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◎特別寄稿 全勝・三洋電機と1敗で追うサントリー「両監督 決戦前インタビュー」

(インタビュー&写真:針谷和昌)

トップリーグ1位 三洋電機ワイルドナイツ
宮本 勝文 監督
「今年いちばんの好ゲームにしたい」

1)全勝で1位を走っていますが予定通りでしょうか?

宮本監督
宮本監督
予定通りというよりも、とにかく1試合1試合ベストを尽くして選手が頑張ってきたことが、結果に結びついていると思います。トップを狙うチームはどのチームも全勝を目指していると思いますが、トップリーグのレベルは高いので、なかなか全勝というのは出来ませんし、うちは自力と多少の運というものがあったのと、選手が集中して頑張ってきたのが、たまたまこういう結果になっているのだと思います。

2)トヨタ戦の大逆転勝利、そして東芝戦の完封勝利、チームは上り続けていますね

もともとそこそこのチーム力は持っていて、それが試合で出せている、自分たちが持っているものを出せている、ということですかね。

(Q:では今まで出せてなかったのは何でなんですか?)

何ででしょうねぇ?それがわかれば僕も名監督になれるんですけど(笑)。先々週のトヨタ戦は非常に苦戦して、あの時の前半の20分間、選手たちはボーッとしていましたし、一方で先週は試合開始からずーっと集中していて、そのまま集中し続けた東芝戦、両方の試合の何に違いがあるのかなぁって、わからないですね(笑)。

(Q:今年1年終わったらわかるかも知れないですね)

いや、わからないんじゃないですかね。やっぱりスポーツってわからないですよね。ラグビーで言えば例えばオールブラックスが8年間負けていなかったフランスに、ワールドカップという大舞台でころっと負けるということもあるし、スポーツですから本当にちょっとしたことで違ってくるんだろうし、強いサントリーさんだってコカ・コーラに負けたりするし、そこは、わからないですよね。だからスポーツは面白いんじゃないですか?だからドラマになるんじゃないですか?

3)ここまで勝ち続けている理由は?

とくに先を見据えるとか優勝とかではなくて、とにかく1試合1試合、選手が「この試合頑張ろう」って集中してやっている、それがたまたま多少の運もあって、こういう結果になっているんじゃないかなと思います。

4)去年のチームと何が変わったのでしょうか?

去年のいろいろな反省があって、去年は東芝とサントリーには大敗しましたけど、5つ負けたうちの3つは本当に僅差で、1点差とか3点差とかで負けています。そういう競った試合をものにするにはどうするかということを、今年の春からずっとやってきて、その辺りが出来てきたのが去年とはちょっと違う強みかなと思います。戦術的にちょっと変えた部分もあるし.....

(Q:その辺りは企業秘密ですか?)

そこはまぁ、企業秘密と言うか.....秘密なんですけど、別に大したことじゃないですけどね(笑)。要は個人の判断ですね。個人の判断というものを磨いてきたということです。

(Q:例えば選択肢を監督がたくさん見せるとかでしょうか?)

いえいえ、僕がするのではなくて、選択肢については選手が試合中に判断出来るということです。僕らが端から「あぁせいこうせい」「こんなしようあんなしよう」と言ったとしても、相手がどうディフェンスしてくるかわからないし、相手がどう攻撃してくるか、例えば今までの試合を見て「相手はこう来る」と思っていても、そう来ないかもしれないし、そこは選手が状況判断しながら戦っていくものなんですね。僕の仕事なんかはほとんど終わっていて(笑)、後は選手が自由にやって、それを僕は見てるだけ、とうことです。

(Q:例えばトヨタ戦のハーフタイムもあまり指示を出さなかったということですか?)

