強風と雨という悪コンディションで行われ、両チームともハンドリングミスに悩まされた試合となった。
前半立ち上がりはトヨタがFWでプレッシャーをかけ敵陣に攻め込み、1分に水野がPGを決めトヨタが先制。その後も7分にサニックス陣22mのスクラムをターンオーバーしてトヨタSH笠木がトライ。ゴールも決まり10-0とリードを奪う。対するサニックスは、SO小野のキックを中心にゲームを組み立て、2本のPGを返し、前半を13対6で終えた。
後半2分にはトヨタSO正面がゴール前でキックチャージし、そのままトライ。ゴールも決まり20-6。これでトヨタペースになるかと思われたが、すぐさま4分にはSO小野のパントを拾ったアマシがトライ(ゴール成功)して20-13と追いすがる。その後はトヨタ・サニックスともに好ディフェンスを連発し、ゲームは膠着状態に。後半30分からはサニックスがゲームを支配するも、後一歩届かず。逆に終了間際にはトヨタBKがオープンに展開しゴール目前に迫るが、サニックスも必死に戻ってゴールラインを割らせない。そのままトヨタが逃げ切り20対13で勝利した。
両チームともディフェンスがしっかりしており、全体的に引き締まった好ゲームであった。
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藤井監督(左)、古賀キャプテン
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福岡サニックスブルース 13-20 トヨタ自動車ヴェルブリッツ(12月22日)
◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督
「雨の中の試合となったため、硬い試合運びとなってしまいました。試合は負けましたが、内容自体は悪くないと思います。選手は最後まで切れることなくプレーしていましたので、次につながるゲームだと思います。ただ雨のためミスが多かった。後半の立ち上がりすぐにトライをとられたところもそうですが、ミスをなくしていけばもっといい試合ができた、勝つこともできたのではないかと思います」
○古賀龍二キャプテン
「結果的には負けましたが、先週から自分たちのラグビーがある程度できている、いい流れになっていると思います。FWはよく耐えていたと思います。また年明けから頑張りたいと思います」
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石井監督(左)、正面ゲームキャプテン
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◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○石井龍司監督 「2連敗の後だったので、まずは勝利を喜びたいです。こういった天候の中の試合運びの難しさを感じました。そのなかで、簡単なミスをやめようと自分が言いすぎたために、選手がちょっと恐がってしまって、なかなかいい展開にできなかったと感じています。サニックスさんのキックの使い方のうまさを勉強させてもらった試合でした。うちは若いチームであり、いろいろ山谷があって、3歩進んで2歩下がるような状態ですが、チームは一歩ずつ成長していると感じています。今日の試合内容はしっかり反省して次に臨みたいと思います」
○正面健司ゲームキャプテン 「2連敗して今日は勝たないといけない試合だったため、ちょっとナーバスになってしまいました。この天候なので、キックを使って敵陣でボールを動かそうというプランをたてていたのですが、自分がゲームをあまりうまく作ることができなかったため、苦しい試合展開になってしまいました。チームのみんなは、ディフェンスでよく頑張ってくれました。PGを狙える地域でうちの反則が少なかったことが勝利につながったのかなと思います」
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