両チームとも負けられない試合をコカ・コーラが制した試合だった。トップリーグも残すところあと4節となり、勝ち点の接近した両チームはタフな試合を予感させるように、アップ場では気合の入った練習が行われていた。
前半風上リコーのキックオフ。リコーは風上を利して試合を進め、14分リコー武川がPG成功、3点を先取する。17分リコー ロビンスがDGしてリコー6-0コカ・コーラ。コカ・コーラは、再三淵上のキックで自陣内から脱出を試みるが、強風の為、効果的でない。38分、40分リコー武川がPGを狙うも失敗。そのまま6-0とリコーがリードして前半終了。風の強さを考慮すると、リコーはもう少し点差をつけたかった。
後半6分リコー フェレラが不当なプレーでシンビン。そのペナルティからコカ・コーラがリコーゴール前に攻め込み、9分コカ・コーラ竹内がスクラムサイドを抜けトライ、リコー6-5コカ・コーラ。
13分コカ・コーラ アンドリュースが不行跡によりシンビン。31分コカ・コーラ ラインアウトから左へ回し徳住トライ、リコー6-10コカ・コーラ。その後両チーム必死の攻防でまたたく間にノーサイド。
両チーム共、ミスは多かったが、寒さを忘れる熱い試合だった。(新井章久)
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リコーブラックラムズ 6-10 コカ・コーラウエストレッドスパークス(1月13日)
◎リコーブラックラムズ
○佐藤寿晃監督 「今日の試合は、とにかくコーラさんのディフェンスの頑張りに敬意を表したいと思います。うちとしては、ボールキープができず、ノットリリース・ザ・ボール等の反則で継続できなかったのが痛かったです。後半は風下ながら敵陣にゲインできたのですが、キックミスなどが出て悪いサイクルにはまってしまいました。結果として4点差で、向こうは2チャンスをそのままトライに結び付け、こちらはできなかったということです」
――ハーフタイムの指示は?
「まず、ディフェンスで、相手ボールのブレイクダウンに人数をかけすぎていたので、判断をしっかりしようと。ブライス・ロビンスが前半、良いゲインをしたので、そこから攻撃をつくっていこうと指示しましたが、(後半途中で)ブライスが自ら交代を申し出たのが誤算でした」
○伊藤鐘史キャプテン 「今日も沢山のファンの皆様に感謝したいと思います。どっちに転ぶか分からないゲームでした。ワンチャンスをコーラさんが得点に結び付けましたが、緊迫した楽しい時間でした」
――イエローカードについて。
「終わったことで、言いたくないのですが、前半は特に今日のレフリングに対して調整することができませんでした。モールチャンスで相手のプレッシャーがいつもより速いので、当然ペナルティをもらえると思ってしまい、そのことへの対応が遅かったのが悔やまれます」
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神戸製鋼コベルコスティーラーズ 27-16 コカ・コーラウエストレッドスパークス(12月8日)
◎コカ・コーラウエストレッドスパークス
○向井昭吾監督 「久しぶりの秩父宮でもう少しボールを動かしてトライを獲りたかったが、前半、リコーさんの『しつこさ』にやられて、獲れませんでした。後半も獲れなくて苦しみました」
――ゲームプランは?
「セットプレーを起点にして、敵陣へ入ろうとしましたが、なかなか入れず、単純なミスを連発してしまいました。これだと、トップ4や上位のチームには通用しません。後半は、まず、キックオフから敵陣に入ろうとしましたが、リコーさんの挑発に乗ったルークのペナルティ、シンビンもあって流れに乗れませんでした。リコーさんは大きく外へ展開したカウンターアタックに優れているので、気を付けろと指示していました。築城選手がディフェンスで粘れたので、最後までみんなの気持ちが一つになってディフェンスし続けられたと思います。ディフェンスは昨年よりずっと長時間練習しています。負けは込んでいますが、サントリーさんにも勝てる力のあるチームです。修正して頑張ります」
○三根秀敏バイスキャプテン 「前半は自陣で苦しい戦いでしたが、そこで大きく崩れずにFWが頑張ったと思います。後半は敵陣に入って攻めれば自分たちのペースになると思いましたが、クリーンにボールが出ず、苦しみました。最終的には勝てて良かったと思います」
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