テレビを見ていると、他の監督は結構トランシーバーでいろいろ言っているじゃないですか。ほとんど僕は言わないですね。試合前なんかも基本的には指示は出さないし、ハーフタイムも別に特別なことは言いません。もちろん上から見ていて「この辺ちょっと今日はリズム悪いよ」というところとかがあれば、「この辺ちょっと直したら」と言うことはありますが、「こうしろあぁしろ」「あぁだこうだ」というのは、僕はまったく言わないですね。

(Q:トランシーバーいらないですね)

トランシーバーは怪我している選手がどうかとか、後は「どの辺で代えようか?」とかですかね。選手交替とか怪我の状況を聞く以外は、自分から「あぁせいこうせい」とかは言いません。ですからトヨタ戦でもゴールを狙ったところとか、タッチに蹴ったところとか、あぁいう時には何も僕らは言ってません。選手が自分たちで判断してやっていますから。

やるのは選手ですからね。僕は清宮みたいに有能な監督じゃないんで(笑)、監督がとやかく言うよりも、やっぱりやっている選手がいちばんだと思うし、僕が選手時代にも、往年の名監督ですけども宮地さん(克実)は何も言わなくて、自分らでやっていましたしね。そういう意味では「選手がやる」ということは、ずっと変わっていません。

5)この時点で1、2位対決が迫りました

本当だったらサントリーも突っ走っていたと思うし、とくにそこには意識がないですね。まだ半分を折り返したところですし、13試合の中の1試合というだけです。どことやっても勝ったら点をもらえるし、負けたら点をもらえないしというところです。

6)相手チームの良いところは?

サントリーは先ず、個々の選手のタレント性が素晴らしいですよね。バックスすべての人間がトライを取れること、それと1次攻撃の集中力ですね。スクラム、ラインアウト、ラインアタック、ここらはやはりズバ抜けているんじゃないですかね。

7)自分のチームの良いところは?

うちは何かがズバ抜けているということでなく、平均して皆いろんなスキルが出来るということですね。プロップでもパスが出来るというところが、うちの強みかなぁ、いいところかなぁと思います。

8)どんな戦いになりますか?

やってみないとわからないですね。ボロ勝ちするかもしれないし、ボロ負けするかもしれないし、接戦になるかもしれないし、当日の状況で変わるかなぁ。

(Q:ホームゲームの強みはありますよね)

そこなんですよね。サントリーさんとは去年も群馬でやって、今年は地元でやるので、こういう形でありがたいことに「1・2位対決」となって、地元のファンの人もたくさん見に来てくれると思うので、そういう強みというのは僕らにフォローの風が吹いているとは思いますね。そこはでもサントリーも、百戦錬磨の選手たちばっかりだから、アウェーの洗礼とかは、あっちこっちの世界大会でも受けているでしょうし、関係ないと言えば関係ないですが、それでもやっぱりうちの選手にとっては、ホームというのは凄く味方になると思います。

9)ずばり勝敗とスコア予想をお願いします

いやいや、それはもうやってみないとわからないですね。どういう展開になるのか、やってみないと.....よく人から「絶対勝てよ」とか「勝てますか?」とか訊かれたりしますが、「それ、やってみないとわかんないですよ」と言うしかないですよね(笑)。

でもね、もちろん勝てば嬉しいし、例え負けても本当に選手がいい試合をして、自分たちのラグビーをやり通すことが出来れば、その結果やっぱりスポーツですから、ボールの転がり方とかちょっとしたミスで負けることもあるでしょうし、そこはもう気にすることはないと思うんです。いい試合を本当にすれば、それでいいと思います。勝つこともあれば、負けることもありますよ。

10)うちのチームのここを、この選手を見て欲しいというところは?

うちは今年、例えばトライを取っている選手を見ると、フッカーの山本貢が7つかな、ウイングの北川も7つで、トニー・ブラウンが4つか5つ取っているんじゃないかな。ダニエル・ヒーナンも5つぐらい取って、プロップの相馬も取っているかなぁ.....。バラけているんですよ。

1人が取るというチームではなくて、全体の流れの中で空いているところでトライを取っているという感じです。あまり「こんな形にしよう」というものがないんですよね。ですから「この選手」というのは特にないですね。流れの中で取る奴が出て来ていますので、皆が仕事をしているということです。

(Q:サテライトの大事な試合もありますね)

あぁそうですね。ミーティングでは選手たちは「A、B両方とも頑張りましょう」という話をしていましたが、やはりそこは勝ちたいですよね。とくにサテライトは試合に出ていない選手たちのアピールの場ですし、強い相手とずっと試合をしてこなかったので、サントリーと試合ができるというのは、僕もそうだし選手も気合が入っているんじゃないですか。去年ボロ負けしてますからね。

11)今シーズンのゴールは?

ゴールはやっぱり優勝でしょうね。1試合1試合勝って、その結果が優勝になったらいいなということです。

12)監督冥利に尽きる時はどんな時ですか?

