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6節 マッチ&会見リポート(三菱重工相模原 26-59 東芝)

秩父宮ラグビー場での第二試合は、開幕以来トップリーグ先輩チームに洗礼を受け、ここまで5連敗(第14位)と得点力に苦しむ三菱重工相模原ダイナボアーズが先週のサントリーに引き続き強豪の東芝ブレイブルーパス(4勝1敗)に挑んだ。

東芝のキックオフで始まった前半開始早々の2分、東芝は三菱陣30m付近のラインアウトより左右にて展開する速い攻めでラックよりNo8豊田選手が抜け出し先制トライ(ゴール成功)、後半6分にもNo8豊田選手が連続トライ(ゴール成功)と三菱の防戦一方の厳しい試合が予想された。しかし三菱は前半9分に東芝陣1Om付近ラインアウトより左右にボールを継続しCTB豊山選手より絶妙なパスを繋いだWTB山崎選手がトライ(ゴール成功)。その後、東芝はSO廣瀬キャプテンが怪我により入れ替わるも、早い仕掛けにより3トライを奪い東芝ペースで前半を折り返した(7-33)

後半は開始早々の3分、東芝は三菱陣30m付近の三菱ボールラインアウトのボールを奪い速い展開で攻撃し、敵陣ゴール前5m付近での三菱ボールスクラムでボールを奪い、そのまま押し込んでLOニコラス選手がスクラムトライ(ゴール成功)し後半14分にもトライを重ねた。(7-45)
三菱は後半17分に東芝陣10m付近よりサイドを突く攻撃からオープンサイドにボールを回しCTWニック選手が東芝の厳しいディフェンスを抜けてトライ(ゴール失敗)。その後、東芝・三菱共に2トライを重ねて試合終了(26-59)し東芝が勝点5を勝ち取り、三菱もNEC戦(第4節)以来の4トライとなり次節に繋がる貴重な勝点1を確保した。
次節、東芝は三洋電機と、三菱は福岡サニックスと対戦する。 (佐藤克則)
三菱重工相模原ダイナボアーズ 26-59 東芝ブレイブルーパス   クボタスピアーズ 30-14 リコーブラックラムズ
三菱重工相模原ダイナボアーズ

相良監督(右)、佐藤主将
相良監督(右)、佐藤キャプテン

三菱重工相模原ダイナボアーズ 26-59 東芝ブレイブルーパス(12月8日)

◎三菱重工相模原ダイナボアーズ
○相良南海夫監督

「本当に毎試合、相模原から応援に来てくださって頭が下がる思いです。感謝しております。前半、出来が悪かったのですが、後半トライして、何とか見に来てくださった方にプレゼントできたかなと思います」

――じわじわチーム力が上がってきているが。
「トップのチームは一言でいって、ディフェンス力です。1対1のデイフェンスとタックル、そこだと思います。後は、どれだけ自信とプライドをもってプレーするかです。前半40分は王者の風格に呑まれて、開き直った後半は練習してきたプレーをしっかり出せました。6試合の経験を無駄にせず、80分、そういったラグビーをやっていきたいと思います。とにかく、うちのチームは前後半の立ち上がりがキーポイントで、いつも5分以内に得点されているのですが、今日は30秒くらい長く保った(笑)。進歩した。入りが課題です」

○佐藤喬輔キャプテン
「毎試合、同じ反省です。ゲームの立ち上がりのミスでトライを獲られて、切り替えることができず、ズルズルいってしまう。メンタルな部分で選手が情けないです。なんとか4トライ獲ったのが次の試合に向けての希望です。短い時間ではありましたが、後半戦につながる良いトライだったと思います。がんばります」
(会見終了後、記者団に向かって高らかに)
「来週、勝ちます!」


クボタスピアーズ 30-14 リコーブラックラムズ   クボタスピアーズ 30-14 リコーブラックラムズ
東芝ブレイブルーパス

瀬川監督(右)、中居バイスキャプテン
瀬川監督(右)、中居バイスキャプテン


◎東芝ブレイブルーパス
○瀬川智広監督

「久しぶりの秩父宮で、会社の方たちもたくさん応援に来てくれました。前半、早いうちにペースをつかんだのですが、プレーが軽くなって、簡単に相手にボールを渡してしまうシーンや、ディフェンスも淡白になったところが反省点です。良い面も悪い面もたくさん出た試合でした」

――良くなかった面は。
「リアクションです。冨岡たちは帰れるのですが、他のポジションの選手が戻りきれない。ラックのスキルもワールドカップ以降難しくなって、ブレイクダウンで獲り直すチャンスがなかなかない状況です。それなのにブレイクダウンに人数をかけすぎて、外側にひずみが出ているのが今日の試合でした」
――プレーが軽いとは。
「個人個人の力の差はあるのですが、せっかく優位に立っていながら無用な部分でボールを渡してしまっています。相手のディフェンスを寄せることなく、パスしたり。ハーフタイムにもボール保有時間を長くしようと送り出したのですが、後半、修正しきれず簡単にターンオーバーされました。前半のうちに4トライ獲るという目標を達成したのは満足しています。しかし、ボーナス点を取ってから相手に4トライ与えたのは、今後、しっかり修正しないとトップリーグ優勝は難しいと思います」
――廣瀬キャプテンは?
「太ももの裏に違和感を感じたということです。本人としては『つったような感じがした』とのことですので心配はしていません」
――立川選手は?
「練習は90%以上できています。復帰はそろそろ。一応、1月の復帰をめざしています」

○中居智昭バイスキャプテン
「接点でどんどん前へ出ようというアタックプランで、アタックに関してはどんどん前へ出られて満足しています。ディフェンスでは、速いアタックを相手にされて、ブレイクダウンもしつこくなく淡白で、展開されたのは反省点です。FWでスクラムトライを獲ったのは成果で、FWの自信になったと思います」



2007年12月8日

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