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10節 マッチ&会見リポート(ヤマハ発動機 96-0 三菱重工相模原)

前日までの雨は上がったが、気温は6度で、強い北風が吹くコンディション。コイントスで、前半の風上はヤマハが選択した。
前半、開始早々に、三菱重工がタッチキックをチャージし、ヤマハ、ゴールに迫るも、トライを奪うことができなかった。その後、ヤマハは、4分にラックの連取から右に展開し、15松下のトライ。これを皮切りに、風上にもかかわらず、積極的にバックスが大きく左右に展開する攻撃から、前半だけで、合計10トライの猛攻をみせた。

後半、風上にまわる三菱重工の反撃が期待され、およそ15分間はラック・モールサイドへの攻撃からヤマハ陣深く迫るも、ヤマハのディフェンスを打ち破ることができず。その後は、ヤマハのFW・BK一体となったワイドな展開と、時折鋭角にラインブレイク、オフロードパスによる攻撃に対し、三菱重工のディフェンスもやや受け身となり、結果96対0の大差が付く試合となった。

半ば大味なゲームとなった印象は否めないが、ボールがワイドに展開し、トライシーンを楽しめたことやブレイクダウンでの迫力ある攻防を目の当たりにし、観客は最後までトップレヴェルのプレーを満喫できた。また、相模原市及び磐田市から遠路駆けつけた両チームへの熱心な応援もゲームを引き締めた。
前半18分ヤマハ14番、徐のトライ
前半18分ヤマハ14番、徐のトライ

三菱重工相模原ダイナボアーズ

相良監督(右)、佐藤主将
相良監督(右)、佐藤キャプテン

ヤマハ発動機ジュビロ 96-0 三菱重工相模原ダイナボアーズ(1月13日)

◎三菱重工相模原ダイナボアーズ
○相良南海夫監督

「トップリーグが少ない岐阜県での開催なのでいい試合をしたかったが、お見せできなくて残念だ。ヤマハとの力の差があったのは仕方がないが、選手の力を出しきれなかったのは監督の責任だ。ただ、最後まで前に出ることができたのはよしとしたい」

○佐藤喬輔キャプテン
「とんでもない試合になってしまって残念だ。選手の自信が薄らいでいるのはキャプテンとして力不足だ。しかしこの舞台に来られたのは自分たちの力なのだから、残り3試合ラグビーを楽しめるようなプレーをチームとしてしていきたい」

――前半は風の影響が強かったのか。
○相良監督
「確かに影響はあったが、ヤマハのプレッシャーが強かった。『粘っていこう』をキーワードに戦ったが、バックスのスピードにやられた」

――ターンオーバーが多かったと思うがどうか。
○相良監督
「プレッシャーが強かったために焦りがあり、無理しすぎてターンオーバーが多くなってしまった」

――来週に向けては?
○相良監督
「一戦一戦力を出し切っていきたい。ダイナボアーズの試合を見せられるようにしたい」

ヤマハの執拗なタックル
ヤマハの執拗なタックル

ヤマハ発動機ジュビロ

堀川監督(右)、木曽キャプテン
堀川監督(右)、木曽キャプテン


◎ヤマハ発動機ジュビロ
○堀川隆延監督

「磐田から多くのファンがきてくれたことと芝生のいいグラウンドでできたことに感謝したい。先週の反省からブレイクダウンのディフェンスを整備した。今日のゲームでは、それがしっかりできていた。また、シャットアウトできたことがよかった。アタックはとるべきところでとれた。ジュビロらしいトライのパターンを出すことができ、自信の持てるゲームになった。次の三洋戦に向けていい準備になった」

○木曽キャプテン
「前半はいい試合ができたが、後半はミスが続いて起こり、受け身になってしまった。うまくいかなかったときの切り替えについては、もう少しがんばりたい。0点に抑えたところは満足している」

――来週に向けては?
○堀川監督
「次のゲームに向けて切り替える。大量得点後でも1試合1試合切り替えるだけである。逆に自信を持って攻めるゲーム、今日のような接点を確実に抑えていくゲームをしたい」

(記事:岐阜県協会 木下良敏・広報担当:村島博)

ラインアウトで相手ボールをジュビロがスチール
ラインアウトで相手ボールをジュビロがスチール



2008年1月19日

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