦を見せてくれました。前半風上のクボタが2トライ2ゴール、IBMは無得点14-0で折り返し。風を考慮するとセーフティーリードとは言えない点差であり後半開始からIBMの猛攻が始まります。密集から少し離れた位置で縦を突くIBMですが、強風による影響かハンドリングミスによりなかなかリズムに乗れません。それでも15分近く相手をゴール前に釘付け。必死に守るクボタでしたが、IBMは17分ゴール前スクラムから右ブラインドを突いて右中間にトライ14-5。流れはIBMに傾くかと思われましたがクボタのFWが奮起、自陣から密集近くを確実にボールをキープしながら前進25分ゴール前右タッチライン際からのパントを13番が押さえ19-5。IBMは31分にスクラムから展開してトライを奪いましたが、続く残り10分の攻撃でクボタディフェンスを崩すことができずノーサイドとなりました。
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安藤ヘッドコーチ(左)、高主将
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クボタスピアーズ 19-10 日本IBMビッグブルー(1月27日)
◎日本IBMビッグブルー
○安藤裕樹ヘッドコーチ
「後半風上で得点することができなかったことが敗因だが、選手は80分間よくがんばったと思う」
○高忠伸主将 「お互い負けられない大事な試合であるとは認識していた。クボタの方が多少気持ちの部分で勝っていた。平常心が少し無かったように思う」
――平常心が無かったとはどういうことか?この試合に負けられないというプレッシャーがあったのか?
○高主将
「多少プレッシャーがあったと思う。思うように練習の成果も出ていなかった」
――熊谷の風は試合前に予想されていたが、どのような考えで試合に臨んだか?
○安藤ヘッドコーチ
「コイントスに勝ち、敢えて前半風下を選択したことは間違っていなかったと思う。前半耐えて後半得点していく考えであった」
――思うように得点できなかったのは、クボタのディフェンスが良かったのか?
○高主将
「思った以上にクボタのディフェンスが良くプレッシャーになった」
――最終節に向けて一言お願いします。
○安藤ヘッドコーチ
「今シーズンの総決算として勝ち点にこだわらず戦いたい」
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山神監督(左)、鈴木キャプテン
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◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督 「後半は80%以上攻められていたが、全員でディフェンスをがんばった結果と思う」
○鈴木力主将
「チームとして気持ちで負けないよう試合に臨んだ。少し反則が多かったように思う。次の九州電力戦もがんばりたい」
――風の対策は考えていたのか?
○山神監督
「風下ではボールをうまくキープする。風上でもう少しキックを有効に使いたかった」
――予想どおりだったのか?
○山神監督 「風は予想以上で読みづらかった。ただ前週のサントリー戦の試合内容が良くディフェンスにつながったと思う」
――今日の勝ち点で自動降格がなくなったが。
○山神監督
「来週も勝って入れ替え戦も回避したい」
――最終節に向けて一言お願いします。
○山神監督
「今シーズンは苦労したが失点からいえば昨年が400点今年が100点と少なかったのは良かったと思う」
○鈴木主将
「残留がかかった試合というよりも、今シーズンの最後ということで全力で戦いたい」
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