今年で3.5シーズン目ですが、監督ということでなくこのチームに所属して、選手がトヨタのゲームのように頑張って勝ってくれたりした時は........僕あまり監督って意識ないんですよね(笑)。「監督冥利」って言われても、「監督として...」というのはあまりないんですよね。チームの一員のスタッフとして、自分の仕事があって、それをやっているだけなので、とくに自分の采配が当たったとか思ったこともないし、やっているのは選手だし、どうですかねえ.....。

(Q:キャプテンに任せている部分が多いのでしょうか?)

キャプテンもそうですし、トニー・ブラウンもそうですし、やるのは選手なので、スターも選手だし、僕らは単なる裏方さんなので、ないですね、監督冥利は。でも負けるのはやっぱり監督のせいだと思いますね。そこは僕らが何か選手に対してアドバイスがおかしかったということでしょうから。勝ったら嬉しいし、負けたらその100倍悔しいし(笑)、難しいところですね。ただ今のチーム状態からいくと、負けてもいい試合ができれば悔しくないかな、という気がします。

13)ラグビーの魅力を

他のスポーツと決定的に違う点は、自分の体を犠牲にして、仲間にボールを繋いでいくスポーツなんですよね。いろんな団体スポーツがありますが、仲間へのいたわりが絶対になければならないスポーツです。その中にトラスト=信用ということがあるんですが、自分が恐いからといって仲間にパスすると仲間がいかれちゃいますよね。フォワードなんかもそうですが、自分の体を呈して仲間にボールを渡して、それを仲間が扱いやすいようなボールにして出していってあげる。ディフェンスでも、自分がタックルを恐がれば、そこが穴になって必ずやられますよね。そこは自分が犠牲になってでもいくというところです。

ラグビーは仲間をいたわりながら、仲間にボールを繋いでいく、そして自分の体を犠牲にする、これは凄いことですよね。僕らの選手に対する評価は、やっぱり「自分の体を張る」「仲間をいたわる」「変なパスをして仲間がいかれるようなパスをしない、それなら自分がいかれる」ということです。見ている人もルールはちょっと難しいですが、そういうラグビーのひたむきなところ、華やかなトライとかもありますが、ひたむきなところが感動を与えるんじゃないかなと思います。

(Q:怪我は勲章みたいなものですね)

怪我はしないに越したことはないですけども、自分が体を張ろうとして、自分で痛い思いをしようと思っていれば、怪我はあまりしないですよ。逆に自分が逃げたり、恐くて仲間にパスした時のその仲間とか、恐がった時の方が怪我は多いと思います。自分が体を張っていく時には、人間には防御本能があるし、そこの練習は積んできていますから、それでも怪我をする時はありますけれど、怪我のリスクは確実に下がってくると思います。

僕が「ラグビーって凄いな」と思ったのは、ニュージーランドへ個人で留学したことがあって、カンタベリー大学でラグビーをやっていたんですが、20年前の当時、向こうではラッキングが凄くて、頭でも何でも踏んでもいい、というルールだったんですね、今はもう絶対にダメですけれど。僕も何回も頭を踏まれて割れたりしていたんですが、その時もラックで倒れて孤立しちゃったので、相手に踏まれそうになったんです。「あー踏まれるなぁ」と思った時に、味方が僕の頭を手で押さえて、手を踏まれながら頭を守ってくれたんです。

ありえないですよね。人の頭を守るために自分の手を頭にかぶせてあげる。「これ、ラグビーって凄いなぁ」「これがラグビーなんだ」「こんなスポーツないな」と思いました。イギリスでもオーストラリアでも教育にラグビーを使うということは、そういう仲間とかいたわりとかの部分があるんだろうなと思います。

滅多に頭を踏まれる場面もないですが、僕らももしそういう場面があれば、自分の体で守りにいくしかないなと思いましたね。敵と味方だから味方を守るのは当然ということなんですが、そういう発想になるのは狩猟民族だからですかね。スキルがもっと上手くなると、踏んでくる足をガッと手で持って、持ち上げるんですよね。今はラッキング自体が危険だし、ダーティープレーはなくなってきましたけど、ラグビーにはルールの中にも戦術的にも、味方を守ってというところは脈々とありますよね。

