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8節 マッチ&会見リポート(三菱重工相模原 14-64 クボタ)

トップリーグも後半戦に入り、リコー・トヨタに勝利し波に乗るクボタと、トップリーグ初参加で未だ勝ち星の無い三菱重工相模原が大応援団をしたがえ、小雨降る今年一番の冷え込みの中での対戦となった。

クボタのキックオフで始まった試合は、5分に三菱重工相模原ゴール前クボタボール5mスクラムからNO.8ケフが左に持ち出しラックを作り、さらにLO赤塚がラックサイドを突きトライ。10分にはクボタの連続攻撃からキャプテン6番鈴木がトライ。16分は右サイドのクボタボールセットスクラムから左オープンに展開し、NO.8ケフがライン参加しトライ。19分はクボタ11番大津留が三菱重工相模原陣内に蹴り込まれたゴロパントを拾いトライ。25分はクボタが左サイドのポイントから右オープンに展開し、12番吉田が敵ディフェンスラインを突破しトライ。28分はクボタ11番大津留が個人技を生かし、自ら上げたパントを押さえトライと、試合は殆んど三菱重工相模原陣内でのゲームとなり、三菱重工相模原は、トップリーグの上位陣に敗れはしながらも、ポテンシャルの高さを示してきた得点能力を見せることなく前半は0-40と大差がついてしまった。

後半になり、ようやく三菱重工相模原がクボタ陣内に攻め込むが、クボタは、6分に三菱重工相模原のライン攻撃をインターセプトし、15番柴原がトライ。9分には三菱重工相模原陣内のラックをターンオーバーし、22番マクイナリがトライと前半と同様の展開となった。
三菱重工相模原は、ようやく14分に右オープン攻撃から12番タウシリが縦にライン突破し、追いすがるクボタのディフェンス陣をキックでかわし、インゴールに転がるボールを自ら押さえてトライと反撃を開始。18分にクボタがアングルチェンジを利用し、19番ホラニがトライをするが、テリトリー的にはイーブンの試合展開となり、三菱重工相模原も再三攻め込む場面が見られるようになった。
36分に三菱重工相模原は、クボタゴール前まで攻め込み、粘り強くラックサイドを突き最後は15番三須がトライを取った。最後は、ロスタイムに自陣深くから攻める三菱重工相模原のラックをクボタがターンオーバーし、13番高野がトライしノーサイドとなった。

後半のスコアは14-24であり、三菱重工相模原としては、前半の20分までに4トライを許したのが大差の原因となった。クボタは次節の東芝との対戦に向け、チームの仕上がりも良く、好ゲームが期待される。(児玉隆一郎)
三菱重工相模原ダイナボアーズ

三菱重工相模原ダイナボアーズ 14-64 クボタスピアーズ(12月22日)

◎三菱重工相模原ダイナボアーズ
○相良(サガラ)南海夫監督

「残念でした。前半取られすぎてゲームプラン通りにいきませんでした。
クボタさんはフォワードが強いので敵陣で仕掛けてくることは予想され自陣にいる時間を短くしたかったのですが、前半はほとんど自陣でプレーしてしまいました。
後半、選手は果敢にアタックしてくれたのですがクボタさんのディフェンスが良かった・・結果それに尽きるのではないか・・結果的に取れなかった。
(セットプレーの安定に欠けた部分は)試合直前にメンバーが変わり、また予想もしないブレア選手の負傷退場(後半17分)もあり準備不足でした。
『このリーグで戦い続けること』が目標です。まだ5試合ありますので、『諦めずに絶対残留する』という強い意識を持って一試合一試合をがんばっていきたいと思います」

○佐藤喬輔キャプテン
「また立ち上がりが悪くズルズルと行ってしまい、主導権を奪われたまま後半、ノーサイドとなってしまいました。
試合は前半で勝負が決まってしまった感じになりましたが、後半多少はダイナボアーズのテンポを応援する観客の皆様にお見せすることができたと思います。
それを80分間続けることがチームのテーマだと思います。
立ち上がりの悪さについては、そこをどうしても今までの試合で直しきれなかった。どこのチームも、その点は分析され突いてくると思われますので克服できなければ、この先厳しいと思います。
勝利に拘ることはもちろんですが、そのためにも立ち上がりがすべてと思います。『前半を、どう上手くゲームを料理して後半に持っていくかを15人皆で意識してやっていかなければならない』と思います。次節9節より気持ちを切り替えて、『諦めず前を向いて戦いたい』と思います」


クボタスピアーズ

◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督

「先週クボタは『トヨタ自動車に勝つ』という非常に大きな出来事がありましたので、今日はここまで勝ちに恵まれなかった三菱重工さんでしたが、それに対して『前節と同じような気持ちでゲームをすること』が今日のテーマでした。
『軽いプレー』や『タックルが甘くならない』など春から繰り返しやってきたことを今日はしっかりやりたいと考えていたので、そういう意味では前半は、ほんとにしっかりできて戦えたのではないかと思っています。しかし、ミスは出ていたのでこれから修正し、次の東芝戦に向かっていきたいと思います。
5連敗の後に3連勝と来ました。残り5試合を全勝できるようにチームも上向きになってきました。残り試合、『クボタの存在感が出るような戦い方』をしたいと思います」

○鈴木力キャプテン
「今日は三菱重工さんとトップリーグで初めての戦いでもあり、選手には『気持ちで負けないように』と一週間言ってきましたので、『一つ一つのプレーで少しずつ勝ってスコアに結びついた』という点では結果には満足いく試合でした。
これまでの三菱重工さんの試合を見ていますと前半の失点が多く、後半トライを獲っているデータがありましたので、『前半の入り』と『後半の入り』を意識し、特に前半で4トライ(ボーナスポイント1点)をすぐに取れたことが自分たちにとっても良い集中でゲームに入れたと思います。後半は三菱重工さんの気持ちに押される部分もありましたが最後までクボタはキレずに良い形で試合を勝つことができました。
『ラグビーほどプレーに気持ちが出るスポーツはない』と思いますので、次節の東芝戦に対して『一つ一つチーム全員がチャレンジして気持ちで負けない試合』をしてぜひ勝ちたいと思います」



2007年12月24日

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