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11節 マッチ&会見リポート(三菱重工相模原 17-45 日本IBM)

第11節の秩父宮ラグビー場の第一試合は、冬晴れのなか、前節終了時点で勝点「3」14位の三菱重工相模原ダイナボアーズと、同じく勝点「14」11位の日本IBMビックブルーとの対戦となった。三菱重工相模原はトップリーグ自動降格を脱するためには、是が非でも初勝利をあげ、第12節に繋げたい、一方、日本IBMは勝ち点3以上を取り残留を確定したいところで、激戦が予想された。
前半開始早々は、三菱重工相模原が幾度となく敵陣に攻め込むが細かいミスもありなかなか得点ができないなか、前半15分日本IBMは自陣ゴール前からナンバー8フィリピーネが大きくゲインし一気にトライ寸前まで持ち込んだ。その後、数回のフェイズを重ね、前半19分、左ウィング勝俣が左隅から回り込んでトライし、日本IBMが0-5と先制。日本IBMは、そのすぐ後の相手キックオフのボールをセンター徳永がキック。そのボールを途中出場の19番フランカー大島がキャッチしそのままトライ。スクラムハーフ山中がゴールも決めて0-12とした。続く24分にもゴール前の連続攻撃からFB高がトライ。ゴールも決まり0-19と点差を広げた。
対する三菱重工相模原は、28分左ウィング野倉が左隅にトライし、5-19とし、反撃ムードが高まった。しかしながら、その後度重なる反則もあり自陣に釘付けとなり、日本IBM13番徳永が右隅にトライ、5-24と突き放された。ところがその後のキックオフから3番山口がトライ。正田のゴールも決まり12-24で前半終了。

後半に入ると、一進一退の攻防が続いたが、どちらも細かいミスや決め手に欠き、20分過ぎても無得点のまま試合は終盤へ。この間、終始、三菱重工相模原が日本IBM陣で試合をコントロールしていたが、27分に日本IBMがワンチャンスを得て右ウィング道廣がトライ、ゴールも決まり12-31と突き放した。その後、33分にも日本IBMセンター徳永がトライし、ゴールも決め12-38とした。一方、三菱重工相模原は35分に後半途中出場の20番ハーフ芝本がトライを返し17-38と意地を見せた。しかしながら、日本IBMも39分にナンバー8フィリピーネがスクラムからサイドアタックでとどめのトライ。ゴールも決まり最終的に17-45で日本IBMの勝利で終わった。(藤枝昭裕
)
三菱重工相模原ダイナボアーズ

相良監督(右)、佐藤主将
相良監督(右)、佐藤キャプテン

三菱重工相模原ダイナボアーズ 17-45 日本IBMビッグブルー(1月19日)

◎三菱重工相模原ダイナボアーズ
○相良南海夫監督

「相模原は市民デーで、沢山のサポーターがいつも以上に来ていただいた中、なんとか勝利をプレゼントしようと、選手は100%出し切って三菱らしいひたむきなラグビーをしようと臨みました。しかし、何か足りないものがあるので、勝てないのかもしれません。選手は一生懸命やってくれて、良いプレーも随所にあったと思います」

――足りないものとは?
「あらゆる面です。これだけ失点が多いのはタックルなのか、システムなのか。この11試合は大きな経験になっていますが、これまでの経験値、勝ち方、残り10分の集中力‥‥。残りの2試合はどんな結果でも大切にして、真剣に臨みたいと思います。今日は力を出し切れば五分だと思っていました。相手のディフェンスの穴を突けと話していましたが、あまり細かい話はしていません。気力を100%出し切ることがテーマでした」

○佐藤喬輔キャプテン
「えー、このレベルでやるのが楽しくて、毎週楽しいラグビーをさせてもらっています。結果、勝てないのは残念です。僕たちの力が足りないところだと思います。まだ、2試合あるので、ポジティブに考えてやっていきます」

――前半、12-24の局面でPGを狙わなかったのは?
「風上だったので、敵陣深く入ってFWで崩してというプランでしたが、ちょっと僕のゲームコントロールが甘くて‥‥」


日本IBMビッグブルー

安藤ヘッドコーチ(右)、高キャプテン
安藤ヘッドコーチ(右)、高キャプテン


◎日本IBMビッグブルー
○安藤裕樹ヘッドコーチ

「お疲れ様です。今日も多くの方々に応援していただいて、まず、感謝します。今日は非常に難しいゲームで、三菱さんはうちに負ければ降格が見えてくるという、色々な状況の中で、自分たちのラグビーを表現して勝ち点5を取れたのは良かったです。選手含めて、皆様に感謝したいと思います。ただ、反省すべき点も多々ありましたので、クボタ戦に向けてもう一度自分たちのラグビーをつくっていきたいと思います」

――勝ち点19だが。
「ここまで来ると星勘定もあり、入れ替え戦、降格も視野に入ってきます。ただ、自分たちのラグビーができればトップのチームにも戦えることは結果として証明できています。クボタさんは自分たちのラグビーが通用する相手だと思います。まあ、結果は勝つこともあれば負けることもありますが。選手、スタッフ含めて、自分たちのラグビーをするのみです」

○高忠伸キャプテン
「まず、ラグビー日和だが、寒いなか来て下さった沢山のお客様に良いラグビーをお見せしようと挑みましたが、重工さんのプレッシャー、ひたむきさに非常に厳しいものがありました。ただ、去年と違って勝って反省できるのはIBMにとって収穫です。東芝さんに大敗して、今日勝てたのは大きいです。次のクボタ戦に向けて修正していきます。終始、タックルポイントでのアンダープレッシャーがきつくて、うちの目指すハイテンポのラグビーにとってすごく厳しかったです。また、ペナルティのアドバンテージから普通に獲れるところを獲れず、特に前半がまずかったと思います」

――かなり得点できたが。
「今日は得点をどれだけ取るかというターゲットはなかったのですが、前半からもう少し点を重ねていけば、うちの時間が多くなったと反省しています」



2008年1月21日

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