14)相手チーム監督へのメッセージを

まぁ(笑)何やろなぁ?何ですかねぇ、とくにないですねぇ(笑)。

(Q:清宮監督からは一緒にラグビー盛り上げましょう、監督辞めたらラグビー辞めるって言わないで、というメッセージがあります)

ハハハハハ、そうですか、ハハハ(笑)。まぁ清宮は日本のラグビーを背負っていってくれる男ですからねぇ。彼が自分の立場も一番わかってるでしょうし......どうですかねぇ.....ラグビーを一緒に盛り上げていきましょう。一生懸命やっていれば、自然と.......いや自然と盛り上がらないんですよねぇ(笑)。

ラグビーは本当に素晴らしいスポーツだと思うし、小学校や中学校でタグラグビーを体育の授業でやってもらっているところへ、うちの選手は平日に教えに行っているんですよ。そういうことで地元からの応援もやっと増えてきています。地道な活動ですけれどね。ちょっと話がそれましたが、難しいところですね。「清宮、これからお前が背負って立つんだから頑張れ」とも言えないし(笑)。

(Q:太田で待ってるよ、という感じですか?)

そうですね、まぁいい試合しようよ、と。言わなくても清宮もクリーンだし、いい試合になると思いますけどねぇ。まぁ言うこともないことばっかりですね、清宮に対しては。立派な男ですからね、清宮には何も言うことはないですよ。

15)ファンへメッセージをお願いします

結果的に今うちが1位でサントリーが2位で、得失点差を見てもうちがちょっと勝ってますが、それでも両チームには得点する能力があるし、凄くいい試合になるんじゃないかなと思います。本当にクリーンでラグビーの醍醐味を見せることができるゲームになってほしいし、なるんじゃないかなという予感があります。お互いが力を出し切れば、たぶん今の時点では、今年いちばんの好ゲームになるんじゃないかと思いますし、そうしたいですね。いちばんレベルの高い試合になると思うので、ぜひご期待ください。三洋のファンで埋め尽くされる太田ですけれど、出来ればサントリーファンの方も、ぜひ太田に見に来てください。



トップリーグ2位 サントリーサンゴリアス
清宮 克幸 監督
「チーム全員がライバルの相手と戦える」

1)現在2位、トップとは1敗差ですが、予定通りでしょうか?

清宮監督
清宮監督
もちろん全勝でいくことを想像していましたが、まぁ自分のチームについては、予定通りと言えます。三洋電機は開幕2試合目か3試合目を見た時に、「あ、これ三洋と優勝争いになるよ」と僕らは言っていましたから、三洋が神戸に勝つのもトヨタに勝つのも東芝に勝つということも、ある程度予測していました。宮本さんはそう言わないんじゃないかと思いますけど。

2)九州電力戦、神戸製鋼戦と、チームは上り調子だと思いますが

チーム状態はいいですね、隆道(佐々木)の怪我とか、林も怪我しましたし、竹本も怪我しているし、多少予定外のこともありますが、ここに来てライアン(ニコラス)とドンク(メイリング)が戻ってきて、そんなにブレてはいないですね。

3)ここまで1敗のみで来ている理由は?

1人1人の顔ぶれを見ても、バックスなどは他チームから見ると嫌な選手がたくさん揃っているなと思いますし、フォワードもスクラム・ラインアウトなどのセットプレーの安定と強さは、今トップリーグで一番だと思っていますので、まぁ当たり前というか普通というか、そんな感じです。いいフォワードがいて、いいバックスがいる、ということですね。

4)去年のチームと変わったところはどこでしょうか?

いちばんの違いというのは、たぶんこれから出てくると思います。プレッシャーがかかった試合で、どういうパフォーマンスが出来るかという部分でいくと、今シーズンのプレッシャーゲームは開幕戦でした。そのあと実はプレッシャーゲームはなかったですね。で、ここで今シーズン2試合目のプレッシャーゲームになると思っているんですよ。だから1回目のプレッシャーゲームは良かった、2回目のプレッシャーゲームもいい出来だったという試合が出来れば、それがいちばん去年のチームと変ったところになるのかなぁと思います。

5)シーズンのこのタイミングで1、2位対決が迫りました

いいタイミングですね。第2クールのチーム状態として、ここをピークに持ってきましたからね。いいと思います。

6)相手チームの良いところは?

