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メイリング、安定したキャッチング |
ここまで全勝でリーグ1位の三洋電機ワイルドナイツと2位につけるサントリーサンゴリアスによる注目の一戦は三洋の地元、群馬県・太田総合運動公園陸上競技場で行われた。夕方からは雪の予報もあった寒空の下で行われた首位攻防戦は、競技場に詰めかけたおよそ4,000人のファンの期待通り"熱い"内容となった。
開始早々、地元出身の霜村のトライで先制した三洋がペースをつかみ、立て続けに北川のトライで14-0と序盤戦は三洋がリード。しかしサントリーもPGと前半終了前の小野澤のトライで14-10と追いかけ、気の抜けない展開のまま前半が終了した。
後半開始からFWのセットプレーで優位に立つサントリーが猛攻をしかけ有賀のトライで逆転、ゴールも決めて14-17とする。が、その2分後に北川がこの日2つ目のトライを決め三洋がすぐにリードを取り返す。
この後、両チームが気持ちの入った攻めと守りを続け10分以上ゲームが動かない中、狙い澄ましたインターセプトで北川がこの日3つ目のトライ。ブラウンに代わった入江がゴールも決めて28-17と突き放す。するとまたその4分後に小野澤が抜け出してトライ。後半35分の時点で28-24と詰め寄る。勝負はもつれるが、ノーサイド直前に三洋が相手陣に攻め込み、最後はBKできれいに回して北川がダメ押しのトライを奪った。ゴールが決まった瞬間にノーサイドという劇的な勝利に、地元の三洋フィフティーンとファンは喜びの声を上げた。
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ブラウンのキックパスを三宅→霜村 |
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三洋電機ワイルドナイツ 35-24 サントリーサンゴリアス(12月22日)
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清宮監督(右)、大久保キャプテン代行 |
◎サントリーサンゴリアス
○清宮克幸監督 「我々はこの三洋戦に向けて万全の準備をして臨むことができ、ゲーム前の自信は高かった。その理由は、セットプレーに大きな自信を持っていたこと。スクラムとラインアウトで相手を圧倒すれば試合に勝てると考えていた。
ところがこのような結果になった。その理由は三洋がいいラグビーをしたということ。サントリーはいいスクラムを組みいいラインアウトをしたが、いいラグビーをできなかった。ぜひ、リベンジする機会を勝ち取って次回はウチがいいラグビーをしたい」
○大久保直弥キャプテン代行 「ボーナスポイントも取ることができなくて残念。プレイオフでもう一度戦う権利を勝ち取って挑戦したい」
――三洋の強かった点は?
「取るべきところで、ミスなく確実に得点していた。それが勝負というもの。逆に自分達はチャンスの時にミスをした場面があった」
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ブラウンのキックパスを三宅→霜村 |
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宮本監督(右)、榎本キャプテン
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◎三洋電機ワイルドナイツ
○宮本勝文監督 「我慢をする場面が多かったが選手がよく頑張ってくれた。耐えに耐えてここぞという場面でとる三洋らしいゲームをしてくれたと思う。
リーグはまだ途中なので、ここでおごることなく残りの一戦一戦を大事にしていきたい」
――サントリーを相手にどんな準備をしましたか?
「とても強い相手なので一発で取られる場面もあると考えられたので、そういう時にパニックに陥らないで80分間自分たちのラグビーを続けられるように、スキルではなく精神面を用意した」
○榎本淳平キャプテン 「今日はタイトな試合になることは分かっていた。先制点を取れたことと、前半の終わりと後半の序盤の攻め込まれた場面で、自分たちのディフェンスができたことに満足している。Bチームが今日の試合のためにサントリーを分析していい練習をさせてくれたことに感謝。チーム一丸となって手に入れた勝利だと思う」
――北川選手が4トライ。今日は調子が良かった?
「特にそういうことはなく、すべてチームで取ったトライだと思う。全員のディフェンスで相手にプレッシャーを与え続けることで、誰でもトライを取れるチャンスをつくることができた」
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この日4トライのフィニッシャー北川 |
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三洋を後押しする地元ファン |
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ファンと握手するオライリー選手 |
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