開始前から小雨が降りだすコンディション。ナイター照明が点灯したヤマハスタジアムには雨天にも関わらず5551名の来場者が駆けつけた。
開始早々は両チーム手堅いゲームメイク。PGの応酬で9-3とヤマハがリードした。ゲームが動いたのは前半22分、ヤマハはスタンドオフ大田尾選手のキックからチャンスを作り、ボールを奪うと左オープンに大きく展開、最後はロックの澤田選手が左中間にトライし、14-3とヤマハが主導権を握る。勢いにのったヤマハはFWがモールを押し込んで32分、37分にトライを連取し、前半は30-3と大量リードで折り返す。
後半は雨が強くなり、リコーはミスを連発する。そのミスをヤマハは逃さず、開始直後にマッコイド選手の突破からフォローしたトーマス選手がリコーのインゴールを陥れ、ヤマハはボーナスポイント獲得の4トライ目をマーク。さらにトーマス選手がこの日3つ目となるトライを決め、大田尾選手、松下選手も続けてトライ。日本代表の大西選手も11本中10本のキックを成功させて勝利に貢献、ヤマハが58-3でリコーに大勝した。
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ヤマハ発動機ジュビロ 58-3 リコーブラックラムズ(12月22日)
◎リコーブラックラムズ
○佐藤寿晃監督
「ボールキープ力の差が出た試合でした。チームとしてやるべきことを絞って臨みましたが、それを出すことができませんでした。次の試合に向けて、しっかり修正していきたいと思います」
○河野好光ゲームキャプテン
「チームとして春からやってきたこと、シンプルなゲームプランを心がけました。ラインアウトからモールというセットプレーの要になる部分が上手くいかず、バックスにボールが回ってもミスが出たりと、ヤマハの早い展開についていけませんでした。完敗と言えるかもしれません。僕自身、FBは昨シーズンの夏以来でしたが、最後尾からチームを見たことで、いつもと違う視野でゲームができた、ここは次へ繋がると思います」
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◎ヤマハ発動機ジュビロ ○堀川隆延監督
「雨の中、地元磐田や、ヤマハのファンの方にたくさん足を運んでいただきました。チーム、選手にとって、こういう環境でプレーできることは、非常にモチベーションがあがりますので、本当に感謝しています。前半の入り方、トライ、そして相手をノートライに抑えたし、アタック、ディフェンスとも、15人が同じ意識を持ってプレーできていました。後半途中、少し緩んでしまったかもしれませんが、全体を通してみれば、よかったと思います。チームは、着実に成長をしています。年明けの神戸戦に向け、勢いをさらに加速させていきたいですね」
○大田尾竜彦ゲームキャプテン 「雨の中、たくさんのファンの方がスタンドへ足を運んでいただき感謝しています。多くの声援は、プレーしていて心地よかったです。その中で、自分達の強みを活かしたラグビーができたことはよかったと思います。ディフェンスからリズムが取れた、理想的な形の試合運びでした」
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