迷いがないと思います。色気がないというか、みんな一生懸命プレーしているところですね。今までは余計な色気があったんじゃないでしょうか。三洋がいちばん上積みがあるだろうというのは、僕が去年から感じていたことで、去年試合を終わっての、宮本監督、トニー・ブラウン キャプテンのコメントは、今年の上昇を予感させましたよね。多くのチームがサントリーに負けても、「そんな強くない」とか(笑)、ちょっと相手の力を素直に認めたくないような部分があったんですけど、三洋の2人のコメントはよく覚えています。「サントリーは自分たちの新しいターゲットとしてのモチベーションになる素晴らしいチームになっている」という意味のコメントでした。それがあってかどうか分かりませんけど、確かにチームは今シンプルないいラグビーをするようになったので、そういう意味では去年のリーグ戦から、そういうお互いの関係が始まったのかなと思います。

(Q:それはお互いが目指すラグビーが似ているということもあるのでしょうか?)

どちらかというと似ていると思いますね。

7)自分のチームの良いところは?

セットプレーですね。

8)どんな戦いになりますか?

先ず注意しなきゃいけないのは、やっぱり相手のホームゲームだということですね。おそらくグラウンドが狭くて、風が強くて、中盤のない試合展開ではないでしょうか、お互いに。東芝がいつだか負けているんですよね、太田で、2年前かな。トニー・ブラウンの足技に支配されたというゲームだったと思うんですけど、「うちはホームでは負けへんでぇ」といつも宮本監督は言ってますからね(笑)。そこら辺を僕たちも注意をして、相手にとって有利な部分というのは、僕たちにとっても出来ることでもあるので、先ずそういう地の利に対するアドバンテージとディスアドバンテージがあるところへの対応だと思います。

(Q:サテライトも太田で翌日に優勝がかかった1戦をやります)

試合を組んだ当時は何も考えていませんでしたが、今週こういう1・2位対決という状況で、チーム全員がライバルの相手と戦えるというのは、凄くいいことだなと思います。公式戦に出るAメンバーだけでなくて、サテライトメンバーも同じテンションでこの2日間を迎えることが出来るので、チームをつくっていく上で大きなポイントになるだろうと思います。

9)ずばり勝敗とスコア予想をお願いします

ロースコアの展開にならざるをえないかなと思います。

(Q:もちろん、勝ち、ですね?)

もちろん(笑)。

10)うちのチームのここを、この選手を見て欲しいと言うところは?

そうですね、うちは言えないんですよね、みんな見どころがあるから。スクラムも見てほしいしラインアウトも見てほしいし、バックスのアタックも見てほしいし、野村も最近良くなってきているので、キックの対決も見てほしいし、そういうチームのバランスというか、どこからでも点が取れるという意味では、三洋もバランスはいい方ですけれど、やっぱり相手から見ると恐いんじゃないですかね、サントリーは。

11)今シーズンのゴールは?

もちろん全部勝つことですね。勝ってチャンピオンになるというのは、当然のターゲットです。

12)監督冥利に尽きる時はどんな時ですか?

んー、1つは試合に向けた準備をして、それが形になって表れて勝った時のみんなの笑顔ですよね。例えばあぁいう開幕のプレッシャーゲームに勝った時は、チームがひとつになれますしね。三洋もそういう意味では東芝に久し振りに勝って、いい状態同士で迎える試合だと思いますので、本当に楽しみになってきましたね。

13)ラグビーの魅力を

そこに携わる人間たちを本当に熱くさせて、チーム全体が1つの気持ちでまとまることが出来る、そういうスポーツですね。そこにいる人間はみんなラグビーを通して成長するし、人生にとってかけがえのない変わるもののない存在ですよね。これはもう僕だけじゃなく、ラグビーに関わる人間誰もがそう思うことだと思います。

14)相手チーム監督へのメッセージを

うーん……隣り町の出身者なんですよね。2歳上かな…。お互いに日本のラグビーの未来を創るために、力を合わせて頑張りましょう。ラグビーの監督を辞めたらラグビーは終わり、なんて言わないで(笑)。

15)ファンへメッセージをお願いします

9割三洋ファンなのかなと思うんですが、黄色い召しもので(笑)、黄色い旗を振って応援してくれることが間違いなく力になります。アライブ・バスツアーもあるということで、サントリーのファンもいると思いますので、アウェーですけれど一緒にアライブしましょう。待ってます。


2007年12月20日

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